RWA銘柄チェーンリンク(LINK)について③くりぷと知っ得情報3月26日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
シリーズで、RWA(Real World Assets:リアル ワールド アセット)の代表的銘柄、チェーンリンク(LINK)について書いています。

RWAは、株式・不動産・金・国債などの金融資産=「現実世界の資産」をブロックチェーン技術を使って、トークン化する技術・概念のことになります。

🔶RWAが誕生した背景について
くりぷと知っ得情報2月26日号🔶RWAを支える技術=オラクル(Oracle)について
くりぷと知っ得情報3月5日号🔶RWA銘柄チェーンリンク(LINK)について
くりぷと知っ得情報3月12日号🔶Chainlink Labsのプロジェクトについて
くりぷと知っ得情報3月19日号

前回3月19日号は、チェーンリンク(LINK)の開発元であるChainlink Labsの主なプロジェクトとして、
○Chainlink Data Feeds(分散型価格フィード)
○Proof of Reserve(PoR)
などについて、書きました。

Chainlink Labsの主なプロジェクト

チェーンリンク(LINK)ネットワークの主要な開発企業Chainlink Labsは、オラクル(Oracle)ネットワークの研究・開発・導入推進を行ってます。
その主なプロジェクトについて、今回は、さらに続きを書いていこうと思います。

CCIP(Cross-Chain Interoperability Protocol)

なんか、難しい言葉が出てきました💦
ので‥‥

一つ一つの言葉を分解してみましょう。

CCIP(Cross-Chain Interoperability Protocol)

・Cross-Chain(クロスチェーン)=異なるブロックチェーンネットワークを繋ぐ、跨(また)ぐという意味です。
・Interoperability(インターオペラビリティ)=相互運用性。規格が違うブロックチェーン同士を正しく動作させる技術。
・Protocol(プロトコル)=送受信の手順などを定めた規格

CCIP=クロスチェーン相互運用プロトコル

ということで、
チェーンリンク(LINK)のCCIP(クロスチェーン相互運用プロトコル)とは、

異なるブロックチェーン間でのデータや価値のやり取りを可能にする技術

という意味になります。

CCPIの仕組み

CCPIの仕組みについて、こんなイメージです。

例)USDTをイーサリアム(ETH)チェーンからポリゴン(POL)チェーンに送る

今までは、ブリッジ(Bridge)を使う必要があり、時間がかかり手数料が高かったのが、ブロックチェーンの垣根がなくなることで、使いやすくなり、時間も早くなり、取引手数料も安くなる可能性があるということですね。

ブリッジ&メッセージングレイヤー

CCIP(Cross-Chain Interoperability Protocol)には、異なるブロックチェーン間で安全にデータや資産をやりとりするための技術として、「ブリッジレイヤー」と「メッセージングレイヤー」という2つの重要な仕組みがあります。

ブリッジレイヤー(資産移動のための橋)

💡イメージ
ブリッジレイヤーは、現在の銀行のATMみたいなものです。
異なる銀行同士でお金を送るときに、銀行のネットワークを使って安全に移動させるイメージです。
ブリッジレイヤーが安全に資産を移動させ、例えば、イーサリアム(ETH)とポリゴン(POL)をまたいで、資産を自由に行き来できる橋渡しをします。

💡ブリッジレイヤーは、資産移動の役割

メッセージングレイヤー(データのやり取り)

💡イメージ
メッセージングレイヤーは、スマホのメッセージアプリみたいなイメージですl
LINEやメールみたいに、ブロックチェーン同士が「情報」をやり取りできる仕組みです。
ただ資産を移動させるだけでなく、データも安全にやりとりできるので、DeFiやNFTなど、ブロックチェーン間でデータを統合できる仕組みになります。

