私たちに必要な「お金」について‥‥投資は必須シリーズ⑧暗号資産編-4(9月14日号)

FIRE、投資は必須‥‥暗号資産編の第4弾です。
先回は、暗号資産のステーキングについて、企業が運営する取引所(中央集権型取引所)を使ったステーキングについて、書きました。
今回は、DeFi(Decentralized Finance:分散型金融)を使った、ステーキングについて書きます。
分散型?金融?
あー、難しそう‥‥。ですよね。
「DeFi」とは、ブロックチェーン上に構築された通貨やスマートコントラクトといったサービスやツール等をまとめて指す言葉です。(やっぱ、難しいじゃん💦)
具体的には、銀行や政府などの中央機関を介さず、暗号資産のブロックチェーン上で金融取引できる仕組みのことを言います。
DeFiについて
DeFiについて、その特徴をおさらいしておきましょう。
中央管理者がいない
銀行や証券会社、政府などの中央機関の管理下ではなく、DeFiではブロックチェーンを用いることで仲介者を取り除き、手数料を抑えた上に透明性のあるサービスを実現しています。
コスト削減
管理者がいないため、仲介料や手数料などのコスト削減にも貢献しています。
人が実行するのではなく、イーサリアムのスマートコントラクトという自動契約プログラムによって実行されるため、人件費などの余計は費用を必要としません。
世界中で利用可能
私たち日本では、金融機関やATMが随所にあり(日本の銀行口座保有率97.6%)、ピンとこないかもしれませんが、世界では、銀行口座を持たない成人は17億人以上(※)で、通貨が不安定な国、銀行など金融インフラが整っていない国では、自由にお金を送ったり、引き出すことはできません。
そういった国では、現在DeFiを使ったDEX(Decentralized Exchange:分散型取引所)のサービスを使い、スマートフォンを用いたP2P(Peer to Peer:人対人)型取引が急加速しています。
(※)中国が2.2億人(一国の人数では最多)、アフリカは諸国を合わせると10億人と言われています。(2018年、世界銀行データより)
DeFiについては、クリプトスタディ(クリスタ)のセミナーでも解りやすく解説しています。
さて、本題。
先回は、企業などが運営する(中央集権型)暗号資産取引所が、行うステーキングサービスのことを書きました。
それは、取引所がPoSのバリデータとしてノードを登録している場合や、取引所の運用に参加する方法で、潤沢な資金をもつ取引所のサービスを享受する形でした。
今回は、DeFi上のDEX(Decentralized Exchange:分散型取引所)に、投資家自らステーキングに参加することをテーマにについて、書いていこうと思います。
管理者がいないDeFiサービス、DEX(Decentralized Exchange)
企業は、資本金、建物や設備投資、人材(教育)、運転資金等を準備し、ランニングコストを拠出する中、経常利益を生み出して経営をしています。
それに見合う売り上げを得るために、サービスの対価が決まります。
それに、対してDeFiサービスのDEX(Decentralized Exchange)は、管理者がいなく、参加者で作る取引所です。
最初は、プロジェクトがDEXを立ち上げますが、運営は参加者がしていくため、資本投下もシステム開発費のみです。
参加者が取引所に資金を預けたり、貸したり、また借りたりと、その運営は、イーサリアムベースのブロックチェーン上のスマートコントラクト(自動契約)で、自動に運営をしていきます。
従って、コストは大幅に縮小されるため、サービスを受けるための価格は安くなり、サービスも良くなります。
それが、取引所のサービスに当てはめると、手数料が安くて、利息が高い、と言うことになります。

DeFiサービス、DEX(Decentralized Exchange)を使ったステーキング
DeFiサービスを受ける際に必要なもの
DeFiサービスを受ける際に、準備することがあります。
銀行口座を開設するときに、印鑑とかマイナンバーカード等が必要なのと同じです。
DeFiに接続するためのウォレット
代表的なものとして、メタマスク(MetaMask)などの拡張ウォレットがあるので、設定します。
メタマスク(MetaMask)等に、イーサ(ETH)系の暗号資産を入金
メタマスク(MetaMask)に、ステーキングしたい暗号資産を入金します。
準備は、これだけです。
あとは、DeFiサービスのサイトにアクセス。
メタマスク(MetaMask)等の拡張ウォレットを接続し、送金するだけで、Dexを使ってステーキングのサービスに参加ができます。
ステーキングができる代表的なDEX(Decentralized Exchange)
中央集権的な取引所が、DeFiのDEXなどを利用して、金融サービスを行う例もありますが、ここでは、投資家が直接ステーキングで参加、利用できる代表的なDEXを見ていきましょう。
DEXの名称 | 設立年 | 概要 | 特徴 |
