現状維持を選択する【トレードの考え方Vol.10】

まさとです。
プロスペクト理論の話をこれまでしてきましたが、
この理論を1つ取っても、結構僕たち人間にはバイアスみたいなものがあって、
(バイアスというのは簡単に言うと偏った考え方を人が全体的に持っているっていう感じの意味です。系統的エラーとも言います)
それを改善するだけでも結構大変だったり、改善というより意識するだけでも大変だったりするんですけれど、
実はバイアスっていうのはもっともっとたくさんあったりします。
結構、トレードに密に関わってくるなーっていうバイアスで、
代表的なものが3つあります。それがですね、
後知恵バイアス
投影バイアス
確証バイアス
この3種類です。
この3つも、必ずと言っていいほど理解しておいた方が良いでしょう。
ちょっとまって、プロスペクト理論だけでも大変なのに、まだあるの?っていう感じですが、
そうなんです。
トレードって、技術って大事なんですけど、
考え方の部分もめちゃくちゃ大事で、その考え方っていうのが、
こうしたバイアスとかの、まぁ総称すると心理や精神や、言ってしまえば脳の癖みたいな部分になります。
なので、実は技術を学ぶのと同時に、自分を律する技術である「精神論」を鍛える必要もあり、
そのために、自分とは一体どういう癖があるのか?ていうのを、
人間全体から見た「バイアス」っていう観点で見てみたりしていく必要があります。
なので、勉強が必要なのです!
もう、ずーーーっと勉強です!
チャートを見ているだけでは勝てません。
考え方を養う必要もありますし、トレードのプランを考える必要もあります。
プランっていうのは、まぁ簡単に言えば「資金管理」のことで、
その資金管理で未来の計画を立てたり、有事の際の逃げ方とか、あらゆるルールを設定する必要もあったりするのですが、
さらに、ここに同時に、今言ったばかりですが、
精神についてを知る必要があるのです。
精神論を語るとか、トレードでマインドの話ばっかりってどうなのとか、精神論なんていらねーとか、いろいろ思うこともあると思いますが、
1つ言えるのは、負けてる人はほとんど精神論がありません。そう僕は感じます。
その、自分なりの精神論を構築するために、
これももう一度言いますが、人間全体でよくある考え方や心理の偏りを知っておいた方が良いわけです。
トレードに役立ちます。
トレードをしていてバイアスって関わってきますからね。
まぁ言ってしまえば、90%が負けると言われている相場の世界で、90%も負けるっていう謎のバイアスがあるわけです。
だから、「それがなんなのか?」を突き詰めて考えてみるのはとても大事だと思うんですよね。
ということで、前置きが長くなりました。
後知恵バイアス
投影バイアス
確証バイアス
この3つもあるし、実は脳の癖っていうのもですね、結構大事になってくる部分だったりします。
今、上の3つのバイアスについて、めちゃくちゃ気になってくれている人もいると思いますが、
今日はその話はしません(笑)
今日は、脳の癖の話をしたいと思います。
ただ、これはですね、ものすごーく興味深い話なんです。
もうちょっとだけお付き合いください。
脳は「快」か「不快」かを判断する
さて、表題の通りで、脳は常に、
それが「快感」であるのか「不快感」であるのかを判断しています。
この判断により、脳から出るホルモンに差が出ます。
脳から出るホルモンってのはですね、いろいろ感情を作ったり、
多幸感を味わったり、緊張感を味わったり、という働きがあるものです。
エンドルフィンとか、ドーパミンとか、アドレナリンとか、アセチルコリンとか、聞いたことありませんか?
そんな脳なんですが、この「快」か「不快」かで、ちょっとおもしろい傾向があります。
まず、結論から言うと、脳はですね、不快感を感じてしまった場合、
現状維持を選択する傾向があります。
現状維持を選択する
これは、以前に僕が脳系の本を読んでいる時に書いてあったことなので、
実際にどうなのか?って細かくはわかりませんが、ありそうだなって思った話です。
脳はですね、不快を感じると現状維持を選択するんです。
これは、非常にですね、おかしな結果を生んでしまいます。
例えばです。
ダイエットしたいとしましょう。
ダイエットをしたい理由は、太っているからですよね。
まぁ、体脂肪率のコントロールとか、まぁ、役者なら役作りのためとか、スポーツ選手なら減量とか、いろいろあるんですけれど、
基本的には、今の肉体に満足がいかないから痩せたいと思うわけです。
ここで、快と不快を考えてみます。
ダイエットしたい理由は、自身の肉体に不快を感じているからです。
さらにここで、さっきの前提の話が出てきます。
脳は、不快を感じると現状維持を選択してしまうのです。
つまりです。結論です。
ダイエットしたい場合、自分の身体が好きじゃないと痩せられないということなんです。
「この体じゃいや!」と思うと、
脳は現状維持をしようとするんです。
わけわからないと思いませんか?笑
これが、脳の癖らしいです。
お金が欲しい!!
