ブラックロックを始めとするビットコイン現物ETFの承認について②くりぷと知っ得情報(11月15日号)

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。

先回から、ビットコインの現物ETF申請のことを書いてます。

ETF?、現物?、先物?について、わからないという方は、先回のくりぷと知っ得情報で書いてますので、参考になさってください。

さて、現在アメリカでは、ビットコインの先物ETFについては、承認されていますが、現物ETFについては審査中で承認されていません。
今回は、この辺りを書いていきます。

承認延期になっているビットコイン現物ETFの主な申請

先々月の9月1日、SEC(Securities and Exchange Commission:米国証券取引委員会)はBlackRock(ブラックロック)、Fidelity(フィデリティ)、VanEck(バンエック)、Bitwise(ビットワイズ)、WisdomTree(ウイズダムツリー)、Invesco(インベスコ)、Valkyrie(バルキリー)の7件のビットコイン現物ETF申請に対し、パブリックコメント(審査結果の公表)の期間を10月中旬(45日追加)まで引き伸ばしました。(※)
そして、先月10月26日、SECのゲンスラー委員長は、ビットコインに投資するETF(上場投資信託)について、申請された8~10本を審査していると明らかにしています。

(※)SECによる延期は通例で、240日という最大の審査期間を利用することは、織り込まれています。最終判断の時期は、2024年3月前後となる予定です。

ブラックロック(BlackRock)をはじめとする主な申請者

ブラックロック(BlackRock)

2023年6月15日、米国大手資産運用会社ブラックロック(BlockRock)が、「ビットコイン現物ETF「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust:IBTC)」をSECに申請しました。

また、9月1日の審査結果公表の延期に対して、SECに修正提案を提出しています。

フィデリティ(Fidelity)

米資産運用大手フィデリティが、ビットコインの現物価格に直接連動する上場投資信託(ETF)の取引所への上場を再び申請。

上場予定先の米国の取引所運営大手企業Cboeグローバル・マーケッツ(※)が6月30日、米国証券取引委員会(SEC)に申請書を提出しました。

フィデリティも、9月1日の延期に対して、SECに修正提案を提出しています。

(※)Oboeグローバルマーケット(Oboe Global Markets)とは、 CBOB(Chicago Board Options Exchange:シカゴオプション取引所)とアメリカ、イギリス、シンガポールなどで証券取引所を運営するBATS Global Marketsを所有するアメリカの企業。

ビットワイズ(Bitwise)

Bitwiseは米国で複数の暗号通貨投資信託を提供する大手暗号通貨投資企業で、運用資産は1,500億円を超えています。

2021年にビットコイン先物ETFを申請しましたが、途中で取り下げ同年10月に現物ビットコインETFの申請へシフトしました。

バンエック(VanEck)、ウィズダムツリー(WisdomTree)、インベスコ(Invesco)

上場予定先の米国の取引所運営大手企業のCboeグローバル・マーケッツは、バンエックとウィズダムツリー、インベスコのビットコイン現物ETFの上場申請をSECに再提出しています。

全ての提出書類の中で、コインベースと監視共有契約を結ぶ予定も提出しています。

バルキリー(Valkyrie)

米国投資会社バルキリーインベストメント(Valkyrie Investment)は、6月21日にビットコイン現物ETF「ヴァルキリー・ビットコイン・ファンド(BRRR)」を申請。

SECの承認率を高めるために修正を加えています。

現在の進捗

暗号資産市場、今年の6月に動きが‥‥

今年の6月を振り返ります。

米国証券取引委員会(SEC)は6月5日に、暗号資産交換所大手のバイナンスを提訴し、続く6日に同じく暗号資産交換所大手の米コインベースを提訴しました。

両社ともに法廷の場で全面的にSECと争う構えであり、結論が出るまでには何年もかかると思われます。

SECによる暗号資産業界への締め付けの動きは、暗号資産価格全体の大きな足枷になっていくという機運から、ビットコインの価格は、6月14日には、25,000ドル(375万)付近まで下げていました。

相場に大きな変化

2023年6月15日、ブラックロックが、ビットコイン現物ETFの申請をSECに提出しました。

このETFは「iシェアーズ・ビットコイントラスト(IBTC)」と命名され、実際のビットコインを裏付けとする「現物ビットコインETF」であり、これが承認されれば、米国株式市場で直接ビットコインに投資することが可能になるということで、6月16日からビットコインに、買いの資金が一気に流入。

25,000ドル(3,750,000円)付近から、31,000ドル(4,650,000)付近まで、20%以上の大暴騰となり、市場が一気に活気付きました。

暗号資産ファンドの動き

米国には、アーク・インベストメント・マネジメント(ARK Investment Management)、グレースケール(Grayscale investment LLC)、プロシェアーズ(ProShares)などの、暗号通貨投資ファンド会社があります。

アーク・インベストメント・マネジメント(ARK Investment Management)

アーク・インベストメント・マネジメント(ARK Investment Management:ARK)は2021年6月、21Shares US LLCという会社と組んで「ARK 21Shares Bitcoin ETF」をSECに提出し、非承認〜再申請しています。

ARKのCathieWood(キャシー・ウッド)CEOは、ビットコインの強気派で、50万ドルまでの上昇を予測したことで有名です。

ウッド氏は、最初にARKの申請が認可されると述べていましたが、ブラックロックの申請を受けたのか、見方を変え、今回「1つ以上のETFが同時に承認されるだろう」とX(旧Twitter)で、表明しています。

おわりに

今回はここまでです。

世界的に著名なCathieWood(キャシー・ウッド)CEOの発言通り、複数のETFが同時に承認されると、暗号資産市場の時価総額が飛躍的に上昇することは明確です。

次回は、米国以外でビットコイン現物ETFが承認されている国について、また、大注目のブラックロックについて、掘り下げて書いていこうと思います。

お読みいただいてありがとうございました。