NFTは投資?資産?(10月19日号)

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。

先回までは、「私たちに必要な「お金」について‥‥投資は必須」ということで、預貯金から始まり、株式やFX、そして暗号資産編と書いてきました。

今回からは、NFTについて書いていこうと思います。

NFTとは

NFTは、Non-Fungible Token(ノンーファンジブル トークン)の略で、非代替性トークンと訳されます。

「偽造が不可能な鑑定書、所有証明書付きのデジタルデータ」という解釈です。

暗号資産と同じく、ブロックチェーン(分散型台帳)上で発行され、取引されるデータになります。

デジタルデータは容易にコピーや改ざんができるため、現物の宝石や絵画などのような資産価値があるとはみなされないのですが、それをブロックチェーン技術を使って、デジタルデータに唯一無二の価値を持たせることができるというものです。

例えば、私たちが普段使って売るお金は、同じ価値があって、互いに交換することができます。(代替可能)
それに対し、運転免許証などの個人証明書、コンサートなどのチケットなどは、同じものはない(あっては困る)ものです。(代替不可能)

国家成長戦略プランの一つNFT

失われた30年と言われる日本‥‥、その日本が二の舞を演じないよう、岸田政権の成長戦略として技術支援を進めていく「Web3.0」と言われるものの一つが、NFTでもあります。

Web3.0

Web3.0とは、「分散型インターネット」と称される次世代のインターネットのことです。
これまでのインターネットでは、GAFAM (Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)と呼ばれる巨大企業などが個人情報や利益を独占してきました。

ブロックチェーンをはじめとする技術を利用し、情報を分散管理することで、巨大企業による独占からの脱却を目指そうとしているのが、Web3.0です。

それを、日本経済の成長戦略として、国が後押しをして行くということになります。

NFT(Non-Fungible Token)の概要

ここからは、NFTの概要です。

暗号資産と同じデジタル資産

暗号資産のブロックチェーン技術については、クリスタの会員限定コンテンツで見ることができますが、NFTも同じブロックチェーン技術の上に成立しています。

特定の管理者は存在せず、ネットワークに参加するすべてのユーザーが取引履歴を共有することで、資産の信憑性を確保しています。

NFTに紐づいたデジタルデータは、所有者と権利者の情報が記録されていて、デジタル資産に実物と変わらない価値の証明ができます。

改ざんができない

ブロックチェーン技術は、ユーザー同士が取引履歴を共有する仕組みでなので、改ざんするためにはブロックにつながれたすべてのユーザーの取引履歴を編集する必要があるため、改ざんは困難です。

NFTを支えるブロックチェーンの規格は、ERC721(※)という規格が一般的で、NFTがデジタルアートが本物であることを証明する鑑定書のような役割も果たしています。

NFTに紐づけられたデータがアートである場合、スクリーンショットなどで画像データの取得はできますが、コピーしたデータそのものに価値は存在しません。

(※)ERC=Ethereum Request for Commentsの頭文字。
代表的なトークンの標準規格として、有名なERC20がある。
これは、トークンを転送したり、承認したりするための標準化された規格で、USDTもERC20で作られている。
他に、ERC223、ERC777等があるが、ERC721はイーサリアムブロックチェーン上に記録される、NFT(Non-Fungible Token)のトークン規格。

NFTの画像とか、コピーできちゃうなら、NFTを買っても、コピーが流通してたらなんか嫌だな‥‥

と思いました?

例えば、あなたがルイヴィトン/LOUIS VUITTON(ブランド品)っていいなー、と思ったとして‥‥

・安い、コピー商品(偽物)でもいいや。
・いや、高くても、絶対に本物がいい!偽物はやだ!

どちらでしょうか?

ルイヴィトンのコピー商品(偽物)は、質屋に持って行っても、値段はつきません。
それに対して、本物のルイヴィトンであれば、買取り対象として価値がつきます。プレミアがつくものもあるくらいです。

価値観の違いとでもいうのでしょうか‥‥

要は、ニセモンでもよければOKの人と、本物を持ちたい、本物に価値を見出す人との違いです。

NFTのコピー画像が流通していても、自分のNFTは、イーサリアム等のブロックチェーンの取引履歴で、誰でも閲覧ができて、所有権は自分にあることが一目瞭然なんです。

NFTの場合、逆に、コピーされた画像が出回るほど、本物の価値は上がります(笑)

相互運用性を実現する技術

また、難しい言葉が出てきた‥‥、と思いますよね。

NFTの規格は一般的にERC 721規格が多い、と先ほど書きましたが、規格が同じであれば、複数のマーケットやウォレットで確認したり、利用ができます。

従来のデジタルのアイテムは、使用しなくなったり、使用していたプラットフォームが閉じてしまうと、その価値はなくなりましたが、NFTの場合、規格が同じであれば、異なるプラットフォーム間で自分が所有するNFT資産を移したり、共有したりできるということです。

NFTは、こういった相互運用性を持っています。
ただし、現状は、相互運用性はまだ発展途上です。

プログラマビリティで付加価値を付与

はい、また難しい言葉‥‥すみません‥‥

プログラマビリティとは、プログラムにより新たな付加価値を与えることができるという意味です。

具体的には、現物のアート作品は、最初の取引段階でしか製作者に代金が支払われることはありません。
その後、作品が転売されようと、製作者には何の利益もありません。

しかし、NFTが「転売された時点で、製作者にも代金の一部を支払う」というプログラムを付与すれば、作品が転売されるたびに製作者に代金が支払われます。

そのプラグラムを支えるのが、スマートコントラクトという仕組みです。(クリスタの「イーサリアムとは」を参照してくださいね)

NFTを購入する理由のひとつ

NFTの登場で、これまで資産と見なされなかったデジタルデータに対して、誰が作ったのか、誰が所有しているか、どういう流通過程を経たのかという透明性が担保されるようになりました。

デジタルデータを持つことに価値が見出され、デジタルデータを「所有したい」「投資したい」と思うようになったわけですね。

最近、クリプトスタディ(クリスタ)会員の方には、キングコング(漫才コンビ)のツッコミ担当でお笑いタレントでもあり、絵本作家でもあるの西野亮廣(ニシノアキヒロ)さんのNFT「えんとつ町のプペル/POUPELLE OF CHIMNEY TOWN」の買い方(正確にいうと優先購入権の取得方法)をお伝えしましたが、アーティストへの支援目的でのNFT購入もありかと思います。(※)
正直、値上がりも大きく期待はしています。(笑)

(※)西野さんが手掛ける絵本「えんとつ町のプペル/POUPELLE of CHIMNEY TOWNは累計発行部数70万部を超え、2020年12月には、アニメ映画版も公開されています。

おわりに

今回は、NFTの概要について書きました。

BitCoinをはじめとする暗号資産の技術=ブロックチェーンは、NFT(Non-Fungible Token)という新たな領域を生み出しました。

岸田政権の成長戦略のうちの一つ、NFT。

失われた30年を取り戻すべく、国の成長戦略として成長させていく領域ですので、今から関心を持っておいた方が、当然先行者利益につながりますよね。

未知の世界なので、難しいのは当たり前です。

クリプトスタディ(クリスタ)では、大きく変化する次世代に共に繁栄できる仲間づくりをして参りますので、少しづつ(これが大事)やっていきましょう。

では、また次回。

お読みいただいてありがとうございました。