NFTとDAO‥‥思想は同じ/くりぷと知っ得情報(1月25日号)

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
先回のくりぷと知っ得情報(1月18日号)は、1900年代のロックミュージシャンの代表の一人、デヴィット・ボウイが1997年に発行した「ボウイ債」について書きました。
まさに、先見の明。
今のクラウドファンディングやNFT(Non-Fungible Token)にも通じる発想ですね。
そして、アーティスト活動は、P2Pの時代に
固有のIDを発行し、デジタルコンテンツ(データ)の唯一性や希少性をブロックチェーン上に担保する。
所有権が誰にあるのか、制作者は誰なのか、これまでの取引履歴までも明確にすることができる技術、それがNFTです。
クリスタでもご紹介しています日本のNFTプロジェクトは、キャラクターが持つ高いデザイン性、キャラクター設定、マーケティングやコミュニティ運営の手法など、世界からも注目されています。
キャラクタービジネスを発展させるため、NFT所有者に対して、そのNFTを商用利用することを許可しているプロジェクトもあります。
まさに、ブロックチェーン技術は、暗号通貨だけではなくアーティスト活動においても中央集権管理者を介することなく、人から人(P2P)へ、バトンが渡る時代を作りつつあります。
フラットな場所〜DAO
NFTがそんなフラットな場所になりうるのも、ブロックチェーン技術によるものですが、NFTと同じ発想から生まれた組織づくりを、「DAO(Decentralized Autonomous Organization:自律分散型組織)」といいます。
暗号資産に関わる人たち
DAOは、暗号資産に関わる人々が、共同で資産を保有・管理するコミュニティといえば、イメージすしやすくなります。
今までの組織の概念では、組織の管理者が意思決定を行い、組織はトップの支持のもとに動き、収益はトップの方に大きく流れる、中央集権的な支配構造になっています。
これに対してDAOは、中央集権的な指揮系統を持たず、誰でも自由に参加することができ、参加者全員の共同管理によって成り立つ、フラットな組織構成であることが特徴です。
1月18日号の「ボウイ債」の債権者たちも、誰か1人が作品に対する権利を持つのではなく、デヴィット・ボウイを応援したい人が債権を購入し、参加者全員が共同で権利を所有するという点において、DAOにも通ずるものでした。
NFTもDAOも理想の姿がある
NFTとDAO。この二つの領域には、共通の思想があるかと思います。
それは、「平等で開かれた場所」という点です。
代表的なSNSやプラットフォームが多くのサービスを掌握する、中央集権的な面が濃厚だったWeb2.0に対し、Web3.0では、インターネットの民主化、新しい資本主義を目指しています。
インターネットが本来目指していた民主性に近づいていくという点で、従来型モデルとは大きく異なると言えるでしょう。
真のDAOへの段階、今
と言っても、管理者のいない組織では、意思決定を進めるにしてもなかなか決まらなかったり、かなり時間を要するでしょう。
いきなり、ブロックチェーン技術で全てのプログラミングをしようと試みても、難しい側面があります。
現段階では、DAOの思想である、「平等で開かれた場所」というイメージで、DAOに近い形を目指して進んでいる段階かと思います。
おわりに
完全なる、世界で初めてのDAOといえば、なんと言ってもBitCoin(ビットコイン)です。
ビットコインの領域に、契約、平等な組織運営など、付加価値を加えて生まれた思想が「DAO」です。
現段階では、ブロックチェーン技術を用いた組織運営という意味においては、完全なるDAOの形成には、まだ時間がかかるのかもしれません。
しかし、ブロックチェーン技術の上に成り立つ組織=完全なるDAOの時代は、近未来必ず訪れます。
今回は、ここまでです。
お読みいただいてありがとうございました。