RWA銘柄チェーンリンク(LINK)について①くりぷと知っ得情報3月12日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
シリーズで、RWA(Real World Assets:リアル ワールド アセット)について、書いています。

RWAは、株式・不動産・金・国債などの金融資産=「現実世界の資産」をブロックチェーン技術を使って、トークン化する技術・概念のことになります。

🔶RWAが誕生した背景について
くりぷと知っ得情報2月26日号🔶RWAを支える技術=オラクル(Oracle)について
くりぷと知っ得情報3月5日号

現在、100種類以上のRWA(Real World Assets:リアル ワールド アセット)銘柄が誕生していますが、今回は、その代表的存在である「チェーンリンク(LINK)」について書いていきます。
チェーンリンク(LINK)は、ブロックチェーンと現実世界をつなぐオラクル(Oracle)ネットワークです。
ブロックチェーンの「外の世界」=外部データ(価格情報、天気、スポーツ結果など)とつなぐ重要な技術として、2017年に誕生しました。

チェーンリンク(LINK)基本情報

ブロックチェーン名称

Chainlink(チェーンリンク)

トークン名称/ティッカーシンボル(通貨)

Chainlink/LINK

開発技術企業

Chainlink Labs

ローンチ(公開)日

2019年5月

発行枚数(最大供給量)

10億枚

循環供給量(※)

6.38億枚

コンセンサスアルゴリズム

DON(Decentralized Oracle Network:分散型オラクルネットワーク)‥‥後述

価格(日本円)

1,888円

世界時価総額ランキング

14位

時価総額(日本円)

1.2兆円(¥1,216,157,654,446)

2025年3月11日現在、CoinMarketCap調べ

(※)循環供給量とは、市場で流通し、公に取引されている暗号通貨の量。株式市場で言えば、流通している株式に相当します。

Chainlink Labs

Chainlink Labsは、2017年に設立され、同年にチェーンリンク(LINK)のホワイトペーパーを発表、2019年にメインネットをローンチしました。

SmartContract.com

2014年にChainlink Labsの前進として、SmartContract.comと言うプロジェクトがありました。
創設者は‥‥

Sergey Nazarov(セルゲイ・ナザロフ)

Sergey Nazarov氏は、分散型オラクルの第一人者として知られ、2014年からブロックチェーン業界に関与し、スマートコントラクトとオフチェーンデータの統合に取り組む、Chainlinkの共同創設者&CEOです。

Steve Ellis(スティーブ・エリス)

Steve Ellis氏は、Sergey Nazarov氏と共にSmartContract.comを立ち上げ、Chainlink Labsの前身の開発に携わったChainlinkの共同創設者です。
この2名の創設者により、2017年、Chainlink Labsが立ち上がりました。

チェーンリンク(LINK)の役割

スマートコントラクトの弱点

イーサリアム(ETH)などのスマートコントラクトはブロックチェーン内のデータしか扱えず、外部の金融市場データや天気情報、スポーツの試合結果などを直接参照できません。
そこで注目されるのが、オラクル(Oracle)技術で、チェーンリンク(LINK)は「オラクル(Oracle)」と呼ばれるノード(※)のネットワークを使い、信頼性の高い外部データを取得し、ブロックチェーンに提供します。
これにより、スマートコントラクトはリアルタイムの価格データやイベント結果などを利用できるようになります。

(※)ノードとは、ネットワークにつながっている機器、コンピュータなどの端末のこと。

チェーンリンク(LINK)のコンセンサスアルゴリズム

チェーンリンク(LINK)は、一般的なブロックチェーンとは異なり、

独自の分散型オラクルネットワーク(DON: Decentralized Oracle Network)

を採用しています。

ビットコイン(BTC)を代表とするPoW(プルーフ・オブ・ワーク)や、イーサリアム(ETH)を始めとするPoS(プルーフ・オブ・ステーク)のような、従来のコンセンサスアルゴリズムは使用していません。

ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)が取引の検証をするのに対し、チェーンリンク(LINK)のDON( Decentralized Oracle Network:分散型オラクルネットワーク)は、外部データの正確性を検証、保証します。

つまり、DONは、スマートコントラクトがブロックチェーン外のデータ(オフチェーンデータ)を取得できるようにする仕組みで、中央集権的なデータ提供者に依存せず、複数のノードによってデータの信頼性を確保するものです。

チェーンリンク(LINK)のオラクルネットワークの仕組み

チェーンリンク(LINK)は、スマートコントラクトに外部データを提供する分散型オラクルネットワークであり、次のような仕組みでデータの正確性を保証します。

1、ノード選択(Node Selection)

スマートコントラクトが必要とするデータに対し、適切なオラクルノード(データ提供者)を選ぶ。
ユーザー(契約者)は、ノードの信頼性や実績を考慮して選定可能です。

2、データ収集(Data Reporting)

選ばれたオラクルノードが、外部のデータソースから情報を取得します。(例:BTC/USDの価格など)

3、合意形成(Aggregation&Consensus)

複数のオラクルノードから取得したデータを集約し、中央値や平均値を計算。
不正なデータ提供を防ぐために、多数決のような仕組みを利用します。
例:BTC/USDの価格を取得する場合、極端に異なる値を提供したノードは除外。

4、データ配信(Final Submission)

集約されたデータがスマートコントラクトに送信され、実際の取引や決済に利用されます。



オラクルの信頼性確保

チェーンリンク(LINK)は、複数のノードを使用することで、分散型ネットワークを担保しています。
誠実なオラクルノード(データ提供者)には報酬として、LINKトークンを支払い、不正なノードにはペナルティを課すと言う、インセンティブシステムを導入しています。
ノードオペレーターはLINKを担保として預け(ステーキング)、不正行為をするとスラッシュ(没収)されます。

まとめ

チェーンリンク(LINK)は、ブロックチェーンのトランザクションを処理するのではなく、「外部データの正確性」に特化した分散型オラクルネットワークを構築しています。
コンセンサスの仕組みは、「多数のオラクルノードからのデータを集約し、不正なデータを排除する」という設計になっています。
また、LINKのステーキングが導入され、ノードの誠実性を高める仕組みが強化されつつあります。

おわりに

今回は、チェーンリンク(LINK)の概要と、コンセンサスアルゴリズムについて書きました。
続きは、次回です。
お読みいただきありがとうございました。