チャットGPTとその開発者が手掛ける暗号通貨「ワールドコイン」③くりぷと知っ得情報(9月13日号)

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
朝晩、少しずつ涼しさも感じるようになり、秋が近づいているように思います。
さて、今回はChatGPTの開発者が手がける暗号通貨「ワールドコイン(WorldCoin)」についてです。
ワールドコイン(WORLDCoin)とは
対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発したオープンAIのCEOであるサム・アルトマン氏が手掛ける新たな暗号通貨「ワールドコイン(WorldCoin)」が2023年7月にスタートしました。
創業は、2020年。
ChatGPTの創業者サム・アルトマン(Sam Altman)と量子情報科学と機械学習の専門家であるアレックス・ブラニア(Alex Blania)両氏によって設立されました。
創業 | 2020年(トークンローンチは、2023年7月) |
創設者 | サム・アルトマン、アレックス・ブラニア |
開発者 | Tools for Humanity |
運営者 | |
通貨名 | |
シンボル | WLD |
上場取引所 | Binance、KuCoin、Bithumb、Uniswap、OKX、Bybit、Gate.io、Huobi 等 |
ワールドコインの目的
ワールドコイン(WorldCoin)の共同創設者であり、Tools for HumanityのCEOであるアレックス・ブラニア(Alex Blania)氏は、ワールドコイン(WorldCoin)の目的について次のように語っています。
原文“Through its unique technology, Worldcoin aims to provide anyone in the world, regardless of background, geography or income, access to the growing digital and global economy in a privacy preserving and decentralized way.”
翻訳
ワールドコインは独自の技術を駆使して、バックグラウンドや、地理的条件、収入に関係なく、世界中の誰もが、プライバシーを守りながら非中央集権的な方法で、成長著しいデジタル経済やグローバル経済にアクセスできるようにすることを目指しています。
AI時代に備え、世界中のだれもがグローバル経済にアクセスし、平等に利益をもたらす未来を目指すとされてますが、その具体的な目的については‥‥。
チャットGPTなどのAIを活用した技術が急速に進化するにつれ、人間が行う仕事が激減する未来が待っているかもしれない。
そこで注目されるのが、年齢、性別、所得水準などに関係なく、すべての人間に一律の金額を恒久的に支給するユニバーサルベーシックインカム(UBI)(※)の導入ということです。
サム・アルトマン氏は、チャットGPTの開発者として自らがベーシックインカムシステムの普及に役立つ仕組みを作る必要があると感じ、ワールドコイン(WorldCoin)をスタートさせたとも考えられます。
ブロックチェーンとAIの技術を用い、ワールドコイン(WorldCoin)を活用すれば、全世界80億人にアカウントを付与して、パスワードを管理する手間とコストを省くことができるという、壮大な計画です。
(※)元々の意味としては、政府が全市民、国民に一定の金額を定期的に支給し、最低所得を保障するものをベーシックインカムと言います。
収入や資産、資格、ニーズに関係なく、誰にでも支払われることから「ユニバーサル」という言葉が付いています。
ワールドコインの特徴
ワールドコイン(WorldCoin)は、国や背景に関係なく、すべての人々がグローバルな経済にアクセスでき、恩恵を受けられるようにすることを目指しているとされています。
その実現に向けての鍵とも言えるその特徴について買いていきましょう。
WORLD IDを発行している暗号通貨
ワールドコイン(WorldCoin)に登録する際は、身分証明書となるWORLD IDが発行されます。
World IDは、その登録の際、個人の虹彩(眼球)情報を使って登録するため、セキュリティ対策にとても優れています。
虹彩とは、黒目の内側にある瞳孔の周りのドーナツ状の部分を指します。
個々で固有のパターンを持ち、生涯不変と言われています。また、角膜に覆われて損傷しにくいため、生体認証に適した部位です。

