EVMと互換性を持つレイヤー1ブロックチェーン①くりぷと知っ得情報5月22日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
イーサリアムのEVM(Ethereum Virtual Machine)をコピーして、実装したブロックチェーンを”EVM経済圏”と呼びます。
今回は、EVM(Ethereum Virtual Machine)と相互互換性を持つレイヤー1の暗号通貨銘柄
Cardano(ADA):カルダノ(エイダ)について書いていきます。
Cardano(ADA)
Cardano(カルダノ)は、イーサリアムの創設メンバーの一人である数学者、チャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏が開発に携わるオープンソースのブロックチェーンプロジェクトです。
2017年9月に正式運用を開始。
当初はオンラインカジノを公平に運用する目的で活用されていましたが、汎用性の高さからさまざまなプロジェクトに応用されつつあります。
トークン名称 | ADA(エイダ) |
ティッカーシンボル(通貨) | ADA |
発行枚数 | 450億枚 |
コンセンサスアルゴリズム | Ouroboros(ウルボロス)+PoS(Proof-of-Stake) |
価格(日本円) | 67円 |
時価総額ランキング | 10位 |
時価総額 | 約2兆7,720億円 |
2024年5月21日現在、CoinMarketCap調べ
Cardanoの開発運営
カルダノにおけるブロックチェーンの開発、利用促進については、3つの組織が開発の中心となり、進められています。
Cardano Foundation(カルダノ財団)
Cardano(カルダノ)ブロックチェーンのエコシステムの管理・監視や技術の推進・保護。
Input Output HK Limited(IOHK)
暗号資産技術の研究や開発を行い、カルダノブロックチェーンの設計や技術、プラットフォームの研究や開発など。
EMURGO(エマーゴ)
カルダノブロックチェーンの普及を推進し、開発者、スタートアップベンチャー、企業等に、カルダノブロックチェーンの技術を提供する役割。
Cardano(ADA)の特徴
Cardano(カルダノ)ブロックチェーンは、次のような特徴があります。
コンセンサスアルゴリズム「ウロボロス」採用
ADA(エイダ)コインは、「ウロボロス(Ouroboros)」という独自のコンセンサスアルゴリズム(合意方法)を採用しています。
コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンに取引情報を記録する際に必要な「合意形成のルール」を意味します。
ウロボロス(Ouroboros)
ウロボロス(Ouroboros)は、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)の一種ですが、エイダコインの保有量が多いほど取引を承認する権利が得やすく、ステーキング報酬も獲得しやすい仕組みとなっています。
一般的なPoSは、コインを多く保有できる富裕層ほど、取引の検証・承認をする(ブロックを生成する)権利を得られやすく、権利を得てブロックの生成作業に従事したネットワーク参加者は、ステーキング報酬を得られる仕組みで、これだと通貨を多く保有する富裕層に権利と富が集中しかねないという弱点があります。
カルダノのOuroboros(※)は、基軸通貨のエイダコインを多く保有する者に権利が渡りやすいという部分は変わらないですが、一部の富裕層のみに偏って権利が与えられることがないよう、よりランダムに権利を得る者が選出される仕組みへと改良が加えられています。
(※)ウロボロス という語は、ギリシャ神話に出て来る自分の尾をかじる蛇のこと。
スマートコントラクトの実装
スマートコントラクトとは、あらかじめプログラムされた条件に応じて、自動的に契約を執行する仕組み・機能で、
「賢い契約」と訳されます。
Plutus(プルータス)
カルダノ(ADA)の開発を行うIOHKは、2021年9月にスマートコントラクト「Plutus(プルータス)」を実装しました。
実装に伴って大型アップグレード「アロンゾ」が実装されました。
Plutusは、Cardano独自のスマートコントラクトで、カルダノ上でDApps(分散型アプリ)の構築が可能になりました。
Cardanoのロードマップ
Cardanoの開発に向けては、大別して次のようなロードマップが発表されています。
BYRON(バイロン) | 基礎の構築 |
SHELLY(シェリー) | 分散化(ステーキング機能の追加、ノード運用の分散化) |
GOGUEN(ゴーグエン) | スマートコントラクトの実装(2021.9) |
BASHO(バショウ) | スケーラビリティの改善・相互運用性の構築 |
VOLTAIRE(ボルテール) | ガバナンスの仕組みの構築 |
サイドチェーン接続によるEVM機能
上記のロードマップですが、現在はBASHO(バショウ)の段階で、2022年3月にサイドチェーンの「Milkomeda(ミルコメダ)C1サイドチェーン」が接続されました。
Milkomedaは、EVM(イーサリアム仮想マシン)を持たないレイヤー1ブロックチェーンにEVMの機能を提供してくれるプロジェクトで、Cardano(カルダノ)以外にもSolana(ソラナ)ブロックチェーンやAlgorand(アルゴランド)ブロックチェーンなどにも採用されています。
Milkomedaとの接続によって、カルダノはイーサリアム上にあるDAppsを移植できるようになり、Milkomeda経由でイーサリアムのERC20トークンとの取引も可能になっています。
ステーブルコインDjed(ジェド)
Cardano(カルダノ)上のステーブルコインである「Djed(ジェド)」が、2023年1月31日にローンチされました。
Djed(ジェド)はアルゴリズム型のステーブルコインであり、あらかじめ設定されたアルゴリズムにより、価格を安定させることを目指しての他にもUSD担保型のステーブルコインである「USDA」のローンチも予定されています。
おわりに
スマートコントラクトとDApps開発に対するCardano(カルダノ)のアプローチは、長期的なロードマップに沿って着実に開発が続けられていることがわかります。
今回はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。