ブロックチェーンの相互運用性について‥‥COSMOS(ATOM)編①くりぷと知っ得情報6月19日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
今回からは、ブロックチェーンの相互運用性について、また、その関連銘柄について、書いていきます。
相互運用性とは、異なるブロックチェーン同士での送金・やり取りを可能にする技術のことを言い、インターオペラビリティとも言います。
今回からは、その関連銘柄COSMOS(ATOM)についてです。
Cosmosの開発・運営元は、2014年にJae Kwon(ジェ・クォン)、Zarko Milosevic(ザルコ・ミロシェビッチ)、Ethan Buchman(イーサン・ブックマン)各氏によって創設された「All in Bits Inc(通称:Tendermint社)」です。
COSMOS(ATOM)
ブロックチェーン名称Cosmos(コスモス)トークン名称ATOM(アトム)ティッカーシンボル(通貨)ATOM発行枚数(最大供給量)
制限なし
コンセンサスアルゴリズム
DPoS(Delegate Proof of Stake)
+Tendermint BFT
価格(日本円)1,098円
世界時価総額ランキング34位
時価総額
約4,290億円
2024年6月18日現在、CoinMarketCap調べ
2016年に、Cosmosのホワイトペーパー(白書)が発行され、2017年にはATOM(アトム)のトークンセールが開催されました。
2019年にBinance(バイナンス)へ上場後、2021年にはCosmosの相互運用性を持つ通信プロトコルの独自技術であるIBC(Inter-Blockchain Communication:ブロックチェーン間の通信規格)(※)が開発されています。(関連記事)
Cosmos(コスモス)とは、「The Internet of Blockchains(インターネット・オブ・ブロックチェーン=ブロックチェーンのインターネット)」をコンセプトに掲げているプロジェクトで、異なるブロックチェーン同士の相互運用性を高めることをミッションとしたブロックチェーンです。

(※)Cosmosの開発を行うTendermint社は、IBCプロトコル導入に合わせ、2,000万ドル(約31億円)規模の投資ファンド『Tendermint Ventures』の設立を発表。
イーサリアムブロックチェーンの開発支援を行う「ConsenSys Ventures」と同様の役割を果たします。
Cosmosエコシステムを中心として機能するブロックチェーンのことを「Cosmos Hub」、Cosmos Hubで流通するネイティブトークンが「ATOM」です。
COSMOS(ATOM)の特徴
DPoS(Delegated Proof of Stake)
PoS(Proof of Stake)については、暗号通貨の保有量を基準にブロックを生成する権利が付与され、暗号通貨を多く保有することでブロック生成の権利が割り当てられる確率が高くなるという仕組みでした。
DPoS(Delegated Proof of Stake)のDelegatedとは、「委任された」と言う意味ですが、PoS(Proof of Stake)を応用して作られています。
PoSとDPoSとの違いは、「通貨の保有量に応じてもらえる投票権」だけでなく、「他のトークン保有者からの投票」も加味して選出されることで、より公平に報酬が分配されるという仕組みとなっています。
委任者はトークンの保有者に対して、保有している量に応じた投票権を割り当て、投票によってブロックの承認者を委任できます。
取引承認者は手数料等を報酬として受け取ることができ、また、権利の委任相手が取引承認者に選ばれた場合、委任した者にもステーキング報酬が分配されます。
取引承認に必要な承認数を減らすことができ、PoSと比較して高速なトランザクション処理を実現できる仕組みになっています。
DPoS(Delegated Proof of Stake)・自身のトークン保有量・他のトークン保有者からの委任された票の合計数で、ブロックの生成者が選ばれる。トークンの保有者に対し保有量に応じた投票権が与えられ、保有者はその票を自身が推薦する相手(ノード)に投票することで、ブロック生成の権利を委任することができる。
Cosmosエコシステムの場合、自身のトークン保有量と他のトークン保有者から委任された票の合計、上位125位までのノードが、ブロックの生成に参加することができます。
Tendermint BFT採用
また、COSMOSのコンセンサスアルゴリズムには、DPoSに加え、安全な合意を達成するためのTendermint BFT(Byzantine fault-tolerance:ビザンチン将軍問題に由来する障害に抵抗できるシステムの特性)を採用しています。
BFT(Byzantine fault-tolerance)については、こちら
おわりに
続きは次回です。
次回からは、COSMOSの特徴を実現する仕組み等について、書いていきます。
お読みいただいてありがとうございました。