自信過剰になりがちな話【トレードの考え方Vol.16】

まさとです。

3つのバイアス、最後の残りの1つ、
「投影バイアス」いきましょう。

投影バイアスというのは、ものすごく簡単に言うと、
「この状態がいつまでも続く気がする」という状態のことを言います。

投影バイアス:
現在の状態を過大に評価し、未来の予測を的確に行えなくなること。

これが起こるとどうなるのかといえば、簡単です。
準備を怠りやすくなります。

要は「自信過剰」の状態になるんです。

トレードの考え方で一番最初に書いたことは、
「謙虚でいること」です。

その考えと真逆の「自信過剰の状態」は良くないよと。
自信過剰の状態は、投影バイアスの状態が多いよっていう。

卵が先か、鶏が先かっていう話になるんですが、
その状態にならないように、なりづらくなるように、
投影バイアスという心理の偏りは知っておいた方が良いでしょう。

さて、「この状態がいつまでも続く気がする」という状態ってのは、
例えば、トレードをしていて勝てた時、
その勝てた時のことがいつまでも頭に残り続けて、
「この状態がいつまでも続く」と思ってしまうんです。

そして、準備を怠り負けてしまうと・・・

プロスペクト理論と傾向が逆なんですけれど、
勝てた時に、勝てた時のことしか考えなくなって、
勝てる情報しか集めなくなって、勝てない時に「そんなはずはない」と思ってしまって、
損失が深くなってしまうってことなんですよ。

プロスペクト理論は、負けている時に勝つことばかりを考えてしまったり、
勝っている時に負けることを考えてしまったり、その時の状態と逆のことを考えやすかったり、
あとは、利益よりも損失の方が「精神的負担が軽い」っていう状態とかがあったりするんですけど、

投影バイアスはこれとまたちょっと違って、
過去の結果に重きを置いて、それが現状維持し続けると錯覚しちゃうってことなんですね。

これ、ぶっちゃけ別にそうなってもいいんです。
要は、先述したように損失が深くなってしまう状態を避ければいいだけでもあります。

でも、そうなってしまうと、自制できなくなっちゃうことが本当多いので、
このバイアス自体は覚えておいた方が良いっていうことなんですね。

トレードに置き換えると、大事なことは今言ったところなんですけど、
「負けている状態がいつまでも続く」と偏った考えになってしまっても、
これがまた良くはないんです。

だって、トレードって利益をあげるためにするっていう目的があるのに、
「どうせ負け続ける」とか「また負けてしまうのかなぁ」って思いながらやるのって、
どうなんだろう?って思いませんか。

具体的に「負けるかもしれない」って考えてトレードしていると、
薄利で決済してしまいがちになったり。

負けている状態で「負けるかもしれない」とは思わないので、
その時にはどう考えるのかっていえば「どうせ負けるから別にこのままでいいや」とか考えて、
損失が深くなってしまうかもしれない。

また、損失が膨らんでいる時は「それが利益になるかもしれない」って思うのが、
プロスペクト理論ではありがちっていう話をしているんですが、そうした状態と相まって、

「どうせ負けるしこのままでも・・・」
「あわよくば利益に変わればいいし・・・」

という、めちゃくちゃ受動的な心理状態になってしまって、
より損失が深くなってしまうと・・・。

めちゃくちゃそもそも論なんですが、
こういう話をいくらしても、損失を持ち続けてしまう人って結構いて、
「なんで?」っていう話は後日になればいくらでもできるんですが、
今この瞬間にそういう状態になっている人は、結構そのまま持ち続けてしまって、
いうことを聞いてくれないことが多いです。

なんでかって言うと、
「損失を我慢して持ち続けたら利益に変わった」という経験があって、
それを常に投影しているからかもしれないんですけれど。

そもそも、
損失が利益になる状態って、確率的にどれくらいの確率なのか?って話なんですけど、、、

例えばです
5000円の損失が出ている状態から、我慢したら5000円の利益が出た!
っていう経験をしたとしましょう。

これは、5000円のマイナスから、5000円のプラスになったので、
言い方を変えれば、

1度、5000円負けた後、10000円勝った。
って捉えることができます。

わかりますか?
つまりです。

損失が出ている状態から我慢して利益になる確率は、これだけでいえば33%なんです。
3分の1の確率なんです。わかります?
3分の1で負ける。
3分の1でトントン、
3分の1で利益。
なんですが・・・

これ、実は選択肢がもう1つあります。それが、
「もっと負ける」なんですよ。

だから、損失が出ている状態から我慢して利益になる確率は、正確には、

25%

なんですよ。
本来、トレードって50%の確率で勝てるっていう話なんですけど、
難しい状態を作っているっていうことは理解した方が良いですよって話です。

損失から利益に変えるっていうのは、結構大変な作業。
大きな含み損になればなるほど、大変です。

なので、損切りはした方が良いんですよ。
5000円負けて、一度仕切り直して、0から始めるっていうのを繰り返した方が良いんです。

で、そもそも、さっきの話だと、
5000円の損切りの後に、1回で10000円勝つっていうスタイルができるってことになりますから、
それでやれればなお良いと思います。

1度の損切りは5000円、1度の利確は10000円、
損失が1に対して、利益を2とる。

これを、リスクリワードが1:2、とかって表現します。
また、実際の1回毎のトレードでこの結果を交互に出せると、プロフィットファクター2、とか言ったりします。

そういう状態を作るために、
投影バイアスとか、プロスペクト理論とか、邪魔なんですよねっていう話です。

だから、過去に起きたことばかりに重きをおかず、
うまくいっている時ほど謙虚になりましょうって思うんですが、
うまくいっていない時に、うまくいかないことばかり考えるのもダメですし、
うまくいっていないのに、うまくいったことしか考えないのもダメなので、
現状を良くするために何をできるのか?っていうことを考えられると良いですよね。

っていう話です。

さてさて、ということで、
僕はいつも「日常ではどういう状態がバイアスの状態か?」っていうのを注視していますが、
次回は、日常に潜む投影バイアスについて、考えていきたいと思います。