そう。お金が欲しいって思う理由は、いろいろあると思います。
今後のため。仕事のため。投資のため。いろいろあると思いますが、
よくあるのは「今の生活が嫌だから!」はあると思うのです。
あーあ。脳の癖。
本当ふざけた話ですよね。
「今の生活が嫌だ!」と言って、不快を感じていると、
今の生活を維持するためのホルモンが分泌されて、今の生活が維持される行動を起こさせようとするのが脳なんです。
どーゆーことだよ!ってね。
お金が欲しいのに、お金を手にしない行動を起こすんです。
今の生活が嫌だから。
なので、おかしな話なんですが、
「このままでもいいかな」と思うと、この状態よりも良い状況を向うことができるってことなんです。
そう。脳っていうのは「快」を感じると、「快」を感じるためのホルモンが出るんですが、
そういう時って大体ドーパミンってやつが分泌されるらしいんですよ。
ドーパミンってのはですね、何かをする場合、仕事とか、作業とか、なんでもいいんですけど、
その状態の中でも、特に一番良い状態を作ってくれるホルモンなんですよ。
ドーパミン、調べてみてください。有名ですよね。
ある人はそういうのを「ドーパミン理論」つって、最強である状態を「メンタルヴィゴラス」って言ってたりしました。
そうなんです。
不快が元になって何かを変えようとすると、現状維持を選択するんですけれど、
快が元になって現状維持もいいかなと思えると、何かを変える原動力が生まれてしまうんです。
おかしくない??笑
ただ、こういうことありません?
「彼女ほしい!」つって、まったくできない。
なのに「まぁ一旦彼女はいいかな」つって、すぐできちゃった、みたいな。
他にもないかな。
何かを諦めた時に、何かを得ることができてしまった。みたいな。
四諦つってね、仏教用語もありますが、たぶんそういう脳の癖を肌感覚てきにわかっていたんじゃないのかな。
ちなみに四諦ってのは、4つを諦めるってことみたいなんだけど、その4つは何か忘れたんで調べてみてください。
四諦のあとに、8つの何かもあったけど、それも忘れました。
そう。
もういいや!まぁいいや!
っていう状態って、パーっと心が明るくなる時ありませんか?
これが、脳の癖なんです。
ただ、脳が快感と感じるように、いろいろな訓練や小技もあるんで、
状況に応じて全然違ってきたりもしますが、ただ、最初の段階は大体こんな感じになってるので、意識してみてもおもしろいかもしれません。
損切りが不快だとどうなる?
さて、ここで損切りに置き換えて考えてみましょう。
大体、損切りってすげーいやなんですよ。
すげーいやなまま損切りしていると、どうなるのかって、
損切りしないようになるんですよ。
「このままでいいや」って。
めちゃくちゃ普通の思考ですよね(笑)
すると、損切りしなくなるわけですが、
損切りしなくなるとどうなるのかって、お金飛びます。もう簡単にスパーンって飛びます。
だから、損切りをしても不快を感じないようにしなければいけない。
そのために、損切りに関する哲学が必要なんですよ。
いわゆる、こんな言葉はないんだけど機会利益みたいなこともあるし、
損切りができることによって、どんないい結果があるのか?っていうのを、考える必要があります。
そうすると、損切りに関して不快感を感じなくなってきます。
そして、当たり前のように損切りができるようになるので、その方が良いよねって話です。
たまにこの話をするとですね、
「損切りが快感になると損切りばかりするってことですか?」って言う人いますが、
そんなわけありません(笑)
損切りをするべき時にすることができる。それが不快ではないってだけで、損切りをあえてするとかって話じゃないですから。
そのくらいコントロールできます。というかしましょう。
で、逆のことも言えます。
利益が10万円出ている時に、それが5万円に落ちた場合に、不快を感じると、
その現状を維持しよとしてしまう、つまり5万円を維持したくなるわけですから、利確してしまうんですけれど、
例えば、もともとは30万円を目指していたとかっていう話なら、そこで利確はしてはいけません。
利益は出ているんだから、利益が出ている状態で不快なんて感じてはいけません。
どうなるのかワクワクしつつ、伸ばせるところまで伸ばしましょう。
ちょこちょこ利益が損切りになってしまうこともあるんですが、それでも伸ばせるところまで伸ばした方が良いです。
その方が、一発でドカンと利益を確定できますからね。
はい。これが、脳の癖です。
脳は不快を感じると現状維持を選択します。
不快を感じながら何かを変えようとしても脳は協力してくれません。
現状を肯定すると不快感が薄まるのでその時に現状を変える協力をしてくれます。
つまり、脳は天邪鬼なのです。
つまり、人間のほとんどが天邪鬼なのです。
その性質を理解すると、「さて、どうしようか?」と考えることができます。
「現状維持のままでもいい。けど、変えてもいいな」
という思考が可能になります。
そうすると、脳が良いホルモンを出した状態で行動を起こすことができます。
これを通称「思い直し」と言いますが、その思い直しに関しては、そのうち書こうと思います。
結構長くなっちゃった。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
一旦終わりますが、この話自体はまだぜんぜん終わっていません。
また長文お付き合いください。
まさとでした。