暗号通貨ジーキャッシュ(Zcash)について①くりぷと知っ得情報11月12日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
今回からは、プライバシー重視の暗号通貨、「ジーキャッシュ(Zcash)」について書いていきます。
プライバシーと匿名性に焦点を当てた分散型の暗号通貨で、多数の研究者・暗号学者が関わっていたプロジェクトがベースとなっています。
また、第2のビットコイン(BTC)と言われるほど共通した特徴を持っています。

ジーキャッシュ(Zcash)基本情報

ブロックチェーン名称

ジーキャッシュ(Zcash)

トークン名称/ティッカーシンボル(通貨)

Zcash/ZEC

開発技術企業

Electric Coin Company(ECC)

ローンチ(公開)日

2016年10月

発行枚数(最大供給量)

2100万枚(21,000,000ZEC)

循環供給量(※)

16,280,000ZEC

コンセンサスアルゴリズム

Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク / PoW)

価格(日本円)

90,312円

世界時価総額ランキング

17位

時価総額(日本円)

約1兆4,713億円

ホワイトペーパー(事業計画書)

https://www.securities.io/zcash-whitepaper/

2025年11月11日現在、CoinMarketCap調べ

(※)循環供給量とは、市場で流通し、公に取引されている暗号通貨の量。株式市場で言えば、流通している株式に相当します。

ジーキャッシュ(Zcash)創設主導者とプロジェクト

ジーキャッシュ(Zcash)創設者の中心人物は、Zooko Wilcox‑O’Hearn(ズーコ・ウィルコックス・オハーン:公式X)という、アメリカのコロラドを拠点とするコンピューター セキュリティの専門家です。
プロジェクトを商用に発展させた、Electric Coin Company(ECC)の元CEO(Chief Executive Officer:最高経営責任者)です。

Electric Coin Company(ECC)


Electric Coin Company(ECC)(旧称:Zerocoin Electric Coin Company)は、2016年にアメリカ・コロラド州で設立されました。

ECCの役割

主な役割として、次のような役割、特徴があります。

1、ジーキャッシュ(Zcash)プロトコルの開発・保守。

2、プライバシー技術(zk-SNARKs)の改良。
「zk-SNARKS」は、ゼロ知識証明の方法の一つです。(参考)

3、ネットワークアップグレード(Sapling、Orchardなど)の実装。

4、エコシステム推進や広報活動。

Zcash Foundation


Zcash Foundationは、ジーキャッシュ(Zcash)のエコシステムを支えるもう一つの非営利団体の重要組織として、2017年にアメリカ・ワシントンDCに設立されました。

Zcash Foundationの目的、役割

Zcash Foundationは、ジーキャッシュ(Zcash)ネットワークの分散化、ガバナンスと研究支援を目的とした、非営利団体の財団です。
Zcash Foundationの役割としては、

ノード運営(Network Nodes)

Zcashのブロックチェーンは、世界中のノード(コンピューター)によって支えられています。
ノードは、

🔹新しいブロックの検証(正しい取引か確認)

🔹トランザクションの伝達(ネットワーク全体に広げる)

🔹ブロックチェーンの履歴を保存

Zcash Foundationは、信頼性の高いノード(コンピュータ)を運営してネットワークを安定化させています。
もし誰かが攻撃したり、一部のノードが止まっても、分散された公式ノードが残ることでジーキャッシュ(Zcash)の取引が止まらないようにしています。

ウォレット(Wallet)

Zcash Foundationが関わっているウォレットは、ユーザー向けの「公式ウォレット」というより、ウォレットを作るための基盤(ライブラリ)を提供するスタイルです。

Zebraクライアント(Zebra Client)

Zebra(ゼブラ)は、Zcash Foundationが開発している、「RUST」で作られた公式の代替フルノード(=同じブロックチェーンを動かせる、もう一つの公式エンジン)です。
「RUST」とは、安全で高速なプログラミングができる次世代の言語で、高速で多くの処理を同時にこなせすことができる「新しい安心安全なシステム向け言語」です。
(Rust言語については、こちら)

ZCG(Zcash Community Grants)

さらに、ジーキャッシュ(Zcash)のエコシステムの成長、普及、ユースケースの開発を目的として、独立したチームやプロジェクトに資金を提供して支援するためのコミュニティ選出の助成金委員会的な存在として、ZCG(Zcash Community Grants)があります。

ざっくり言うと‥‥

Zcash Foundationが、ZCG(Zcash Community Grants)の事務・資金管理・法的枠組みを提供し、ZCGが“独立した委員会”として助成金を選定し、配分を決定するという、“親(財団)と独立委員会(ZCG)”の関係です。

おわりに

今回は、ジーキャッシュ(Zcash)の概要について、書きました。
次回以降、わかりやすく解説していきます。
お読みいただきありがとうございました。