暗号通貨SUIについて①くりぷと知っ得情報1月15日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
今回からは、暗号通貨「SUI(スイ)」についてです。
「SUI(スイ)」については、昨年10月にCoinWの先物グリッドトレードについて書いた際に取り上げた銘柄です。
昨年10月に取り上げた「SUI」ですが、当時の価格は、1.91USDT(ドル)でしたが、執筆の時点で、4.56USDですので、3ヶ月で約2.4倍になっています。

SUI(スイ)の基本データ

ブロックチェーン名称

SUI(スイ)(公式X)

トークン名称/ティッカーシンボル(通貨)

SUI(スイ)

ティッカーシンボル(通貨)

SUI(スイ)

開発技術企業

Mysten Labs(ミステン・ラボ)

ローンチ(公開)日

2023年5月3日

発行枚数(最大供給量)

100億枚

循環供給量(※)

30.1%(約30億枚)

コンセンサスアルゴリズム

Narwhal and Tusk(ナーワル アンド タスク:後述)

価格(日本円)

727円

世界時価総額ランキング

12位

時価総額

約2.1兆円

2025年1月14日現在、CoinMarketCap調べ

(※)循環供給量とは、市場で流通し、公に取引されている暗号通貨の量。株式市場で言えば、流通している株式に相当します。

SUIの開発プロジェクト

SUIの開発は、Mysten Labs(ミステン・ラボ)というアメリカ合衆国カリフォルニア州に拠点を置くブロックチェーン技術企業が開発を主導しています。
ソーシャルメタバース企業Meta(旧Facebook)の暗号通貨プロジェクト、「Diem:ディエム(旧Libra:リブラ)」に携わっていた開発者たちが設立した会社です。

背景

Meta(旧Facebook)が主導した暗号資産プロジェクト Diem(旧Libra)は、当初「グローバルなデジタル通貨」として、誰でも簡単に取引や送金ができる仕組みを目指して設計され、Liblaは2019年6月に発表されました。
スイスを拠点とする独立した団体「Libra協会(後のDiem協会)」が運営。Visa、Mastercard、PayPal、Spotifyなどの大手企業が参加していました。
安定した価値を保つため、主要な法定通貨(USD、EURなど)や資産(国債など)に裏付けされた「ステーブルコイン」として、全世界で簡単かつ低コストでお金をやり取りできる通貨を提供すること掲げているLibraは大きな注目を集めた一方で、通貨の発行は政府の専権事項とされるため、Liblaの発行が国家の金融主権が脅かされるとの懸念が噴出し、規制当局や政府からの反発が強く、プロジェクトは大幅な修正を余儀なくされました。

リブランディング

2020年12月には名称を「Diem」にリブランディングして、運営組織を再編しましたが、旧Facebookが過去にプライバシー侵害で批判されたため、信頼性に疑問が持たれたことや、VisaやMastercardなどの主要パートナー企業が次々とプロジェクトを離脱したことで、2022年1月31日に「Diem」が所有する資産を売却してプロジェクトを解散することが発表されました。
Diem協会はすべての資産をカリフォルニア州の暗号資産銀行「Silvergate Bank」に売却し、プロジェクトを終了しました。
Diem(旧Libra)そのものは終了しましたが、そこで培われた技術やアイデアは別の形で引き継がれたプロジェクトが、ブロックチェーン技術企業Mysten Labs(ミステン・ラボ)、SUI(スイ)です。

SUI(スイ)の名の由来

暗号通貨SUI(スイ)の名前の由来は、日本語の「水(みず・すい)」にインスパイアされたものだと、プロジェクトの公式発表でも明確に言及されています。

水が象徴するもの

水は形を持たず、どんな環境や容器にも適応して流れる性質があります。
SUIブロックチェーンも、効率的で柔軟なトランザクション処理やスケーラブルな設計を重視していて、この性質を「水」に例えています。

日本文化へのリスペクト

日本の「水」は、清らかさ、流れるような美しさ、力強さなどを象徴していて、これらの要素がSUIプロジェクトの哲学に表れていて、日本文化へのインスピレーションも感じられる、美しい名前と言えます。

SUI(スイ)の主要な創設者

Evan Cheng(エヴァン・チェン)

Mysten Labs(ミステン・ラボ)のCEO(最高経営責任者)。
Meta(旧Facebook)でR&D(Research and Development:研究開発)ディレクターを務め、DiemプロジェクトやMove言語の開発をリードした経験を持つ経営責任者。(WebXインタビュー記事)

Sam Blackshear(サム・ブラックシア)

Mysten Labs(ミステン・ラボ)のCTO(最高技術責任者)。
Moveプログラミング言語の主要開発者で、スマートコントラクトや安全性を重視した設計を担当。
(MOVE言語については、次回書きます)

George Danezis(ジョージ・ダネジス)

Mysten Labs(ミステン・ラボ)のChief Scientist(主任科学者)。
暗号技術を研究していた科学者で、プライバシー保護技術や分散型プロトコルに精通。

Avery Ching(エイブリー・チン)

Mysten Labs(ミステン・ラボ)のCo-Founder&Engineer(共同経営者、技術者)。
Meta(旧Facebook)でリードエンジニアを務め、スケーラブルなシステムの設計を手掛けた技術者。

Costin Lazar(コスティン・ラザール)

Mysten Labs(ミステン・ラボ)のCo-Founder(共同経営者)。
分散型システムの設計者で、Move言語と関連する技術に深く関わる。
Mysten Labsは、Meta(旧Facebook)の暗号資産プロジェクトDiemが中止された後、その技術と経験を活かして設立され、Moveプログラミング言語の利点(安全性、効率性、開発の簡易化)を活用し、新しいブロックチェーンであるSUIを構築しました。

開発者等の目標

1、トランザクションの高速化とスケーラビリティを実現する。
2、安全性が高く、開発者にとって使いやすいスマートコントラクト環境を提供する。
3、Web3の普及を促進し、NFTやゲーム分野での新しいユースケースを創出する。
SUIは高速かつスケーラブルなブロックチェーンとして注目を集めています。

おわりに

今回はここまでです。
次回からは、SUIのホワイトペーパー(事業計画書)、SUIの特徴でもある、Moveプログラミング言語について、またコンセンサスアルゴリズムについて書いていこうと思います。
お読みいただきありがとうございました。