私たちに必要な「お金」について‥‥投資は必須シリーズ⑥暗号資産編-2(8月31日号)

クリスタの水野です。

FIRE、投資は必須シリーズ。

今回は先回に続き、暗号資産投資についてです。

先回は、暗号資産の「現物取引」「先物取引」について書きましたが、今回は、「暗号資産FX取引」と、まだ日本では取り扱われていない「暗号資産オプション取引」について書きます。

暗号資産のFX

暗号資産FXとは、暗号資産取引所の口座に預け入れた証拠金を担保に、「価格変動を予測する取引」です。

価格が上がるか下がるかを予測して、「売り」 または「 買い」の注文を入れ、予測が当たれば利益を得ることができます。

また、実際にポジションを持っている状態では通貨を売買したことになっておらず、決済時点での売値と買値の差額だけ決済され、預けた証拠金以上の金額の取引を行う差金決済取引の一種です。

その意味では、8月17日号で買いたFX(外国為替証拠金取引)と同じと考えて良いでしょう。

日本でも、DMMBitCoin、BitflyerLightning FX、GMOコインといった取引所で取引が可能で、新たに8月24日から(株)カイカエクスチェンジの運営するZaifでも、取り扱いがスタートしました。

暗号資産FXのメリット

レバレッジをかけて大きな取引が可能(レバレッジ取引)

FXのレバレッジ上限が25倍であるのに対し、暗号資産FXのレバレッジ上限は金融庁の規制により2倍と定められていますが、FX取引同様、証拠金にレバレッジをかけた金額を運用可能です。

少額から取引が可能

レバレッジをかけることで、少額から取引をすることが可能です。

Bitflyer Lightning FXで、最小発注数量が0.01BTC(現在約28,000円)となっています。

下落相場でも利益を狙える

現物取引では、購入時よりも価格が上昇した時に売却すると利益を得られるのに対し、暗号資産FXの場合、値上がりでも、値下がりでも利益を得ることが可能です。

たとえば、1BTC=300万円のときに0.1BTCの”売り”の注文を出し、200万円のときに”買い”注文を入れると、差額である100万円(0.1BTCの取引なら10分の1の10万円)の利益が得られます。

相場が上昇しそうなら”買い”注文で、下落しそうなら”売り”注文で、それぞれ利益を上げられるのが暗号資産FXの魅力です。

いつでも取引可能

暗号資産FXは24時間365日取引が可能です。

一般的なFXや株式などは平日のみの取引になり、土曜、日曜、祝日はお休みのため取引ができません。
一方、暗号資産FXは24時間365日取引ができるため、自分の好きな時間に取引ができます。

暗号資産FXのデメリット

損失が拡大しやすい

暗号資産FXは、日本の取引所の場合、預け入れた証拠金の2倍まで取引可能ですが、利益が2倍になるかわりに、損失も2倍になってしまいます。

その点で、現物取引よりもリスクがあるので、レバレッジ取引を利用する際は、損失が大きくなる可能性について注意する必要があります。

値動きが激しい

FXと比較するとボラティリティ(価格変動幅)、値動きが非常に大きいため、大きな利益を狙える反面、大きなリスクもあるので、リスク管理が必要になります。

ロスカット(強制決済)される可能性がある

現物取引なら、価格が下がったときは損切りで売却するか、損失が大きくなっても保有し続けるかを選べます。

しかし、暗号資産FXのような証拠金取引では、あらかじめ決められた証拠金維持率を下回ると、ロスカットが発動し、持っているポジションが強制的に決済され解消されます。

ロスカットを避けるためには、証拠金維持率が既定の比率を下回らないようにしなければいけません。
先述の、先物取引のロスカット項目と、同様です。

長期保有に向いていない

暗号資産FXでは、日をまたいで”売り”または”買い”の注文(ポジション)をレバレッジをかけて維持した場合、レバレッジ手数料が発生します。

ポジションを維持すれば維持するほど、レバレッジ手数料の支払い金額が増えますので、長期保有すればするほど支払う金額が増えてしまいます。

また、いつロスカットにならないか、不安な状態でのポジションを持っていることになり、暗号資産FXは長期保有に不向きだといえます。

暗号資産のオプション取引

現在、「暗号資産のオプション取引」サービスについて、日本の取引所では取り扱いがなく、Binance(バイナンス)、Bybit(バイビット)などの海外の暗号資産取引所での取引となります。

先に書いた、「暗号資産先物取引」や「暗号資産FX」のように、日本の取引所でも将来、取り扱いが開始されると思います。

暗号資産オプション取引とは

オプションとは、株やFX等の金融商品をあらかじめ定められた期日に、事前に定めた価格で売買できる権利のことです。 その権利を売買する仕組みをオプション取引と呼びます。

先述の「先物取引」で、「先物」は未来の取引額を現時点で約束し、期日が来たら決済する取引と書きました。

つまり、先物取引は、売買の「予約」をするということです。

それに対し、オプション取引とは、「買い手」からみた場合、購入の「権利」を買うことで、実際の購入に当たっては、権利の行使または権利の放棄を選択できる「保険」という考え方ができるかもしれません。

