RWA銘柄へデラ(HBAR)について⑦くりぷと知っ得情報5月21日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
シリーズで、RWA(Real World Assets:リアル ワールド アセット)の代表的銘柄、へデラ(HBAR)について書いています。
RWAは、株式・不動産・金・国債などの金融資産=「現実世界の資産」をブロックチェーン技術を使って、トークン化する技術・概念のことになります。
前回は、へデラ(HBAR)の提携企業、環境資産RWA企業「Zoniqx(ゾニクス、旧称:Tassets)」について書きました。
今回は、その続き、そして最終回です。
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くりぷと知っ得情報4月16日号🔶へデラ(HBAR)のコンセンサスアルゴリズム「Hashgraph(ハッシュグラフ)」について〜後編
くりぷと知っ得情報4月23日号🔶へデラ(HBAR)の社会実装の実例についてくりぷと知っ得情報4月30日号🔶へデラ(HBAR)の提携企業の実例とHedera Token Service(HTS)についてくりぷと知っ得情報5月7日号🔶へデラ(HBAR)の提携企業「Zoniqx」(ゾニクス)」についてくりぷと知っ得情報5月14日号
ESG/環境資産RWA
ESGとは、企業が「環境(Environment)」「社会(Social)」「ガバナンス、管理体制(Governance)」にどれだけ配慮しているか、数値で客観的に示すものです。
Zoniqx(ゾニクス)
Zoniqxは、米シリコンバレーに本拠を置くフィンテック企業で、へデラ(HBAR)ネットワークを活用して実世界資産(RWA)のトークン化を推進しています。
Zoniqxの主な事業内容(HEDERA提携)〜前回の続き
Secure Conect(セキュアコネクト)

Zoniqxは、現実資産(RWA)をトークン化し、安全かつ効率的に流通させるためのインフラストラクチャー(※)として
を提供しています。
SecureConnectは、現在「RWA Connect」とも、言われています。
(※)インフラストラクチャー(Infrastructure)とは、生活や産業活動の基盤のことで、略して「インフラ」と呼ばれることが多いです。
具体的には、道路、鉄道、港湾、通信施設、電気、ガス、水道、学校、病院など、社会全体で共有される施設が挙げられます。
SecureConnectは、現実の資産(不動産、株、カーボンクレジットなど)の「デジタル証券」をトークンにして、安全にネット上でやり取りするための“信頼の回線”のような仕組みといえます。
SecureConnect(RWA Connect)の特徴
1、多様な金融ネットワークとの接続
SecureConnectは、分散型取引所(DEX)、ブローカーディーラー、代替取引システム(ATS)(※1)、金融機関、ファミリーオフィス(※2)、ヘッジファンドなど、さまざまな流動性提供者と直接接続ができます。
2、クロスチェーン対応と相互運用性
イーサリアム(ETH)、ヘデラ(HBAR)、リップル(XRP)など、複数のブロックチェーン間でのトークン移転を可能にし、異なるプラットフォーム間での資産のやり取りをスムーズにします。
3、高度なセキュリティとコンプライアンス
ERC-7518(DyCIST)プロトコル(後述)を活用し、KYC/AML(※3)などの規制要件を満たすとともに、リアルタイムの監視や不正検出機能を備えています。
4、既存の金融システムとの統合
従来の金融システムとブロックチェーンネットワークをシームレスに統合し、トークン化された資産の管理や取引を効率化します。
(※1)代替取引システム(ATS:Alternative Trading System)とは、証券取引所の代わりになる売買の仕組みです。
近年では、セキュリティトークンやRWA(現実資産)の取引が増えていて、「証券取引所が大きなデパート」だとすると、
ATSはちょっと高級なセレクトショップのようなもので、ブロックチェーンやトークン資産の時代にピッタリな新しい取引所の形です。
(※2)ファミリーオフィスとは、超富裕層の家族のために資産管理を行う専門組織のことで、弁護士や税理士との連携、節税や相続の計画など、「お金持ちの一家が、自分たち専用の会社をつくって、お金のこと、投資のこと、相続のことなどを全部まかせている」。そんな感じです。
(※3)KYC(Know Your Customer)は、「この人は誰か?」を確認するために、名前・住所・本人確認書類などをチェックするものです。
AML(Anti-Money Laundering)は、マネーロンダリング(資金洗浄)防止のことで、犯罪で得たお金を「きれいなお金」に見せかける行為を防ぐための法律や仕組みです。
SecureConnect(RWA Connect)の活用例