従来のサービスでは、ログインにはパスワードやメールアドレスが必要となります。
そのため、情報が漏れると第三者に不正ログインされるリスクと隣り合わせですが、一方、WORLD ID取得の際は、ボーリングのボール大の虹彩スキャンロボット「Orb(オーブ)」で虹彩データをデジタルコードに変換し、本人登録を行います。
目の虹彩は人によって異なるため、本人以外はワールドコイン(WorldCoin)にログインできません。
ユーザーは個人情報を明示することなく、アプリにアクセスすることができるというものです。

Orb認証スポットは、以前は東京に集中していましたが、現在は各地にスポットがあります。最新情報は公式X(Twitter)が有効です。
Orb認証スポット(執筆時)
EDGE off
〒150-0034 東京都渋谷区代官山町13−5 135ビル 1F
公式X(Twitter)
NOX GALLERY Tomigaya〒151-0063 東京都渋谷区富ケ谷2-44-12 代々木コーポラス1F
公式X(Twitter)
Singularity Tokyo〒150-0041 東京都渋谷区神南1-20-8 パークウェイテラス3F
公式X(Twitter)
暗号通貨ワールドコイン(WLD)を無料で配布
世界中の人々が平等に通貨を保有するという目標を達成するため、虹彩スキャンによって登録が完了した人は、だれでも無料で暗号通貨ワールドコイン(WLD)がもらえます。
また、ワールドコイン(WLD)を毎月受け取れるサービス「Worldcoin Grants」の開発も進んでいるため、さらなる期待が高まっています。
「Worldcoin Grants」とは、ワールドコイン(WLD)を毎月受け取ることができるというもので、World IDを取得していると受け取ることができるというものです。(Grants=補助金)
ユニバーサルベーシックインカム(UBI)のグローバルな分配システムの実現を目指していて、来るべきAI時代に備え、個人の価値や平等性を認め、基本的な生活水準を保障するというビジョンを掲げています。
もちろん、配布されたワールドコイン(WLD)の価値がいくらになるのか、あるいは価値を持つのかについては保証されていません。
他の暗号通貨と同じく、様々な要因により変化する可能性があります。
専用アプリ「World App」の開発
ワールドコイン(WLD)は、専用アプリ「World App」で使うことができます。
World Appを利用することで、
・暗号通貨の管理、入出金・サービスの決済機能・取引所との連携・DeFiやブロックチェーンゲームとの連携
のような、従来のウォレット同様の機能を備えています。
World Appは、Tools for Humanityが開発、運営するアプリで、ベータ版はPolygon上に構築しましたが、フルバージョンではイーサリアムロールアップ(※)上に構築。
5月には、ポリゴン(Polygon)からイーサリアム(ETH)のレイヤー2ブロックチェーンであるオプティミズム(Optimism)に移行することを発表しています。
(※)ロールアップとは、メインのブロックチェーンのセキュリティを活用しながら、トランザクションの一部をオフチェーン(ブロックチェーン外)で処理することにより、ネットワークの混雑解消を図るスケーリング・ソリューションのことです。
ウォレットにはUniswapが統合されており、支払いや送金など、決済手段としての機能を持つほか、ワールドコイン(WLD)とイーサリアム(ETH)のプロトコル(約束・手順)を使用しており、プロトコルに対応するその他の通貨も扱うことができます。(※)
さらに、World IDを登録すると‥‥
・送金時のガス代が無料・毎月配布する「ワールドコイン助成金」の申請が可能
になります。
なお、ワールドコイン(WLD)は、メタマスク(MetaMask)では使えないので、利用を希望する際は、World Appのダウンロードが必要になります。(アプリ登録には、個人情報が必要となります)

(APP Storeまたは、Google Playからダウンロードできます)
(※)現在、ワールドコイン(WLD)以外に、イーサリアム(ETH)、ダイ(DAI)、USDコイン(USDC)、ラップドビットコイン(WBTC)、Uniswapトークン(UNI)があります。
おわりに
今回は、ChatGPTの開発者が手がける暗号通貨「ワールドコイン(WorldCoin)」について、その目的や特徴について、まとめてみました。
次回は、そのワールドコイン(WorldCoin)の将来性やリスクについて、書いていこうと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
本記事は、特定の暗号通貨の購入をすすめるものではありません。購入等につきましては、自己責任でお願いします。