RWA銘柄へデラ(HBAR)について①くりぷと知っ得情報4月9日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
シリーズで、RWA(Real World Assets:リアル ワールド アセット)の代表的銘柄について書いています。
RWAは、株式・不動産・金・国債などの金融資産=「現実世界の資産」をブロックチェーン技術を使って、トークン化する技術・概念のことになります。
🔶RWAが誕生した背景について
くりぷと知っ得情報2月26日号🔶RWAを支える技術=オラクル(Oracle)について
くりぷと知っ得情報3月5日号
今回からは、RWA上位銘柄のへデラ(HBAR)について、書いていきます。
へデラ(HBAR)基本情報
ブロックチェーン名称 | |
トークン名称/ティッカーシンボル(通貨) | Hedera(ヘデラ)/HBAR |
開発技術企業 | Swirlds(スワールズ社/アメリカ) |
ローンチ(公開)日 | 2019年9月 |
発行枚数(最大供給量) | 500億枚(50,000,000,000 HBAR) |
循環供給量(※) | 420.22億枚 |
コンセンサスアルゴリズム | Hashgraph=DAG構造+aBFT(非同期ビザンチン耐性) |
価格(日本円) | 23.32円 |
世界時価総額ランキング | 17位 |
時価総額(日本円) | 1兆2560億円 |
2025年4月8日現在、CoinMarketCap調べ
(※)循環供給量とは、市場で流通し、公に取引されている暗号通貨の量。株式市場で言えば、流通している株式に相当します。
開発の起点/Swirlds(スワールズ社)
Swirldsは、分散型台帳技術「Hashgraph(ハッシュグラフ)」を開発した会社です。
このハッシュグラフ技術を商用化、オープン化するために作られたネットワークがHedera Hashgraphになります。
創業者

Mediumから引用
リーマン・ベアード(Leemon Baird)氏
リーマン・ベアード(Leemon Baird)氏は、カーネギーメロン大学でコンピュータサイエンスの博士号を取得、2015年、分散型合意アルゴリズム「ハッシュグラフ」を発明しました。
米国空軍士官学校でコンピュータサイエンスの教授を務めるなど、20年以上の技術および教育経験を持つ博士です。
マンス・ハーモン(Mance Harmon)氏
マンス・ハーモン(Mance Harmon)氏は、2018年、リーマン・ベアード(Leemon Baird)氏と共にHedera Hashgraphを設立し、CEO(最高経営責任者)としてプロジェクトを牽引。
表彰
両氏は2022年、テキサス州最大の技術貿易組織であるTech Titansから表彰を受けています。
リーマン・ベアード(Leemon Baird)氏は、
・「Tchnology Inventor(テクノロジー・インベンター)」を受賞。
「Tchnology Inventor」は、革新的な技術を発明し、社会や業界に大きな影響を与えた人物に贈られる賞です。
(Inventorは、発明家の意味)
マンス・ハーモン(Mance Harmon)氏は、
・「Emerging Company CEO(エマージング・カンパニー・シーイーオー)」を受賞。
「Emerging Company CEO」は、新興企業のCEO(最高経営責任者)として、特に優れたビジョン・実行力・リーダーシップを発揮した人物に贈られる賞です。(Emergingは、振興の意味)
リーマン・ベアード(Leemon Baird)氏は、「Hashgraph」という新しい分散型合意アルゴリズムを発明し、従来のブロックチェーンを超える技術を生み出したこと」次世代の分散技術の土台を築いたということで、高く評価されています。
また、
マンス・ハーモン(Mance Harmon)氏は、「Hedera Hashgraph」という新しい技術基盤を、Google、IBMなどの大企業を巻きんだガバナンス評議会(後述)を構築し、規制対応・透明性・分散性のバランスを保ちつつ、商用利用可能なネットワークを構築し、技術だけじゃなく「社会実装に成功したビジョナリー(未来志向、先見的)なCEO」という点が大きく評価されています。
💡リーマン・ベアード氏が「技術の頭脳」
なら、
💡マンス・ハーモン氏は「それを世に出す推進力」
って感じですね。
HederaとSwirlds,Inc.の関係
Swirlds, Inc.は、「Hashgraph(ハッシュグラフ)」(後述)の特許と技術を保有していて、Hedera Hashgraphはその技術をベースにしたパブリックネットワークです。
初期はSwirlds, Inc.が開発の中核をリードしていましたが、現在はHedera運営評議会(Hedera Governing Council)に権限が移っています。(Governing:統治、Council:評議会)
ヘデラ評議会(Hedera Governing Council)
Hedera運営評議会(Hedera Governing Council)は、最大39の大企業と大学で構成されます。👇

目的
中央集権に偏らず、でもしっかりしたガバナンス(管理・運営)を行うための仕組みで、Hederaネットワークの
・政策決定・技術アップデート・ノード運営
などに責任を持つことが目的とされています。
参加メンバー
最大39の多国籍企業・大学・団体が参加。
分野も国もバラバラで、偏らない設計。それぞれが独立して運営ノードを管理しています。
代表例(一部)
🔶Google(米)
🔶IBM(米)
🔶LG Electronics(韓国)
🔶Boeing(米)
🔶Ubisoft(仏)
🔶Nomura(日本)
まとめると‥‥
Hederaネットワークは、信頼できる大手が分散的に見守ってる安心ネット
Swirlds, Inc.が作った技術を、Hedera運営評議会(Hedera Governing Council)を通じて、グローバル企業が運営。
Hederaネットワークとして公開し、世界的企業による評議会として運営・意思決定を行っているわけです。
なお、Swirlds, Inc.は2024年、「ハッシュグラフ(Hashgraph)」のコア技術を、Linux Foundation(リナックス財団)傘下(※)に移管しています。
(※)Linux Foundation(リナックス財団)は、2000年にアメリカ(カリフォルニア州)で設立された、オープンソース技術の発展・普及を支援する非営利団体です。(Linux Foundation Japan)
世界中のオープンソース開発を裏で支える巨大なサポーターといえます。
また、Linux Foundationは、2022年8月からHedera運営評議会(Hedera Governing Council)の一員(ガバナンスメンバー)として、Hedera運営評議会の運営方針の決定・投票に関わっていて、ノード運営にも関与、実際にネットワークの一部を担っています。
🔶Linux Foundationオープンソースソフトウェアの普及・支援をする非営利団体
🔶Hedera Governing Council
Hederaネットワークの運営・意思決定を担う世界的企業のグループ
おわりに
次回は、へデラ(HBAR)の、技術的核心である「ハッシュグラフ(Hashgraph)」という、合意アルゴリズムについて書いていこうと思います。
お読みいただいてありがとうございました。