暗号資産市場の現状と先が不透明な中、学びの重要性を感じる今(6月17日号)

いつもお読みいただきありがとうございます。
6月10日の米の消費者物価指数(CPI)の発表後、5月のCPIが予想以上に加速したことを受けドル高はさらに進み、
東京外国為替市場では、円が対ドルで一時1ドル=135円19銭を付け、約24年ぶりの安値を更新しました。
米金利が高くなれば米国債が買われ、国債を買うために米ドルが買われ、米2年国債の利回りは15年ぶり高水準を付けました。
インフレに関しては、FRBの利上げに関わらず、高止まりではなくまだ高進していく模様です。
ドルインデックス指数(DXY)とBitCoin相場は、逆相関関係(※)にありますので、
BitCoinをはじめとする暗号資産市場の相場についても、注視する必要があります。

更に、FOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)の政策金利発表が6月16日の深夜にあり、
主要政策金利を75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げ、0.75~1%から0.75ポイント引き上げ、
1.5~1.75%とすることを発表しました。
1994年以来の異例の大幅利上げに関し、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、
「今回の0.75%引き上げが異例に大きな幅であることは明らか」と説明。
7月の会合でも大幅利上げに動くことを示唆し、予想外に激しいインフレ高進を抑えるべく、
強力な措置を講じる姿勢を明確にしました。
(※)ドルインデックスまたはドル指数は、複数の主要通貨に対する、アメリカ合衆国ドルの為替レートを指数化したもの。米ドルが他通貨より価値があると、インデックスは上昇する。略称はUSDX、DXY、DXなど。非公式にDixieとも呼ばれます。
中国、再びロックダウン⁉︎
現在の世界の景気低迷に大きな影響を与えているのが、上海をはじめとする中国のロックダウン。
サプライチェーンの回復までに半年かかると言われる中、ロックダウンの再開は、大きな影響を与えることは必至です。
暗号資産貸付Celsius引き出し一時停止
5月9日に起きたTerra USD(UST)崩壊事件以降、市場では高利回りトークンの持続可能性を疑問視する動きが続いています。
6月13日、暗号資産レンディング(貸付)サービスを行うCelsius(セルシウス)の引き出しが一時停止しました。
Celsius は、2018年6月にローンチ(公開)された、暗号資産金融サービスのプラットフォーム(基盤)で、暗号通貨を担保にローンを組んだり、レンディング(暗号通貨の貸付)により、高い利息を得たりできるプラットフォームです。
Celsiusは暗号資産を機関投資家に貸し付けていただけでなく、多くの「DEFI(分散型金融)」アプリケーションの参加者となっていました。
ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」と関連の「Lunna」が5月に急落した際、CelsiusはUSTの預託に20%の利回りを提示していたテラの「アンカー・プロトコル」(※)から急いで資金引き揚げました。
最近では、イーサリアム(ETH)の価値に連動するトークン「stETH」の大量保有もほとんど現金化できなくなる事態に見舞われました。
Celsiusは、高利回りを謳うDeFi(Decentralized Finance:分散型金融)の一つですが、そのプロコトルに対しハイリスク懸念(BTC下落による強制ロスカット等)が広がり、Celsiusのトークン「CEL」が31%下落。BitCoin相場下落にも大きく影響しました。
そもそも、なぜ、DeFi系プロジェクトに対して、疑問の声とポジションの手仕舞いの機運が急に高まってきたのか‥‥
この現状については、また書いてみたいと思います。
(※)プロトコルとは、通信をする際の手順、規格、約束事のことを言います。
BitCoin(暗号資産市場)の今後
以前の「知っとく情報」でも書いていますが、BitCoinには「半減期」があります。
BitCoinの発行枚数は上限が21,000,000枚と決まっています。
これは、ビットコインが市場に出回りすぎて希少性が下がり、価値も下がってしまうことを防ぐためです。
そのため、一定のペースでこの上限に到達するよう、インフレ率(新規発行枚数)がプログラムで定められており、
定期的に新規発行枚数が減少します。これが、半減期です。
その、「半減期」と、BitCoin相場の関係性をまとめみました。
2020年の5月11日に3回目の半減期以降、2021年11月まで上昇トレンドが続き、
その後、現在の、下落トレンドになっています。
この下落トレンドは、いつまで続くのか?
どのくらい下落するのか?
いつから、上昇トレンドになるのか?
はい、誰もわからないです。
が、法則から推測すると、今年秋以降、上昇トレンドになるのではないかと推測されます。(※私見です)

現在の、調整下げ3波がどもまでいくかですが‥‥
20,000ドルを割ると、14,000ドル〜17,000ドルといった、更なる下落は可能性があるのかもしれません。(※私見です)
BitCoin相場、暗号資産市場相場に影響するデリバティブ市場では期待も‥‥
デリバティブ市場とは、BitCoin等を用いた先物取引(将来の価格について、結ぶ金融契約)のことを言います。
BitCoinのレバレッジ建玉(※1)ですが、緑のロング建玉はATH(オールタイムハイ)を更新中で、かなり積み上がっています。
また、赤のラインのショート建玉の伸びも、顕著になっています。

ショート建玉は、高レバレッジで積み上げれれて(※2)、次にはスクイーズ(※3)と称される「成行」決済が待っています。
逆に、ロング建玉は、低レバレッジで積み上げれれて、多くの場合「指値」で決済されます。
つまり、BitCoin相場が大底を見せれば、上昇していく要因は内包しています。
今回は、ここまでです。お読みいただいてありがとうございました。
(※1)建玉とは、信用取引や先物取引、オプション取引、FXなどにおいて、取引約定後に反対売買されないまま残っている未決済分を指します。 略して「玉(ぎょく)」とも呼ばれ、買い付けとなっている建玉を買い建玉、売り付けとなっているものを売り建玉といいます。
(※2)ショートは「売り注文」の意。「ショート」は別名「空売り」とも呼ばれており、証拠金を使用した取引で価格が下落する相場でも利益を出すことができる注文方法です。
また、レバレッジとは、手元資金が少ない場合でも証拠金を差し入れることにより、資金力以上の取引を行うことで、高レバレッジになるほどリスクは増えます。
(※3)相場が上昇したことにより、損切り注文によって売りポジションが買い戻され、その結果相場のさらなる上昇につながること。