ブロックチェーンの相互運用性について‥‥COSMOS(ATOM)編②くりぷと知っ得情報6月26日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
ブロックチェーンの相互運用性(異なるブロックチェーン同士での送金・やり取りを可能にする技術:インターオペラビリティ)の技術について、今回もCosmos(ATOM)について書いていきます。
前号までのおさらい
Cosmosを開発しているのは、
◻︎2014年にJae Kwon氏によってアメリカで設立された、All in Bits, Inc.(通称:Tendermint Inc)
◻︎2016年にCosmosのビジョンを推進・資金提供するために、スイスで設立された非営利財団ICF(Interchain Foundation)
です。
コンセンサスアルゴリズムとして
・DPoS(Delegated Proof of Stake)を採用
・安全な合意を達成するためのTendermint BFT(Byzantine fault-tolerance:ビザンチン将軍問題に由来する障害に抵抗できるシステムの特性)を採用
しています。
◻︎COSMOS(ATOM)編①/くりぷと知っ得情報6月19日号
Cosmos(ATOM)
Cosmos
Cosmosは、プロジェクトの総称です。
プロジェクトは、異なるブロックチェーン同士による相互運用の実現を目指します。
Cosmos Hub
Cosmos Hubは、複数のブロックチェーンを繋ぐHub(中心地、ハブ)となるブロックチェーンのことです。
Cosmos Network
Cosmos Hubをはじめとする複数のロックチェーンよって構成されたネットワーク全体を指します。
Cosmos(ATOM)の特徴
Cosmosは、安全性、スケーラビリティ、相互運用性を備えたブロックチェーンを構築できるオープンソースを公開しています。
今回は、Cosmosが公開しているオープンソースツール「IBC」について、書いていきます。
IBC(Inter-Blockchain Communication)

IBC(Inter-Blockchain Communication protocol)は、2021年に開発されたCosmosの独自技術で通信の規格です。
クロスチェーンを実現するHubとZone、IBC
IBC技術という通信規格を定めることで、異なるブロックチェーン間でのデータやトークンの安全な転送が可能になりました。
Cosmosでは「Cosmos Hub」という中継地点とそこに接続する「Zone」をつくって、その「Zone」を用いることによって、各ブロックチェーンのアプリケーションをつなぐことができます。

引用:Cosmos公式サイト
「Zone」は、異なる個々のブロックチェーン群で、「Hub」は「Zone」がお互いに接続するために作られた中継役となるブロックチェーンで、「Zone」ひとつひとつと「Hub」は、IBCによって接続されているという構造になっています。
また、「Hub」は1つではなく、IBCの中継点でもあるHubを複数含むことができ、異なるブロックチェーン間の取引の調整役となるわけです。
上図の左の「Hub1」にはビットコインやイーサリアムのブロックチェーンも接続が可能になるということです。
さらに、「Peg Zone」というブロックチェーンがあり、Cosmos Hubと他のブロックチェーンネットワークを繋ぐ役割を担い、異なるブロックチェーンや暗号通貨間でのデータ交換や取引を可能にしています。

引用: github
今回はここまでです。
次回は、Cosmosが相互運用性を備えたブロックチェーンをつくるための開発ツール「Cosmos SDK」についてです。
お読みいただきありがとうございました。