くりぷと知っ得情報/一年を振り返ってみました(12月28日号)

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
いやあ、早いもので、今年最後の「くりぷと知っ得情報」になります。
ということで、今回は、今年一年を振り返ってみようと思います。
激動の一年を振り返る①1月〜3月
2020年〜2021年、アメリカでは、コロナによる景気刺激策として3回、現金給付を実施しました。
日本でも、「特別定額給付金」や「持続化給付金」といった対策を打ち出したことは、記憶に新しいですよね。
また、金融機関の融資基準も緩和し、通貨供給量が過剰になったことにより通貨価値が下がるコロナインフレは、当初から懸念材料でした。
そして、今年の2月には、ロシア軍がウクライナに侵攻。ウクライナ戦争が勃発。
原油価格、原材料の高騰がさらにインフレーションを加速させるという懸念から、今年3月にアメリカ、バイデン政権は米ドルの政策金利の利上げ(0.25~0.5%)を表明、また、年内7回の利上げを表明し、実施しました。(参考:くりぷと知っ得情報3月18日号)

ビットコイン(BTC)価格=約550万円
激動の一年を振り返る②4月〜6月
4月末に、米FRB(The Federal Reserve Board)のパウエル議長の「5月にも0.5%の政策金利の利上げ」意思表明を受け、株や暗号資産売り~ドル買いといった要因から、暗号資産市場の相場は下落が続きました。
(参考:くりぷと知っ得情報4月26日号)
ビットコイン(BTC)価格=約500万円
暗号資産市場に激震❶
Terra/Luna事件
今年5月には、ドルと連動したステーブルコイン=TerraUSD『UST』を供給して、価格変動が少ない世界的な決済システムを作ろうというLUNAプロジェクト(Luna Foundation Guard:LFG=2018年に韓国で誕生したプロジェクト)が崩壊しました。
Terraのブロックチェーン上の、USTのレンディング(暗号通貨を借りること)ができる、「Anchor Protocol(アンカープロトコル)」という、プロトコル(手順を定めた規格)に歪みが発生。
レンディングプラットフォームは、本来、貸し手と借り手のバランス(需要と供給)によって利回りが決められるところ、アンカープロコトルは、プロジェクトの方針で、強引に利回りを維持し、担保不足分はプロジェクトの準備金から補っていた結果、巨額なUSTの出金に対し、USTは1ドルを維持できなくなり(ディペッグ)、大暴落しました。
(参考:くりぷと知っ得情報5月11日号)
レンディングサービスのCelsius(セルシウス)等破綻
6月、7月には、暗号資産レンディング(貸し付け)業のCelsius(セルシウス:2017年ロンドンで設立)や、シンガポールに拠点を置く暗号通貨ヘッジファンドの「スリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital:3AC)」等が、債務超過に陥り破綻。
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)の精算、売却が加速し、更なる暗号資産市場の下落を招きました。
(参考:くりぷと知っ得情報6月28日号)
ビットコイン(BTC)価格=5月400万円〜6月約260万円
激動の一年を振り返る③7月〜9月
9月15日、イーサリアム(ETH)が大型アップグレード「The Merge(マージ)」実装を完了。
エネルギー効率と安全性を高めるためのアップグレードですが、これにより、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズム(取引の合意方法)が、PoW(プルーフオブワーク)からPoS(プルーフオブステーク)に変更されました。
一番早く計算できたマイナーのみが承認作業を行うことができ、報酬が与えられるマイニング(PoW)から、暗号通貨の保有量や保有期間の割合によって、承認する権限が得られる仕組み(PoS)に変更されました。
ビットコイン(BTC)価格=約280万円
激動の一年を振り返る④10月〜12月
暗号資産市場に激震❷
イーサリアムの「The Merge(マージ)」実装を機に、暗号資産の市場が、活気を取り戻すことが期待されましたが、11月に再び、暗号資産の歴史に残る事件が発生しました。
取引高世界2位の暗号資産取引所「FTX」破綻
2019年に、サム・バンクマン・フリードが設立した暗号資産取引所「FTX」。
FTXには、FTTという、FTXの取引所トークンがありますが、大口投資家の資金が集まり、FTTは時価総額で、世界20位にまでなっていました。
また、サム・バンクマン・フリードは、暗号資産の投資やトレードを行う、アラメダ・リサーチ(Alameda Research)という会社を運営していましたが、アラメダリサーチとFTXは別会社であるにもかかわらず、アラメダリサーチの資産のほとんどがFTXが開発したFTTトークンという、杜撰な経営状態が発覚しました。
大騒ぎになったのは、11月7日。
FTXのライバル企業で業界最大手の取引所バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOが、CZが保有するFTTを今後、全て売却する方針を表明したことを受け、FTXは出金停止に、そして、破綻しました。
FTXの経営不振が、他の取引所にも波及することを恐れた投資家による、暗号資産を売却する動きを受け、相場も大暴落しました。
ビットコイン(BTC)価格=約220万円
ビットコイン(BTC)価格は、昨年11月に約770万/BTCでしたが、現在は約220万、約1/3になっています。
ただ、2017〜2018年の暗号資産バブルの時は、約240万が30万円台まで下落しましたので、当時は約1/8の大暴落でしたから、それだけ、暗号資産の市場が拡大していることは明らかで、今後さらに成長していくことも明確です。
クリスタ会員向け国内NFTプロジェクト紹介
現在の日本の暗号資産ホルダー数は、約600万人ほどで、保有率は5〜6%と推測されています。
一方、同じブロックチェーン技術による、唯一無二のデジタルテータ「NFT(Non-Fungible Token)」の保有人口は、まだ15,000人〜20,000人で、保有率は0.013%と推測されています。
黎明期でまだまだ市場が急加速で大きくなっていくNFTを、クリプトスタディ(クリスタ)会員に推していきたいということで、今年は、10月31日の、「ハロウィンNFTプペル」を皮切りに、「しきぶちゃんShikibuWorld」等のミントサポート祭を開催しました。

エネルギーに満ちたコミュニティ
日本のNFTプロジェクトの発行するNFTは、そのコミュニティ力によるのか、リスト率(出品数の指標)が低く、買ってすぐ手放す人より、NFTを文化として支えていきたいと言う、良いエネルギーがあるように思います。
また、組織運営についても、ファウンダー(創設者)を始め、いろんな役職を持った人たちが対等に、「DAO(Decentralized Autonomous Organization)=分散型自立組織」に近い形で、運営されていています。
来年は、こんな年に
クリプトスタディ(クリスタ)は、来年も国内NFTプロジェクトの応援をすることで、クリスタ会員が多くのNFTを手に入れるサポートなどを行っていきたいと思います。
また、優れたDAOについても、ご紹介していきたいと思っています。
VUCA(ブーカ)の時代こそ‥‥
今の時代はVUCAブーカ(変動・不確実・複雑・不透明)時代と表現されます。(※)
こういう時代こそ、大切なのは、コミュニティー力です。
誰かが作る未来を待つよりも、みんなで未来を創ろう
いい仲間と、時代を創っていきたいと思います。
(※)「VUCA(ブーカ)」とは、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字をつなぎ合わせた言葉です。 これら四つの要因により、現在の社会経済環境が極めて予測困難な状況に直面しているという時代認識を表します。
来年も、よろしくお願いいます。