BitCoin相場について、違う角度から読み解く(3月4日号)

ウクライナ情勢について、2月28日に行われたロシアとウクライナの停戦交渉が、侵攻後初めてウクライナ国境に近いベラルーシのゴメリで行われました。結果、この日の交渉では合意に至らず、双方が結果を持ち帰って協議した後、2回目の交渉を行う見通しとなりました。
合意に至らないだろうとは、予測されましたが、決裂はしなかったということでBitCoin相場は上昇しました。
ルーブル急落でBitCoin急騰一時500万円台復帰
ロシアの通貨ルーブルは、SWIFT国際銀行間通信協会)からの排除等、制裁を受け年初から1/3程値を下げています。
ロシア国民の多くが、当局による口座や、銀行カードの凍結の懸念からユーロ等の外貨の出金のため、ATMに長蛇の列を作っています。
また、制裁を受けた銀行の顧客は、Apple PayやGoogle Payのサービスも利用できなくなっています。
ルーブルの急落は、こんなところでも確認ができます。
2月28日からのBitCoinの上昇率
〜ドル建てとルーブル建てで比較してみました
ドル建てのBitCoin価格の上昇推移
2月28日、37,363.34ドルが、翌日3月1日には、45,011.53ドルと、約20%上昇しました。

ルーブル建てのBitCoin価格の上昇推移
2月28日、3,272,855ルーブルが、翌日3月1日には、4,468,054ルーブルと、約37%上昇しました。

ルーブルの急落により、ルーブル建では、ドル建ての約1.5倍の上昇となっています。つまり、ロシア人の多くの資産がBitCoinに流れ出していると思われます。
紛争地域の、ウクライナのフリヴニャについても、同じ現象が起きてくるでしょう。
気になるドル〜BitCoinの潜在的価値
現在ドルが高いのは、ロシアへの制裁が功を奏しているからと思われますが、再来週15、16日のFOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)を控えて、雇用統計や消費者物化指数の発表があります。
米金融当局の引き締め、利上げペースについては、概ね0.5%から0.25%まで弱めるであろう との予測 が出ています。
インフレの急速な高進は、アメリカ経済の鈍化更なる世界経済への影響が懸念されますが、BitCoinの潜在的価値は上昇し続け、暗号通貨市場への資金流入は、顕著に起きてくるでしょう。
ウクライナのミハイロ・フュードロフ副首相のツイート
先回書きましたように、ウクライナのミハイロ・フュードロフ副首相は、ロシアの幅広い暗号通貨利用者のアドレスを遮断するよう、全ての主要暗号通貨取引所に要請しています。
Krakenのリツイート
それに対して、暗号通貨取引所ランキングベスト5に入る米国Kraken(クラーケン)の創業者Jesse Powell(ジェシー・パウエル)氏は、法的要件がない限りロシアのクライアントのアカウントは凍結できませんと、リツイートしました。

Binanceのリツイート
また、暗号通貨取引所ランキング世界一のBinanceのスポークスマンも、
「私たちは何百万もの無実のユーザーのアカウントを一方的に凍結するつもりはありません。暗号通貨は、世界中の人々により大きな経済的自由を提供することを目的としています。人々の暗号へのアクセスを一方的に禁止することを決定することは、暗号が存在する理由に直面して飛ぶでしょう」
と、スポークスマンはCNBCに語りました。

以前触れましたように、BitCoinを中心とする暗号通貨人口保有率で世界1位、2位のウクライナ、ロシア両国。
8〜9人に1人の割合で暗号通貨を保有している国(2020年調べ)です。
インフレと有事。BitCoin、暗号通貨市場への資金流入は止まらないと思います。
今回は、ここまでです。
おわりに
丁度、このブログを書いている最中に、ウクライナとロシアの停戦協議が始まりましたが、その影響は少なからず受けると思います。
まだまだ株式市場の影響を受けやすい暗号通貨相場です。相場動向がとても気になります。