例えば、ノートパソコン(PC)が、1年後にモデルチェンジがあるとします。

現行モデルは、20万円として、ニューモデルについては、まだ価格が発表されていないとします。

このニューモデルのPCを、1年後に「20万円で買うと『予約』し、『売買契約』すること」が、「先物」取引の考え方です。

つまり、「先物取引」の場合、ニューモデルが、23万円だった場合、3万円安く購入できますが、17万円だった場合、3万円高い20万円で買う「予約、売買契約」をすることになります。

一方、「オプション取引」の場合は、来年のニューモデルの価格が下がってもいいように、ニューモデルのPCを「20万円で買うことができる権利を有償、例えば500円で買っておく」って感じです。

もし、ニューモデルの価格が、17万円だった時、ニューモデルの購入権利を放棄し、改めて17万円で購入するという選択ができるという感じです。その際の損失は、500円で買った権利金のみになります。

つまり、ニューモデルの価格が、現行よりも安くなってもいいように、20万円という価格に500円の『権利金』『保険』(プレミアムと言います)をかけていることになります。

オプション取引の買い手は、プレミアムというオプション価格=権利を事前に支払い、損失が出そうな場合プレミアム(権利)を放棄して、損失を限定することができる。(保険的考え方)

オプション取引の売り手は、最初からプレミアムという利益を得ることができるが、買い手が権利を行使する際は、絶対に従う義務がある。

権利は2種類ーコール(Call)は「購入権利」、プット(Put)は売却権利

コールオプションは「通貨を購入できる権利」を意味し、買い手は権利を手にし、売り手はオプション代金を受け取れる仕組みです。

プットオプションは「通貨を売却できる権利」を意味し、売り手は権利を手にし、買い手はオプション代金を受け取れる仕組みです。

さらに‥‥

コールオプション「購入権利」の買い
コールオプション「購入権利」の売り
プットオプション「売却権利」の買い
プットオプション「売却権利」の売り

があります。

と、立場は4種類ありますが、ざっくり言うと、「買い手」と、「売り手」の2種類に分けられます。

ので、「買い手」と「売り手」について書きます。

オプション取引「買い手」のメリット

利益の制限がない

暗号資産(原資産という)の価格が、オプション取引の期限までに自分が予想している方向へ動いた場合、プレミアムや手数料を差し引いて、利益(差額)は自分の契約した分まで制限なく受け取ることができます。

損失は限定されている

暗号資産の価格が、オプション取引の期限までに自分が予想していない方向へ動いた場合、プレミアム(権利) を放棄して、損失を限定することでリスクヘッジ(回避)ができます。

オプション取引「買い手」のデメリット

マイナスからのスタートになる

先にプレミアムを支払うため、損益分岐点に至るまでに、プレミアム分マイナスからのスタートになります。

オプション取引「売り手」のメリット

最初から売上を獲得できる

「売り手」側は、最初から「買い手」側からプレミアムを受け取ることができ、契約を結んだ時点で売上、利益が出ています。

オプション取引「売り手」のデメリット

損失に制限がない

暗号資産の価格が、オプション取引の期限までに「売り手」が予想していない方向へ動いた場合、「売り手」側は「買い手」の差額を支払う義務があります。

もう一度、整理すると‥‥

「売り手」側の方は、利益はプレミアムと言う権利金だけに限定されているのに、暗号資産の価格が自分が予想していない方向に動いた場合、「買い手」に対して、差額の支払い義務がある。
でも、「買い手」側は、自分が予想していない方向へ動いた場合、プレミアム(権利) を放棄して、損失を限定することでリスクヘッジ(回避)ができる‥‥

「買い手」は、自分が予想していない方向へ動いた時のために、プレミアムと言う保険料を払い、「安心」を買っていると言えます。
ってことは、オプション取引は、「買い手」の方が有利?

って、思っちゃいますよね?

オプション取引の仕組みは、保険会社の仕組みに似ている

オプション取引において、「買い手」側を保険加入者、「売り手」側を保険会社として捉えると、それぞれの立場が明確になってきます。

加入者(オプションの買い手)は一定の保険料(オプション料=プレミアム)を支払い、もし事故等が起きた場合、保険会社から保険金を受け取ることができます。
逆に、事故等が起きなかった場合は、支払った保険料は、掛け捨てになります。

一方、保険会社(オプションの売り手)は、一定の保険料(オプション料=プレミアム)を受取り、もし事故等が起きた場合には加入者に保険金を支払ますが、事故等が起きなかった場合は、受け取った保険料が利益になります。

自動車の保険で例えると、イメージがしやすいです。

オプション取引においては、「売り手」の方に分がある

統計的に、保険会社の方に分があるように、オプション取引においては、「売り手」の方に分があります。

因みに、プレミアム(オプション価格)の価格は、誰かが決めているわけではなく、起算(契約)日、満期(契約満了期)、現在価格と契約金額、そして、価格変動の可能性等、統計からさまざまな要素を査定計算式に当てはめ、決定します。(保険料の査定と同じですね)
その価格の査定計算式は、ノーベル経済学賞を受賞しているくらいですから、もの凄く複雑なものです。

当然、「売り手」側は、自分が予想していない方向へ価格が変動し、支払いに応じるための大きな担保金(証拠金)が必要になります。

おわりに

今回まで、外貨預金、株式投資、債権投資、投資信託、FXそして暗号資産の現物、先物、FX、オプション取引について書きましたが、いかがでしたか?

それぞれに、メリット/デメリット、リターンとリスクがあることがわかりました。

次回からは、安心、気軽にできる暗号資産投資・運用について書きます。

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