💡メッセージングレイヤーは、データ通信の役割

Chainlinkの公式ドキュメントから

CCIPの「ブリッジ&メッセージングレイヤー」によって、ブロックチェーンがより便利に、安全に繋がるんですね。

CCIPのメリット

CCIPは「異なるブロックチェーンをつなぐ橋」のようなもので、これがあると、ブロックチェーン同士で安全にデータや資産をやりとりできるものです。

メリット①異なるブロックチェーンを自由に行き来できる

今までは、イーサリアム(ETH)にある資産は、イーサリアム(ETH)チェーン内でしか使えないという点がありましたが、CCIPがあるとイーサリアム(ETH)の資産をポリゴン(POL)や、アービトラム(ARB)など他のブロックチェーンへ簡単に移動可能になります。

メリット②安全に資産を移動できる

クロスチェーンブリッジでは、2022年3月に起きた、Ronin Bridgeの6億ドル(当時826億円)の流出事件をはじめとする、ハッキングが発生しています。

分散型オラクル(Oracle)が監視

チェーンリンク(LINK)のCCIPは、「分散型オラクル」が監視し、不正を防止し、ハッキングリスクを大幅に減らすことができ、資産移動、ブリッジがより安全になります。

メリット③金融機関ともつながる

銀行間送金は時間がかかるし手数料も高い

チェーンリンク(LINK)のCCIPは、国際的な金融メッセージングネットワークであるSWIFTと連携し、11,000以上の銀行や金融機関との相互運用性を高めています。
これにより、従来の金融システムとブロックチェーン技術の融合が進み、クロスチェーン取引の実現が期待されています。

SWIFTって?

SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)は、国際送金や銀行間の通信を行うための世界的なネットワークです。
現在、200以上の国と地域、11,000以上の金融機関が利用していて、国際送金の基盤となっています。

1973年

ベルギー・ブリュッセルで設立
(銀行間の送金をデジタル化し、安全で迅速なシステムを作ることが目的)

1977年

SWIFTのネットワークが本格的に稼働。国際送金の標準になる

1990年代

インターネットの普及とともに、SWIFTのネットワークを使った送金は、世界中の金融機関の基本インフラになる

2000年代

SWIFT gpi(※1)の導入と共に、ブロックチェーン連携を模索

2020年代

新しい技術(ブロックチェーンやCBDC)(※2)との融合を進めています

(※1)SWIFT gpi(Global Payments Innovation)は、国際送金のスピード・透明性・効率を大幅に向上させるシステムです。
2017年に導入され、現在では世界中の銀行送金の80%以上がSWIFTgpiを利用しています。
(※2)CBDC(Central Bank Digital Currency:中央銀行デジタル通貨)とは、中央銀行が発行するデジタル化された法定通貨です。

SWIFTは伝統的な銀行送金の中心にありながら、新しい技術(ブロックチェーンやCBDC)との融合を進めています。
今後、チェーンリンク(LINK)のCCIPなどと、どのように統合されるかも注目されています。

CCIPの活用事例

現在、以下のプラットフォーム、プロジェクト等でCCIPが活用されています。

Astar Network

Astar Networkは、スマートコントラクトプラットフォームで、Chainlink CCIPを統合していて、これにより、開発者はAstar Network上でセキュアなクロスチェーンアプリケーションを構築できるようになりました。

Ronin Network

Roninは、Axie Infinity(アクシーインフィニティ)などのゲームに特化したブロックチェーンで、Chainlink CCIPを正式なクロスチェーンインフラとして採用しています。​
これにより、Ronin上の資産を他のブロックチェーンと安全にやり取りできるようになりました。

CircleのUSDC転送

ステーブルコインUSDCの発行元であるCircle(サークル)は、ChainlinkのCCIPを自社のクロスチェーン転送プロトコル(CCTP)に統合しています。​これにより、USDCのブロックチェーン間での安全な転送が可能となりました。

ANZ銀行のステーブルコイン取引

オーストラリアの大手銀行ANZは、ChainlinkのCCIPを利用して、オーストラリアドル連動ステーブルコイン「A$DC」によるトークン化資産のクロスチェーン購入を実施しました。関連記事

おわりに

チェーンリンク(LINK)は、今後、社会実装に向けて、これからますます可能性を拡大していくプロジェクトだということがわかりました。
続きは次回です。
お読みいただき、ありがとうございました。