NFTマーケットプレイスに変化が/くりぷと知っ得情報(2月22日号)

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
今日は、先回お伝えした「LINE NFT」の2回目のCNP Toysの販売日ですね。
正午からの販売ですが、買えるといいなーと、願ってます。(早い者勝ちですので‥‥)
さて、今回はNFTのマーケットプレイスのニュースです。
NFTのマーケットプレイスといえば‥‥
NFTのマーケットプレイス(NFTの売買を行う市場)といえば、OpenSeaが有名です。
クリスタが推している日本のNFTプロジェクトの多くが、OpenSeaに出店しているので、クリスタ会員でNFTをホールドされている方も、OpenSeaは馴染みがあるという方も多いと思います。
しかし、イーサリアム上のNFT取引ができるマーケットプレイスは、他にもあります。
例えば、2022年10月にリリースされたばかりで、新しいマーケットプレイスながら大きくシェアを伸ばしているBLUR、LooksRare、X2Y2などがあります。
OpenSeaの一強時代ではない、最近の変化
先述のBLUR(ブラー)ですが、ここに面白いデータがあります。
米大手の暗号通貨メディアのThe Blockによると、EthereumのNFTマーケットプレイスの月毎の売上の推移分析で、BLURが大きくシェアを伸ばしているというものです。


Ethereum上のNFTの各マーケットプレイス毎の取引量の推移です。
2022年9月にはまだなかったBlur(黄色)のシェアが、2022年10月のサービス開始以降どんどん増えています。
NFTマーケットプレイスにおける競争
BLUR/2022年10月に動きが
エアドロップ実施
BLURが、昨年10月にNFTマーケットのシェア拡大、顧客獲得のために行った施策が、あります。
自社トークンBlur(暗号資産)を発行し、それをユーザー向けに配布する手法で、「エアドロップ」と言います。
BLURの売上が伸びていけばこのトークンが値上がりする可能性があり、つまりトークンを受け取ったユーザーは自身のトークンの値上がりのためにもBLURの収益に貢献する、つまりBLURでNFTの取引を行うようになる、というものでした。
取引手数料0%
さらに、BLURでは、取引手数料を0%という設定を打ち出しました。(OpenSea=2.5%)
また、クリエイターが設定したロイヤリティも減額する事ができる設定としたため、これにより特に高額なNFTを頻繁にやり取りするコレクターに重宝され、シェアを伸ばしました。
因みに、マーケットプレイスの運営のためのロイヤリティ(Royalty:使用料)は、大きく分けて二つの利用者に向けて設定されます。
一つは、NFT作品を制作するクリエイターに対して。
もう一つは、NFT作品を売買する際にコレクターが払う販売手数料です。
BLURのNFTロイヤリティに関する戦略は、コレクターにとっては結構な話ですが、クリエーターにとっては、報酬が減ってしまうことになります。
OpenSeaが動いた
このような、BLURに対して、OpenSeaが行った施策は、プログラムをBLURなどのロイヤリティ0マーケットでは、取引できないプログラムを採用しました。
これだけ聞くと、中央集権じゃん‥‥と思いますが、
OpeanSeaは、クリエイターをプラットフォームに誘致する目的で、「取引毎の手数料の一部」がクリエイターに還元されるシステムを構築していました。
この制度は「WEB3.0的思想」として、搾取され続けてきたクリエイター環境を変えるものとして、評価を得ていました。
ロイヤリティをオンチェーンで義務づけへ
去年の11月6日に、OpenSeaが動きました。その内容は‥‥
2022年11月9日の日本時間2時から新規で出品したNFTクリエイターへ、取引の手数料の支払いを義務化できるツールの導入を発表しました。
ちょっと、難しくなってきた💦
具体的に言うと‥‥
それまでのOpenSeaは、ロイヤリティ徴収に関して、オフチェーン(ブロックチェーンの外)で徴収していましたが、これを変更するという発表でした。
OpenSeaは手数料を「オンチェーン(ブロックチェーン上にスマートコントラクトによって稼働するシステム)」で徴収するツールを導入することを発表しました。
オンチェーンにすることで、クリエイターが設定した「手数料」が、どのプラットフォームで取引されても確実に徴収できるようにという仕様変更というわけです。
つまり、クリエイター自らが手数料を設定できるようにしたわけです。
作品を広めることに主眼を置くなら、手数料を低くしたり、収益を目指すなら手数料を高く設定するみたいな感じですね。
さらに、OpenSeaでは、独自のツールを使用することにより、クリエイターのロイヤリティ設定を行っていないマーケットプレイスをブロックする形態をとっていました。
ここまでが、昨年秋に起きたことです。
OpenSeaがさらに動いた
OpenSeaは、2月18日に新たな発表をしました。
その内容は‥‥
OpenSeaの取引手数料を期間限定で無料にする
オンチェーンツールを使用しないNFTクリエイター収益オプションを、最低0.5%にする
OpenSea(オープンシー)と同じポリシーとなっている他のNFTマーケットプレイスを、フィルターでブロックしないようにする

おわりに
NFTマーケットプレイスにおいても、OpenSea一強と言うわけにはいかないようです。
急に台頭してきたBLURに対して、OpenSeaの運営に関する今回の転換。
昨年の秋まで、OpenSeaのロイヤリティ徴収について、オフチェーンだったことも意外でしたが、今後も目が離せませんね。
お読みいただいてありがとうございました。