ブロックチェーンの相互運用性について‥‥Polkadot(DOT)編①くりぷと知っ得情報7月17日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
ブロックチェーンの相互運用性(異なるブロックチェーン同士での送金・やり取りを可能にする技術:インターオペラビリティ)について、今回からは、Cosmosプロジェクトとのライバルプロジェクト、Polkadot(DOT)について書いていきます。
Polkadot(ポルカドット)のホワイトペーパー(事業計画書)は、2016年イーサリアムの共同創業者であるGavin Wood(ギャビン・ウッド)氏によって公表されました。
Gavin Wood氏は、スマートコントラクト言語のSolidity(ソリディティ)の開発者で、2017年にPolkadotの発行主体であるWeb3 Foundation(Web3財団:W3F)を2017年にスイスで設立しました。
共同創業者は、Robert Habermeier(ロバート・ハーバーマイヤー)氏、Peter Czaban(ピーター・チャバン)氏です。
中央集権的な性質の強いWeb2.0の世界から、より進んだ新しいインターネットの世界(Web3.0)を提供することを目的としていて、ブロックチェーン技術を利用して、分散型インターネットのシステムを作ること、プライバシーの保護を重視するWeb3の概念を目指しています。
Polkadot(DOT)
ブロックチェーン名称Polkadot(ポルカドット)トークン名称DOT(ドット)ティッカーシンボル(通貨)DOT発行枚数(最大供給量)
制限なし
コンセンサスアルゴリズム
NPoS(Nominated Proof of Stake)
価格(日本円)994円世界時価総額ランキング14位時価総額
約1兆4340億円
2024年7月16日現在、CoinMarketCap調べ
Polkadot(DOT)の特徴
Polkadot(DOT)は、異なるブロックチェーン同士の相互運用性の問題を解決するために開発された暗号資産です。
前回書きましたCosmos(ATOM)とライバルプロジェクトと言われますが、両者はテストネットで接続に成功していて、共存できることが証明されています。
マルチチェーンの相互運用性
Polkadot(ポルカドット)は、「Relay Chain(リレーチェーン)」と「Para Chain(パラチェーン)」という2種類のブロックチェーンの運用と、外部のブロックチェーンをつなぎこむ「Bridge(ブリッジ)」の3つの要素を中心にして構成されています。
メインチェーンであるRelay Chain(リレーチェーン)は、Polkadotネットワーク全体のセキュリティの維持などを目的としています。
Para Chain(パラチェーン)は、Relay Chainに接続された次世代レイヤー1ブロックチェーンで、Relay Chainに接続されていることで、メインネット同様のセキュリティの担保が可能になり、また、カスタマイズが可能で目的に応じた独自のトークンを作ることができます。
また、Para Chainは、リレーチェーンとお互いに通信しながらも、独立したエコシステムを構築できる個別のブロックチェーンとなっており、Para Chain同士での相互運用性も可能です。
さらに、Bridge(ブリッジ)という機能を使うことで、ビットコインやイーサリアムといった外部のブロックチェーンとPara Chainを接続することができ、相互運用性が高まります。


XCMの採用
Polkadot(ポルカドット)は、通信プロトコルとして、「XCM(cross-consensus messaging format)」を採用することで、トークンだけでなく、あらゆるタイプのデータや資産のブロックチェーン間転送が可能です。

XCMはポルカドットのネットワークに接続する個別のブロックチェーン=Para Chainの間で、暗号通貨やNFTだけでなく、スマートコントラクトやDApps(分散型アプリ)などの間の通信も可能にしています。
Polkadotに接続することで、Polkadotネットワーク内のさまざまなブロックチェーンと相互運用ができ、クロスチェーン機能を強化しています。
今回はここまでです。
次回は、Polkadotのコンセンサスアルゴリズムについて書いていきます。
お読みいただきありがとうございました。