PancakeSwap | 2020年 | 世界最大手の暗号資産取引所であるBINANCEのブロックチェーン上で運営されるDEX | プールに資金を預けたり、交換(スワップ)することで「CAKE」というトークンが得られる。Auto CAKEという機能で、ステーキングで報酬として得られた「CAKE」トークンを、さらにステーキングすることで複利効果を得られる。 |
SushiSwap | 2020年 | UniSwapからミーム(模倣)派生したDEX。大手取引所FTXのサンバンクマンフリードCEOの開発参入などで、DeFi主要プロジェクトに発展 | SushiSwapのガバナンストークン(投票権)SUSHIのステーキングプール「SushiBar」でSushiをステーキングすると、「xSUSHI」というトークンを受け取ることができる。DEXでトレーダーが支払った0.3%の手数料のうち、0.05%が積み立てられていき、この積立金は、SUSHIの形で「xSUSHI」保有者に分配される。(「xSUSHIの価値=SUSHIの価値+手数料収入」) |
Biswap | 2021年 | BinanceLabsが出資するDEXで、BINANCEのブロックチェーン上に構築された自動マーケットメーカー(AMM)のDEX | ステーキングプール「Launchpools」で、独自トークンBSWのトークンをステーキングして利回りを得られる。 |
Raydium | 2021年 | Solana(ソラーナ)の代表的な分散型取引所(DEX)の1つ | Raydiumの独自トークン「Ray」を預けることで金利が受け取れる |
などが、あります。
イーサリアム(ETH)のガス代高騰と、トランザクションの遅延などを解決するためにBSC(バイナンススマートチェーン)や、Solana(ソラーナ)、Avalanche(アバランチ)、Fantom(ファントム)等、最近ではイーサリアム(ETH)から派生した、数多くのネットワーク上でDEXが誕生しています。
また、ステーキングと似たサービスで、レンディングや、DEXに流動性を提供することでトークンを得るイールドファーミング、さらに、そのトークンをステーキングする方法など、いろんなサービス形態がたくさんあるので、ちょっと混乱するかもしれません。
また、上の表は、そのごく一部のDEXとなり、推奨するものではありません。
参考:DEX
DEX(Decentralized Exchange)のメリット/デメリット
DEXのメリット
中央集権型取引所CEX(Centralized Exchange)よりセキュリティが高い
CEXの場合は、取引所に自身のウォレットを預けて秘密鍵も取引所が管理するため、内部の不正や取引所のハッキングにより暗号資産が盗まれたり、取引所が破たんした場合、暗号資産を失う可能性があります。
一方、DEXは、ウォレットを自身で管理するため、取引所に上記のような重大なトラブルが発生しても、被害に遭うことは少なくセキュリティが高いといえます。
コスト、手間がかからない
DEXは、CEXのように管理者側にサーバーがあるクライアントサーバー型ではなく、P2Pでユーザーの端末が個々につながるフルノードサーバー型という形式をとっているため、ユーザー同士で暗号資産を取引できます。
(先述の図参照)
トランザクションの認証に必要なガス代はかかりますが、CEXのように取引所に対する手数料は一切いりません。
本人確認がいらない
DEXは、CEXのように取引所に身分を証明したうえで口座開設をするといった手続きは一切不要です。本人確認なしで取引を開始できるため、個人情報が漏えいするリスクはありません。
DEXのデメリット
全ては自己責任
DEXをはじめとするDeFiのスマートコントラクトに、脆弱性があった場合、その脆弱性を突いたハッキング事件も起きています。
また、秘密鍵の自己管理ができす、情報を紛失してしまった場合、暗号資産は一切引き出せなくなります。
サポートセンターがない
DEXは、ブロックチェーン上で、スマートコントラクト(自動契約プログラム)により稼働しているので、サービス面での相談窓口やサポートセンターはありません。
相談できるのは、SNS等のコミュニティですが、直接解決できる窓口ではありません。
集中型取引所ほど流動性が高くない
DEXは、CEXと違って、管理者が流動性を高めるために市場に介入することはなく、流動性や取引価格は、コインの需要や流動性を提供してくれるユーザーの人数などで決まります。
そのため、希望通りの価格で約定しなかったり、価格によっては取引が成立しなかったりすることも起こり得ます。
おわりに
銀行に全てを任せておけばいい時代は過ぎ、ブロックチェーン技術により、管理者がいない取引が可能になりました。
ゆえに、学ばないと損をする時代に入っています。
少ない利息と高い手数料の金融サービスを選びますか?
それとも、学びますか?
クリプトスタディ(クリスタ)では、少しづつでも学んでいこうという仲間のコミュニティです。
一緒に学んでいけたらと、思います。
次回は、暗号資産の投資、レンディングについてです。
お読みいただき、ありがとうございました。