私たちに必要な「お金」について‥‥投資は必須シリーズ④FX編(8月17日号)

クリスタの水野です。

お盆休みはいかがでしたでしょうか?

先回まで、FIRE=Financial(金融) Independence(独立),Retire(引退) Early(早い)の観点から、投資、運用の必要性について書きました。

今回も、続きです。

多くの投資・運用の方法がありますが、今回は、FXについてです。

FX(外国為替保証金取引)

FXとは英語のForeign Exchange(外国為替の意)を略したもので、外国為替保証金取引、外国為替証拠金取引と訳されています。

日本では、1997年の「金融システム改革のプラン」に盛り込まれた大規模な金融制度改革(金融ビッグバン)を経て、1998年からスタートした、比較的新しい取引になります。

世界中にはたくさんの国があり、それぞれ独自のお金を使用しています。

FXは、円、ドル、ユーロなどといった通貨を売買(交換)して利益を狙う投資です。

「今日の円相場は、1ドル=134円です」などと報じられてるのは、1ドルを134円で売買できるという意味です。

国や地域の通貨を交換(売買)するのが外国為替市場ですが、実は外国為替市場という場所は存在していません。
電話やコンピューターを使って売買を行っています。

FXのメリット

1、少ない資金で大きな取引ができる‥‥レバレッジ取引

FX取引では、少ない資金で大きな取引ができます。

レバレッジとは、「テコの原理」のことで、取引する通貨の総代金は必要とせず、少額でも投資できるため、投資効率を高めることができるという特徴があります。

日本国内のFX提供会社では、担保となる証拠金の最大25倍までレバレッジをかけることが可能です。

例えば、1ドルが100円の時に証拠金40,000円があれば、25倍の10,000ドル(100万円)までの取引が、可能になります。
1ドルが、105円になった場合、利益は50,000円となりますので、40,000円の投資資金で投資資金以上の利益を出すことが可能となります。

レバレッジは直接設定するのではなく取引通貨量や証拠金(資金)によって決まります。

(現在の為替レート×取引通貨量)÷証拠金(資金)=レバレッジ

例えば、100,000円の証拠金で10,000ドルの取引を行ったとします。

仮に1ドル=100円とすると、(100円×10,000通貨)÷100,000円=10となり、レバレッジは10倍と求めることができます。

FXで出てくる「ロット」とは?

ロット(Lot)は取引通貨量と同義です。
「ロット」とは、もともとは製造業の用語で、「生産・販売の最小単位」という意味で使用されていたものがFXでも用いられるようになりました。(「枚」や「レッグ」ということもありますが、同じ意味です。)

単位の違う貨幣を取引しているという性質が関係していて、100“円”、100“ドル”、100“ユーロ”など、それぞれ同じ数え方ができないため、「ロット」という日常生活では使われない言葉を使用します。

「通貨ペア数」や「ロット(Lot:取引通貨量)の数量」、「最低取引単位」は、FX運営会社によって変わります。

2、取引時間が長い

外国為替市場には株式市場と違い、特定の取引所が存在しないため決まった取引時間がなく、電話やコンピューターを使って売買を行うので、基本的に土日を除いた24時間取引可能な点が大きな特徴です。

東京時間(日本時間8時~16時)

アジアやオセアニア(大雑把にいうと太平洋上の島国)の取引が活発になる時間。

9時55分に、金融機関が輸出入業者等の顧客と、外国為替取引を行う際の当日受け渡し用の基準レートTTM(Telegraphic Transfer Middle Rate:仲値)を決定するため、この時間に向けて取引が活発になる傾向があります。

また、特に五十日(ゴトウビ)と呼ばれる毎月5・10日は、輸入業者の決済(ドル買い需要)が多いことから、仲値に向けて円安ドル高が進みやすいと言われています。

ロンドン時間(日本時間16時〜翌2時)

ロンドン市場が開き欧州系通貨ペアの変動が激しくなることが最大の特徴で、東京時間とは全く逆の値動きとなることもしばしばあります。

英国は古くから世界の金融の中心であり、外国為替市場での取引量もかなりのボリュームを誇っています。

このため、英国のロンドンの市場が動き出す、日本時間の夕方から夜にかけては外国為替市場が活発に動く傾向があります。

また24時には、英国・ロンドン市場において、ロンドンフィックスと呼ばれる金融機関の対顧客向け基準レート(仲値)が決められる時間であることから、この時間に絡んだ実需筋の売買動向が相場を動かす要因の一つとなります 。

ニューヨーク時間(日本時間21時~翌6時)

22時30分には米国株式市場がオープンし、この時間は為替市場にとって重要な時間帯でトレンドが発生しやすいと言われており、重要な米国の経済指標が発表されることがあったり、23時(夏時間)(※1)には、NYオプションカット(※2)と言われる通貨オプションの権利行使期限が設定されていて、こういった時間帯は値動きが激しくなりやすい時間帯です。

