RWA銘柄チェーンリンク(LINK)について②くりぷと知っ得情報3月19日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
シリーズで、RWA(Real World Assets:リアル ワールド アセット)の代表的銘柄、チェーンリンク(LINK)について書いています。
RWAは、株式・不動産・金・国債などの金融資産=「現実世界の資産」をブロックチェーン技術を使って、トークン化する技術・概念のことになります。
🔶RWAが誕生した背景について
くりぷと知っ得情報2月26日号🔶RWAを支える技術=オラクル(Oracle)オラクル(Oracle)について
くりぷと知っ得情報3月5日号🔶RWA銘柄チェーンリンク(LINK)について
くりぷと知っ得情報3月12日号
前回は、チェーンリンク(LINK)の概要と、特徴的コンセンサスアルゴリズムである、DON(Decentralized Oracle Network:分散型オラクルネットワーク)について書きました。
今回は、チェーンリンク(LINK)の特徴、また、他のプロジェクトとの優位性を書いていこうと思います。
ERC-20の進化版= ERC-677
イーサリアム(ETH)開発に貢献したプログラマー&ブロックチェーン開発者のFabian Vogelsteller(ファビアン・フォーゲルシュテラー)氏が、2015年に開発したイーサリアム(ETH)ブロックチェーンで使える標準トークン規格(お金のルール)に、 ERC-20があります。
イーサリアム(ETH)のブロックチェーンにスマートコントラクト(自動契約)を書けば、自分だけのトークンを作ることができ、送受信・残高確認・承認などの共通ルールを定めることができます。
これにより、ウォレットや取引所での互換性が高まり、多くの暗号通貨プロジェクトで採用されていて、現在150万種類以上のERC-20トークンがあります。
ERC-677
一方、2018年にTomasz Stańczak(トマシュ・スタンチャク)という開発者によって、ERC-20をもっと便利にするため開発されたのが、ERC-677という規格です。
ERC-20はちょっと面倒くさい?
ERC-677という規格が誕生した背景には、ERC-20はちょっとめんどくさい問題があったようです。
例えば、スマートコントラクトを使ってゲームのアイテムを買おうとして‥‥
ERC-20の場合
①お金(トークン)を送る
②購入手続きをする(スマートコントラクト)
③アイテムが届く(スマートコントラクト)
3ステップもあるから、ミスが起きたり、時間がかかったり💦
ERC-677=新しいルールの場合
①お金(トークン)を送ると、アイテムが自動で届く。
つまり、「送るだけで、すぐ使える」ようになったことで、1回の操作で全部終わるから、速くてミスも少なくなります。
規格 | ERC20 | ERC677 |
基本機能 | トークンの送受信 | トークンの送受信+スマートコントラクト呼び出し |
使い勝手 | 送金後、別の操作が必要 | 送金だけでスマートコントラクトが動く |
応用例 | 普通のトークン(ETH, USDTなど) | チェーンリンク(LINK)などのオラクル系 |

手間が減って、よりスムーズな取引ができることで、 ERC-677は特にオラクルやDeFiで役立つ規格です。
Chainlink Labsの主なプロジェクト
チェーンリンク(LINK)ネットワークの主要な開発企業であるChainlink Labsは、オラクルネットワークの研究・開発・導入推進を行っていますが、主なプロジェクトの一つに、Chainlink Data Feeds(分散型価格フィード)があります。
Chainlink Data Feeds
Chainlink Data Feedsとは
Chainlink Data Feeds(分散型価格フィード)とは、世界中の価格データをブロックチェーンに届けるサービスです。
たとえば、ビットコイン(BTC)の価格を、DeFi(分散型金融)のアプリが正しく知るために使われるというイメージです。

Chainlink Data Feedsの利点
1、1つのデータじゃなく、世界中のデータを組み合わせることで、信頼できるデータを得ることができる。
2、DeFi(分散型アプリケーション)アプリが、リアルタイムで正しい価格を使えるので、早くて便利。
3、ブロックチェーン上で動くから、改ざんができないため、安全。
Chainlink Data Feeds=みんなが使える「本物の価格データ」といえます。
取引所のデータを集めて、ブロックチェーンに安全に送る仕組みは、DeFiやNFTの世界(※)で、正しい価格を届けるために活躍が期待大ですね。
(※)DeFi(Decentralized Finance:分散型金融)は、ブロックチェーン上で、銀行なしでお金を貸したり交換したりできる仕組み。
NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)は、デジタルアートやゲームアイテムなどを唯一無二の資産として証明できる技術です。ブロックチェーン上で管理され、コピー不可で売買や所有が可能。アート、音楽、メタバースなど幅広い分野で活用されています。
Proof of Reserve(PoR)
Proof of Reserve(PoR)とは
Proof of Reserveは、本当にお金(資産)があるの?をチェックする仕組みです。
例えば、暗号通貨の世界では、取引所や企業が「私たちは○○億円分のビットコインを持っています!」と言っても、本当にあるのかどうか、分からないことがあります。
本当に、資産があるのか?もしも、嘘だったら‥‥
「本当にその資産があるか」を証明するために、チェーンリンク(LINK)が作ったのが Proof of Reserve(PoR)です。
Proof of Reserve(PoR)の仕組み
①データ取得チェーンリンク(LINK)のオラクル(Oracle)が「取引所や銀行のデータ」をチェックし、データを取得します。
②検証
「取得したデータが正しいか?」 「ちゃんと資産があるか?」 をスマートコントラクトで自動チェックされ、偽りのデータはブロックされます。
また、チェーンリンク(LINK)のオラクル(Oracle)が、データをチェックし、データはブロックチェーンに公開されます。
Proof of Reserve こんなところで活用
暗号通貨取引所の資産証明
Proof of Reserve(PoR)は取引所がユーザーの資産を十分に保有していることを証明する仕組みでも活用され、Bitget等の取引所でも、ユーザーの資産を十分に保有していることを証明するための透明性のある監査手法として、
保護基金を公開しています。

予期しないセキュリティ脅威や市場の変動からユーザーの資産を保護するための追加の安全策として、Bitgetは、5億4000ドル以上の保護基金を設立し、ユーザーがアカウントの漏洩、予期しない資産の損失、または特定の市場イベントによる影響を受けないようにしています。
→みんながブロックチェーン上でデータを見れるから、不正ができないので安心。
ステーブルコインの資産証明
米ドル(法定通貨)との交換比率を固定する「USDT」のTether社でも、ちゃんと資産の裏付けがあるかを透明化しています。
「USDT」の裏付けとなる準備金の詳細を定期的に報告し、ユーザーが確認できるようにしていて、これらの報告書は、Tether社の透明性を示すものであり、「USDT」の信頼性を支える重要な要素となっています。
おわりに
今回はここまでです。
続きは、次回です。
お読みいただきありがとうございました。