◻︎カーボンクレジットのトークン化
環境関連の資産(例:カーボンクレジット)をトークン化し、SecureConnectを通じて安全に流通させることで、ESG目標の達成を支援します。
◻︎グリーンエネルギー投資ファンドのトークン化
15億ドル規模のグリーンエネルギーAIデータセンターファンドをトークン化し、SecureConnectを通じて投資家に提供しています。

(翻訳)
グローバルなリーチと影響力の拡大
Zoniqxは、BaFin規制下のドイツ、ロンドン、ドバイでプロジェクトを立ち上げ、プラットフォームをグローバルに拡大する準備を整えており、米国市場における確固たるプレゼンスをさらに強化しています。
また、ESG重視のトークン化、特にカーボンクレジットとグリーンエネルギー分野にも進出しています。
現在開発中の主力プロジェクトは、Hederaとの提携による、15億ドル規模のプライベートエクイティによるグローバル・グリーンエネルギーAIデータセンターファンドのトークン化です。
さらに、Zoniqxは、トークン発行者と投資家の間のギャップを埋め、トークン化資産市場の流動性を高めるために設計された独自のコネクタであるSecureConnectの導入を推進しています。
そこで、注目されるのが次の二つの技術になります。
SecureConnectに使われている2つの技術
HTS(Hedera Token Service)
くりぷと知っ得情報5月7日号で、Hedera Token Service(HTS)について書きましたが、HTSは、へデラ(HBAR)ネットワーク上でトークン(デジタル資産)を高速・低コスト・安全に発行・管理できるサービスになります。
イーサリアム(ETH)のERC-20のように、独自トークンを簡単に作成でき、ネットワーク手数料が非常に安く、ガバナンスやKYCルールも設定可能で、Hashgraph技術により、ネイティブで高速&安全な設計が可能です。
(例)カーボンクレジットで、環境企業がHTSでCO₂削減分をトークン化 。 ESG投資家が安心して売買可能になります。
💡HTSは、ビジネスにも環境にも使える「ブロックチェーン上の万能トークン製造機」
のようなものと言えます。
ERC-7518
SecureConnectを支える技術、すごく速くて安全な配達サービス=Hedera Token Service:HTSについて書きましたが、世の中の現実資産(RWA)をネット上でやりとりできるようにするシステムとして、さらに安全なトークンのルール(ERC-7518)があります。
ERC-7518(Dycist)
ERC-7518は、イーサリアム(ETH)で開発された、新しいトークンのルール(規格)です。
持ち主の身元確認(KYC)や、転送できる相手の制限なども設定でき、特に「誰が持っていて」「どんなルールで動かせるか」を明確にでき、金融商品や証券など、厳しいルールが必要なもの向きです。

Dycist(Dynamic Compliance for Interconnected Security Tokens)
Dycist(ダイシスト)とは、
- Dynamic(ダイナミック)
状況に応じて変えられる(ルールを柔軟に設定できる) - Compliance(コンプライアンス)
法律や規制を守る仕組み(KYC、AMLなど) - Interconnected(相互接続された)
他のシステムやネットワークとつながることができる - Security Tokens(セキュリティ・トークン)
株式・債券などの金融資産を表すトークン
の略になります。
DyCIST(ERC-7518)は、
法的ルールを守りながら、他のシステムとつながれる、柔軟なセキュリティトークンの仕組み
という意味で、この名前が付けられています。
まとめ
💡ERC-7518で、安全なトークンを設計(例:ルール付きの証券トークン)
💡HTSで、そのトークンを高速・低コストで発行・管理
💡SecureConnectが、他の金融機関・取引所・投資家とのやりとりを橋渡し
というわけで、
SecureConnectは、安全なトークンのルール(ERC-7518)を使って、すごく速い配達サービス(HTS)で世の中の資産をネット上でやりとりできるようにするシステムです。
おわりに
RWAの主要銘柄、へデラ(HBAR)について、シリーズで書いてきました。
評議会に参画する企業や、実際に提携する企業など、RWA(Real World Assets:リアル ワールド アセット)において、大きな可能性を感じるへデラ(HBAR)。
お読みいただいて、ありがとうございました。