(※1)夏時間(3月第2日曜日〜11月第1日曜日)は、23時。
太陽が出ていて明るい時間帯を有効的に活用する目的で、UTC(協定世界時)を1時間進める制度に基づき、11月第1日曜日~3月第2日曜日に関しては冬時間となり、24時に設定されます。

(※2)ニューヨークのオプションカットのことで、オプションと言われることもあります。
投資の手段の一つで、コールオプション(○○の価格になったら買う権利)と、プットオプション(○○の価格になったら売る権利)があります。
トレーダーズウエブ(TRADER’S WEB)を閲覧(モーニングオーダーは無料)し、その日の、FXオーダーからNYオプションカットをチェックできます。

例えば、8月15日のドル/円のオーダーを確認すると、こんな感じが確認できました。

3、スワップポイント(金利差)で利益が得られる

スワップポイントは、2つの異なる通貨の金利の差額にあたるお金です。
現状、日本円の金利はとても低いため、円で他の国の通貨を買えば、ほとんどの場合スワップポイントを得ることができます。

スワップポイントは日に日に変動するもので、1日当たりにもらえる金額は小さくても、積み重なってくると大きな利益になります。

4、為替レートが下がるときも利益が出せる

多くの投資では、買ったものが値上がりしたときに利益を出せますが、FXでは、これから値下がりしそうな通貨を先に売って、値下がりしてから買い戻すことでも利益が出せます。

つまり、FXであればレートの状況に合わせて取引方法を変えることで、利益を得られます。

5、自動売買による取引が可能

自動売買とはあらかじめプログラムにより設定された規則に応じて、自動で取引および利益確定を行ってくれるシステムのことです。

自動売買を活用すれば、FXの知識や経験の少ない人でも簡単に取引ができます。
また就寝中や日中の働いている時間帯でも自動で取引してくれるので、利益のチャンスを逃してしまう心配がありません。

ある程度FXの知識がある方であれば自動売買の設定を調節して、大きな利益を狙うことも可能です。

FXのデメリット

1、レバレッジ取引で大損失を出す可能性がある

先述のメリットの項では「少ない資金で大きな取引ができる」と説明したように、リスクとリターンは表裏一体です。
レバレッジを掛けることで利益を大きくすることもできれば、損失を大きくしてしまうこともあります。

最初はレバレッジを掛けない取引をして、慣れてきたら徐々に倍率を上げていくやり方が賢明と言えます。

2、為替レートの変動が、予測できない

為替レートは、国内外の政治や経済の情勢に大きく影響を受けます。

意外なことが起きて、急激に変動することもあります。また、値動きを時系列で記したチャートの形から今後の値動きを分析する方法も広く行われていますが、万能ではありません。

3、信託保全制度がない会社の場合、資金回収が困難になることがある

「信託保全」は、顧客の資金を外部の金融機関(信託銀行など)に預けて、第三者の監視のもと保管する方法です。

FX運営会社が倒産した際にも、顧客の資金は受益者代理人を通じて返還されるため、持ち逃げされる心配もありませんし、債権者に差し押さえられることもありません。

しかし、信託保全が設けられていない運営会社の場合、預けたお金が回収できなくなるリスクがあります。

4、含み損をもった場合、損切りをしないとロスカットになる

「ロスカット」とは、投資家が一定の含み損を抱えた時に、損失を限定させるための仕組みです。

また、証拠金を担保に外国為替の取引を行うFXでは、ポジションを保有し続けるための証拠金維持率を割り込んだ場合に、追加の証拠金やポジションの決済が必要となります。

その際、FX運営会社が投資家に不足の証拠金を求めることをマージンコールといい、それを受けた投資家は定められた期日までに入金するかポジションを決済(精算)しなくてはなりません。

しかしポジションが強制的に決済されてしまうことで、意図しないトレード結果を発生させてしまう可能性もあります。

ロスカットとマージンコールについて

FX運営会社によって、微妙にルールが異なります。

マージンコール(追証)は、多くの場合証拠金維持率が100%以下になった場合が多いようです。(FX運営会社によって、異なります)

ロスカットは、証拠金維持率が50%以下になった場合、強制的にロスカット(強制決済=損失確定)となることが多いようです。(FX運営会社によって、異なります)

証拠金維持率について

マージンコールやロスカットにならないようにするには、損切りをすることと、レバレッジを大きくしすぎないことです。

おわりに

今回は、FX投資について、書きました。

FXの場合は、「損小利大」=損失は小さく抑え利益は大きく伸ばすことでトータルの利益を大きくするといった、勝率を上げることが運用実績につながります。

勝つことだけに固執せず、「負けは必ずある」というマインドが大切です。

今回まで、外貨預金、株式、債権、投資信託などについて書いてきましたが、次回は、いよいよ暗号資産の投資について、書きます。

お読みいただき、ありがとうございました。