現物相場に活況が少ない現在の暗号資産市場(6月5日号)

先週末BitCoin相場は、週足を9週連続の陰線で閉じました。
米国株のNYダウが8週連続下落したことに起因するもので、この連続下落は1932年に発生した「世界大恐慌」以来90年ぶりの水準になるそうです。

それでは、今回は数々のニュースから。
上海ロックダウン解除
中国、上海で6月1日から、2ヶ月ぶりに都市封鎖(ロックダウン)を解除することを表明しました。
世界経済に大きく影響を与えた上海等のロックダウンですが、サプライチェーン等の回復には、年内、半年は続くんじゃないかというふうに見られています。
欧州のインフレ率が予想以上に‥‥
ドイツのインフレ率は5月に再び過去最高となり、緩和策からの早急な脱却を求める欧州中央銀行(ECB)への圧力が一段と強まったというものです。
ドイツ連邦統計庁が5月30日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は欧州連合(EU)基準で、前年同月比8.7%の上昇で、予想を大きく上回りました。
スペインのインフレ率が5月に予想外に加速し、5月のスペイン消費者物価指数(CPI)は欧州連合(EU)基準で前年同月比8.5%上昇となり、予想を大きく上回りました。
欧州だけではなく、世界がインフレ傾向にあります。
インフレの加速は、暗号資産相場の高騰につながる理屈はあります。
FRB副議長、利上げに強い姿勢
ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)副議長がインタビューで、6月、7月の0.5%利上げは市場でも織り込み済みだが、9月には抑制されるのではという見方が出始めているのに対し、期待してはいけない旨の考えを示しました。
インフレを当局目標の2%に戻すための努力を惜しまない姿勢を明確に示したもので、暗号相場の相場も重いものとなっています。
米国雇用統計
6月3日(金)日本時間21:30に、米国雇用統計の発表がありました。
5月の米雇用は堅調なペースで増加した一方、雇用者数が堅調なペースで伸びたことを受けて、インフレ対応で米金融当局が積極的な引き締め姿勢を維持するとの見方が強まり、株価が反落。また、米雇用者数の伸びが予想を上回ったことで、外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して全面高に。
暗号資産相場は、米ドルインデックスと反相関関係にあると言われます。
ドルの価値が下がるなら、資産を暗号資産、特にBitCoinに避難させる傾向が強く、ドル高になることで、暗号資産市場のチャートの動きは、より重いものとなりました。
他にも、多くの情報がありましたが、「くりぷと知っ得情報」では、今後さらに拡大・成長していく暗号資産市場について、共有していますので、このくらいにさせていただきます。
最後に、なぜ、米国の経済指標を頻繁に取り上げるのか?というご質問をいただきました。
答えは、単純に相場への影響が大きいから、です。
ここに興味深い情報があります。
2012年から、ブロックチェーン、暗号資産関連のレポートを提供しているカナダのメディア会社の「Bankless Times」のレポートです。

世界のブロックチェーンに流れる資金の51%は、米国から
「Bankless Times」のエリザベス・カー氏のレポートによると、2022年の世界のブロックチェーン資金の51%は米国から来ると報告し、2026年までに、71億8000万米ドル(9400億円)から674億米ドル(8兆8800億円)に成長すると予測しています。(Google翻訳)
つまり、約4年で、ブロックチェーン関連の世界の資金は約9倍に膨れ上がると書かれています。

米国に続き、中国が18%となっています。

暗号資産の時価総額
暗号資産の市場規模のことを時価総額と言います。
時価総額とは、暗号資産の相場価格×発行枚数のことです。
(本日時点、161.4兆円)
つまり、ブロックチェーン資金の市場が9倍に膨れ上がるなら、暗号資産時価総額も単純に計算すると、9倍に膨れ上がるということです。
おわりに
デリバティブ市場ばかりで取引されていて、現物相場に活況が少ない現在だけを見ると、イメージしにくいかもしれませんが、発行枚数が決まっているBitCoinなどは、必然的に相場価格は上がっていくことが予測できます。
暗号資産市場において、米国や中国などの動向を注視するわけですね。
今回はここまでです。