国内レンディングサイト4社を比較!/くりぷと知っ得情報

最終更新:2026/08/07

暗号資産レンディングとは、保有しているビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などを事業者に貸し出し、その対価として利息(貸借料)を受け取る仕組みです。
「ただ持っているだけ」の資産を働かせられる点が魅力ですが、選ぶ基準は利回りの高さだけではありません。
今回は、国内で展開されている4つのレンディングサービス
 


BitLending(ビットレンディング)

SCL(スマートクリプトレンディング)

PBR LENDING(ピービーアールレンディング)

Lendee(レンディー)


を取り上げ、「どこが一番いいか」ではなく、「4社は何が違い」、「どんな人に向くのか」を整理します。

(※)本記事の情報は執筆時点のもので、利率・条件は変更される可能性があるため、最終判断の前に必ず各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
また、いずれのサービスも金融庁の暗号資産交換業登録を受けた事業ではなく、元本保証も約束されていません。

4社を比較(概要)

項目BitLendingSCLPBR LENDINGLendee運営会社(株)J-CAM(東京都港区)ミライジング(株)(東京都台東区)Portobello Road(株)(東京都渋谷区)Lendee(株)(東京都港区)設立2020年2024年2023年2025年サービス開始2022年8月2025年6月2023年6月2026年6月最大利率最大10%程度(紹介特典・VIPプログラム利用で上乗せあり)最大15%(USDT・12か月プラン)通常10%
プレミアム12%最大12%(USDT・USDC、361日以降)貸出期間最短1か月〜、30日経過後に返還申請可1・3・6・12か月から選択通常:1か月ロック後いつでも返還申請可
プレミアム:1年契約ロックアップ期間なし、経過期間に応じて利率が段階的に上昇主な特徴複数の運用先への分散運用、Fireblocksによるセキュリティ、複利での自動再運用自動更新で短期プランから長期プランへ段階的に利率アップ、3つの会員プラン単利で固定、事業収益を原資とした運用、2026年3月にシステムを刷新解約手数料なし、貸借料は毎日付与、長期保有前提の「育つ利率」設計

BitLending(ビットレンディング)はこんな人向け

運営会社の情報や運用体制の説明を重視したい人向けです。

2022年からサービスを提供しており、4社の中では運用実績が比較的長めです。
複数の運用先への分散や、大手セキュリティ企業、Fireblocks(※)の活用を打ち出している点が特徴です。

最短1か月から貸し出せる手軽さもありますが、最短の貸出期間中や返還申請後の数日間は途中解約ができない点は押さえておきましょう。

(※)Fireblocksはイスラエル発の企業で、企業向けに「暗号資産を安全に保管・送金するための仕組み」を提供しています。
一般的な暗号資産の管理は「秘密鍵」というパスワードのようなものを1つ持っていますが、Fireblocksは、この鍵を1つにまとめず、複数のピースに分割して別々の場所で管理する「MPC(マルチパーティ計算)」という技術を使っていて、1か所が破られても資産が守られる設計になっている点が特徴です。

SCL(スマートクリプトレンディング)はこんな人向け

まずは短期間から試し、継続する場合は利率アップも狙いたい人向けです。
1〜12か月の期間から選べるプラン設計に加え、自動更新をONにすれば1か月→3か月→6か月→12か月へと段階的にプランが移行し、利率も上がっていきます。

ただし2025年開始とサービス歴が浅く、運営会社も2024年設立のため、実績面はこれから積み上がっていく段階と言えます。

PBR LENDING(ピービーアールレンディング)はこんな人向け

利率と返還スピード、事業活動への活用方針を比較検討しながら選びたい人向けです。
通常レンディング(1か月・年利10%)とプレミアムレンディング(1年・年利12%)の2プランで、利用期間に応じてシンプルに選べます。

単利で固定されているため利回りの見通しが立てやすい一方、契約期間より前に解約すると解約手数料(対象暗号資産の20%相当)が発生する点は要注意です。

Lendee(レンディ)はこんな人向け

ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)などを長く保有する前提で、時間の経過とともに利率を高めていきたい人向けです。
ロックアップ期間や解約手数料がなく、貸借料は毎日付与される柔軟さが特徴。

ただし2026年6月に始まったばかりの新しいサービスであり、運営会社であるLendee株式会社も2025年11月設立と社歴が浅いため、実績面は今後の情報開示を確認しながら判断したいところです。

選び方のポイント

利率よりも適用条件が大事

「最大〇%」は、特定の通貨・特定の期間・キャンペーン適用時など条件付きであることがほとんどです。
自分が貸し出したい通貨・金額・期間で実際に何%が適用されるのかを、公式サイトのシミュレーションや料率表で必ず確認しましょう。

