暗号通貨Aptosについて②くりぷと知っ得情報2月12日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
シリーズで、暗号通貨Aptosについて書いています。
先回は、Aptos/APTの特徴の一つである「トークノミクス(経済ルール)」について書きました。
🔶Aptos基本データとトークノミクス
くりぷと知っ得情報2月5日号
今回は、Aptos/APTの特徴を、兄弟プロジェクトであるSUIと比較しながらまとめてみました。
SUIと共通点の多いAptos
Aptos(アプトス)とSUI(スイ)は、どちらも元Facebook(Meta)のDiemプロジェクトから生まれたブロックチェーンです。
共通点も多いですが、いくつかの重要な違いもあります。
項目 | Aptos | SUI |
開発企業 | ||
コンセンサスアルゴリズム | Aptos BFT(DiemBFT v4改良版)Block-STM‥‥後述 | Narwhal&Tusk(DAGベース) |
プログラミング言語 | MOVEプログラミング言語 | MOVEプログラミング言語 |
ローンチ日 | 2022年10月 | 2023年5月 |
(※)Proof of Stake(PoS)は、仮想通貨をステーキング(預ける)ことで、ブロックの承認権を得て、報酬をもらえる仕組みです。
たくさんステークした人が優先される点や、電力消費が少なく、エコと言われています。
コンセンサスアルゴリズム=Aptos BFT
コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンネットワーク上で取引の正当性を検証し、合意形成するための仕組みです。
みんなで「正しい答え」を決めるルールで、「この取引は本当に正しい?」をみんなで決めるルールが必要になりますが、それが、「コンセンサスアルゴリズム」になります。
計算競争で勝った人が決める「Proof of Work(PoW:プルーフオブワーク)」‥‥BitCoin、Kaspaなど
と
たくさんお金を預けた人が決める「Proof of Stake(PoS:プルーフオブステーク)」‥‥Ethereum、SUIなど
と大別されますが、Aptos/APTは、後者のProof of Stake(PoS)です。
さらに‥‥、「Aptos BFT」という方式をとっているのが特徴です。
Aptos BFT
以前、Byzantine Fault Tolerance(ビザンチン耐性:BFT)について、書きました。(くりぷと知っ得情報)
ビザンチン耐性(BFT)は、簡単にいうと、「ウソをつく人がいても、正しく決められる仕組み」を言います。
BFT(Byzantine Fault Tolerance)の仕組みを使えば、不正を防いで正しい取引だけを記録できる仕組みです。
「Aptos BFT」は、元々Meta(旧Facebook)のDiemプロジェクトで開発された、「DiemBFT v4」をベースに改良されたもので、「みんなで正しい取引をすばやく決める仕組み」となります。
「DiemBFT v4」の特徴としては、
2段階の投票プロセス
取引を承認するために2回の確認を行い、より安全に設計されています。
リーダー交代の仕組み
もしリーダー(決定者)がうまく動かなくても、すぐに別のリーダーが担当、交代することでBFT(ビザンチン耐性)を高め、安全で速いコンセンサスアルゴリズムを実現。
その、DiemBFT v4にMysten Labsが改良を加えたのが、「Aptos BFT」エンジンです。
Aptos BFTの画期的な改良
「DiemBFT v4」をベースに改良された「Aptos BFT」ですが、改良点での特筆すべき仕組みとして、
「Block-STM」(Block-based Software Transactional Memory)
という、SUIの「Narwhal & Tusk」のように並列処理を効率的に行い、トランザクションの管理を効率化するためのアーキテクチャ(構造)を採用しています。

Aptosホワイトペーパーから引用
トランザクションを並列で実行し、データの一貫性を保証するためにトランザクションの分離と整合性を維持し、システム全体のパフォーマンスが向上します。

Aptos Labs公式サイトから
これを、簡単な例に例えると‥‥
スーパーに行って、レジが一台しかなかったら‥‥
1人ずつ順番に会計をするから、時間がかかります。(これが従来の処理のイメージ)
でも、レジがたくさんあったら、何人ものお客さんが同時に会計できるから、すごく早く終わりますよね?
これが 「Block-STM」の並列処理のイメージです。
おわりに
今回は、Aptos/APTの、コンセンサスアルゴリズム、Proof of Stake(PoS)の方式で特徴のある「Aptos BFT」という方式について書きました。
今回はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。