暗号通貨SUIについて②くりぷと知っ得情報1月22日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
シリーズで暗号通貨「SUI(スイ)」について書いています。
🔶SUIの基本データ
くりぷと知っ得情報1月15日号
SUIを支援する投資家、VC
仮想通貨SUIを開発したMysten Labsは、著名なVC(Venture Capital:ベンチャーキャピタル)から多額の資金調達を受けています。
a16z
Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ:a16z)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州のシリコンバレーの大手VCで、暗号通貨、Web3分野に特化したファンド会社です。(公式:X)
Mysten Labsの初期ラウンドで投資家をリードして関与しています。

FTX Ventures
かつての暗号通貨の大手取引所FTXが運営していた投資部門で、FTXの破綻後、一部資金の行方が不透明になりましたが、初期段階でMysten Labsを支援していました。
Coinbase Ventures
アメリカ合衆国カリフォルニア州に拠点を置き、暗号資産やブロックチェーンスタートアップへの積極的な支援を行う、暗号通貨の大手取引所Coinbaseによる投資部門は、Mysten Labsの資金調達ラウンドに参加しました。
Binance Labs
世界最大級の暗号資産取引所Binanceの投資部門は、Mysten LabsやSUIエコシステムの拡大を支援しています。
Lightspeed Venture Partners
Lightspeed Venture Partnersは、アメリカ合衆国カリフォルニア州に拠点を置くテクノロジー分野で実績のある著名なベンチャーキャピタル(VC)で、Web3プロジェクトにも多くの投資を行う企業ですが、Mysten Labsの成長をサポートしています。
Polychain Capital
Polychain Capitalは、アメリカ合衆国カリフォルニア州に拠点を置く暗号資産専用ファンドを運営するベンチャーキャピタル(VC)ですが、Mysten Labsの初期ラウンドで投資家をリードして関与しています。
Jump Crypto
アメリカ合衆国イリノイ州シカゴに拠点をおく、DeFiやWeb3領域に特化した投資部門を持つJump Crypto
は、Mysten Labsのエコシステム構築を支援しています。
なぜ、SUIが注目されたのか?
SUIがこれらのベンチャーキャピタル(VC)が支援するに至った経緯としては、前回書いたように、Mysten Labsの創業メンバーが、Meta(旧Facebook)のDiem(旧Libra)プロジェクトを手掛けたエンジニアたちで構成されてるという理由がありますが、それ以外にテクノロジー、高速かつスケーラブルなブロックチェーンとして注目を集めています。
SUIホワイトペーパー(事業計画書)
SUIのホワイトペーパー(事業計画書)では、SUIの目的として、高速でスケーラブルなLayer 1ブロックチェーンを提供し、Web3エコシステム(DeFi、NFT、ゲームなど)を支えるとあり、技術的な特徴として、Moveプログラミング言語、並列処理、Narwhal and Tuskなどの、設計思想があります。
MOVEプログラミング言語
Moveプログラミング言語は、もともとMeta(旧Facebook)の暗号通貨プロジェクト「Diem(旧Libra)」のために開発されたプログラミング言語です。
SUIでは、このMoveプログラミング言語を改良して使用しています。
Moveプログラミング言語の特徴は‥‥
安全性
資産の紛失や不正を防ぐ設計になっています。
トークンやNFTが安全に移動・保管される設計で、リソース(資源)は複製や消失ができないよう設計されており、資産を誤って失うことを防ぎます。
効率性
簡潔なコードでスマートコントラクトを構築できます。
Moveは、スマートコントラクトの構造をシンプルかつ効率的に作成可能で、コードのミスやバグによる不正な挙動が起きにくい設計となっています。
拡張性(スケーラビリティ)
Moveは、SUIの並列処理機能と相性が良く、トランザクションのスピードを最大化します。
SUI独自の並列処理機能に適応し、大量のトランザクションを効率よく処理すことが可能で、「安全性」「効率性」「柔軟性」を重視した設計に向いていて、デジタル資産やスマートコントラクトを扱うために最適化されています。
MOVE言語とRUST言語
SUI同様に、暗号通貨の期待銘柄Kaspaについて書いた章で、KaspaはRUST(ラスト)言語で開発が終了していることを書きました。
どちらも、安全性と性能を兼ね備えた兼ね備えたプログラミング言語ですが、違いがあります。
その違いを、まとめました。
項目 | MOVE言語 | RUST言語 |
開発者 | Meta(旧Facebook))のDiem(旧Libra)プロジェクト | |
目的 | ブロックチェーン、スマートコントラクト開発 | 高速かつ安全な汎用システムの構築 |
特化分野 | 資産管理(トークン、NFT)、トランザクション処理 | システムプログラム、ゲーム、Webアプリなど |
安全性 | リソース型(デジタル資産を安全に管理する仕組み)により、トークン、NFT、スマートコントラクトなど、デジタル資産管理に最適化 | 「所有権システム」を使ってメモリ管理を自動化し、エラーやセキュリティ上の脆弱性を防止。 |
汎用性 | ブロックチェーン専用の特化型言語 | 幅広い応用力、幅広い用途で使える汎用型言語 |
Move言語はブロックチェーン専用の特化型言語、Rust言語は幅広い用途で使える汎用型言語といったイメージで、用途によって選択が変わるということです。
おわりに
今回はここまでです。
次回は、SUIのコンセンサスアルゴリズムで特徴的なNarwhal and Tusk(ナーワルアンドタスク)などについて、書いていきます。
お読みいただきありがとうございました。