途中で返還したくなった場合の条件を確認

最短貸出期間、返還申請から着金までの日数、途中解約時の手数料の有無は会社によって大きく異なります。
相場が急変したときにすぐ引き出せるかどうかは、利率と同じくらい重要な判断材料です。

運営会社と運用内容、情報開示を確認

いずれのサービスも暗号資産交換業の登録は受けておらず、預けた資産は事業者の運用や事業活動に充てられます。
運営会社の設立時期・資本背景、運用実績やリスクに関する説明がどれだけ開示されているかを見て、自分が納得できる透明性かどうかを確認しましょう。

各社の利率、手数料、対応通貨など詳細比較

項目BitLendingSCLPBR LENDINGLendee対応通貨(例)ビットコイン(BTC)
イーサリアム(ETH)
カルダノ(ADA)
ソラナ(SOL)
USDT
USDC
の6銘柄
ビットコイン(BTC)
イーサリアム(ETH)
カルダノ(ADA)
リップル(XRP)
トロン(TRX)
USDT
USDC
の7銘柄ビットコイン(BTC)
イーサリアム(ETH)
カルダノ(ADA)
リップル(XRP)
USDT
USDC
の6銘柄ビットコイン(BTC)
イーサリアム(ETH)
リップル(XRP)
USDT
USDC
の5銘柄利率レンジ8%〜10%程度銘柄・プランにより7%〜15%通常10%/プレミアム12%期間経過に応じ最大12%(USDT・USDC)口座開設・入金手数料無料(入金時の送金元取引所の送金料は別途)口座開設・管理料は無料、入金時のネットワーク送金料(ガス代)はユーザー負担」無料口座開設・デポジットとも運営側の手数料は無料(送金時のネットワーク手数料は送金元負担)公式サイトで要確認返還(出金)手数料年4回まで無料、5回目以降は通貨ごとの送金料出金時はネットワーク手数料相当のみ(SCL側の上乗せ手数料なし)送金手数料はユーザー負担、契約期間前の解約は解約手数料(20%相当)も発生銘柄ごとのネットワーク手数料が発生(例:BTC 0.00005 BTC/ETH 0.0005 ETH/USDT・USDC 各4枚)途中解約最短30日経過後に返還申請可プランのロック期間中は原則解約不可通常:1か月未満で解約手数料(20%相当)/プレミアム:1年未満で同様ロックアップ期間・解約手数料なし最低貸出単位少額から可(通貨により異なる)プランにより異なる(※1)約1万円相当から銘柄ごとに設定されているが、具体的な数量は公式サイト非公開(口座開設後にダッシュボードで確認)セキュリティ関連の訴求Fireblocks導入分散投資によるポートフォリオ運用2026年3月にGoogle Cloudベースのシステムへ移行、ゼロトラストセキュリティ(※2)独自システム「Lendee Crypto Engine」で運用先を分析(※3)

(※1)SCLの3プラン中もっとも金額が小さいスタンダードプラン実例:BTC=0.003BTC(約5万円前後)、USDT=300USDT(約4.5万円前後)で、上位のアドバンス・エグゼクティブプランは、利率が上がる代わりに必要な最低数量も増える仕組みです。(執筆時点のレート換算)
(※2)PBR LENDINGは2026年3月、システム基盤を「Google Cloud」に全面移行しました。
「ゼロトラスト」と呼ばれる、社内であっても常に本人確認を行う厳格なセキュリティ思想を採用しており、一部が突破されても被害が広がりにくい設計になっています。加えて、BitLendingも採用する「Fireblocks」の導入も予定しており、今後さらにセキュリティ体制を強化していく方針です。
(※3)Lendeeは、預かった暗号資産を「Lendee Crypto Engine(LCE)」という独自システムを通じて運用しています。
市場の状況を見ながら運用先を判断する仕組みで、その運用から得た収益がユーザーへの貸借料の原資になっています。ただし運用先の詳細は非公開で、ユーザー側から運用方法を指定することもできない点は押さえておく必要があります。

まとめ

「高利回り=最適」とは限りません。

暗号資産を第三者に預ける以上、運営会社の情報、ロック期間・返還条件、リスクに関する説明を比較したうえで、自分の保有期間や運用スタイルに合うサービスを選ぶことが大切です。

例えば‥‥

🔹分散運用や運用実績の長さを重視したい → BitLending
🔹短期間から試したい・自動で利率を上げたい → SCL
🔹シンプルな2プランから利率固定で選びたい → PBR LENDING
🔹ロックなしで長期保有資産をコツコツ増やしたい → Lendee

おわりに

自分の暗号資産をどのくらいの期間、どんな条件で貸し出したいのかを整理してから、各社の公式サイトで最新の利率・条件を確認することをおすすめします。

数値は執筆時点の情報であり、各社とも変更される可能性が高いため、公開前に必ず公式サイトで裏取りしてください。