RWA銘柄オンド(ONDO)について④くりぷと知っ得情報8月6日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
シリーズで、RWA(Real World Assets:リアル ワールド アセット)について書いています。

RWAは、株式・不動産・金・国債などの金融資産=「現実世界の資産」をブロックチェーン技術を使って、トークン化する技術・概念のことになります。

🔶RWAが誕生した背景について
くりぷと知っ得情報2月26日号🔶RWAを支える技術=オラクル(Oracle)について
くりぷと知っ得情報3月5日号🔶オンド(ONDO)の概要と創設者
くりぷと知っ得情報7月16日号🔶Ondo Financeのプロダクト「USDY」について
くりぷと知っ得情報7月23日号🔶Ondo Financeのプロダクト「OUSG」について
くりぷと知っ得情報7月30日号

オンド(ONDO)は、現実世界資産(RWA)をブロックチェーン上でトークン化し、機関投資家クオリティの金融商品を誰でも利用可能にすることを目指す、DeFi プロジェクトです。

今回は、前号に引き続き、Ondo FinanceのRWA(実世界資産)のトークン化サービスについて、進めて行きます。

Ondo Finance(オンド・ファイナンス)のプロダクト

OMMF(Ondo US Money Markets)

OMMFは、Ondo Financeが提供する「米国マネーマーケットファンド(MMF)をトークン化した金融商品」です。

「マネーマーケットファンド(MMF)」

「マネーマケットファンド(MMF)」とは、安全性の高い短期金融商品で運用する投資信託のことです。
元本割れしにくく、利回りが銀行預金より高い投資信託になります。
主な投資対象としては、米国短期国債(T-Bills)(※1)、銀行預金、短期社債(コマーシャルペーパー:CP)(※2)などになります。

(※1)T-Bills(ティービル)とは、Treasury Billsの略で、一般的に米国財務省が発行する1年以内の割引債=短期国債のことを指します。
(※2)CP(コマーシャルペーパー)とは、企業が短期間の資金調達をするために発行する無担保の約束手形で、企業が「すぐに現金が必要」というときに、銀行に借りるのではなく、投資家から直接お金を借りるために発行する“借用書”のようなものです。

特徴としては、

・安全資産中心で元本割れしにくい

・市場金利に連動していて、利回りは預金より高い

・比較的すぐ換金できるので、高い流動性がある

ことから、主に機関投資家や富裕層の資金管理に利用されています。

💡MMFは、銀行預金と安全度はほぼ同じだけど、お金を少しでも効率よく増やせる投資信託

OMMFの仕組み(流れ)

有資格投資家が入金

KYC認証(※1)すみの投資家が、USDCなどを入金。

Ondo Finance(オンド・ファイナンス)または、パートナーのKYCプラットフォーム(例:Securitize)で本人確認をします。

パスポートや身分証+セルフィーを提出後、「適格投資家(Accredited Investor)」(※2)かどうかの証明(資産証明や年収証明など)で認証されると、購入資格が得られます。

投資前にKYCと「適格投資家確認」が必要になあります。

(※1)KYC(Know Your Customer)認証とは、本人確認のこと。
(※2)米国の法律により、OUSGは「未登録証券」とみなされるため、SEC(米証券取引委員会)が定義する、「一定の年収条件・資産条件・専門知識といった適格条件」を持っている人や法人に対して、投資資格が与えられます。

米国MMFを購入

Ondo Finance(オンド・ファイナンス)が米国マネーマケットファンド(MMF)を購入。

資産の保管

アメリカに拠点を置く信託会社Ankura Trust Company(アンクラ・トラスト・カンパニー)などが、中立的な第三者として資産を安全に保管するための口座(トラスト口座)信託管理者(カストディアン)として機能。

Ankura Trust Companyは、Ondo FinanceのUSDY(米国短期国債+預金に裏付けられたトークン)や、OUSG(オンチェーン米国政府債ファンド)などの裏付け資産の保管を担当し、保管資産は、Ondo Financeの運営資金とは分別管理されます。(顧客資産保護)

資産の管理

OMMF(米投資信託トークン)のスマートコントラクトに関わる重要な資金の操作(資産の移動など)は、イーサリアム(ETH)ベースのスマートコントラクトウォレットで、安全性と信頼性が非常に高いGnosis Safe(グノーシス・セーフ)を使った、「マルチシグ(複数署名)」によって管理されています。

OMMFは米国マネーマーケットファンド(MMF)をトークン化しており、資産の裏付けや管理が非常に重要になるわけです。

トークン発行

Ondo Financeは、MMFの価値に裏付けられた「OMMFトークン」をブロックチェーン(主にイーサリアム)上で発行します。

投資家は、スマートコントラクトによって、ウォレットで保管します。

まとめると‥‥

ここまで、Ondo Financeのプロダクトとして‥‥
USDY(米国短期国債+預金に裏付けられたトークン)、OUSG(オンチェーン米国政府債ファンド)、OMMF(米投資信託トークン)について書いてきましたが、簡単にまとめてみましょう。

摘要

USDY

OUSG

OMMF

正式名称

U.S. Dollar Yield

Ondo U.S. Government Bond Fund

Ondo U.S. Money Markets

主な内容

米ドル安定価値+利回り付きステーブルコイン

米国債を直接トークン化

MMF(投資信託)をトークン化

裏付け資産(RWA)

米国短期国債(T-Bills)+銀行預金

米国短期国債(T-Bills)100%

米国マネーマーケットファンド(MMF)

資産構成例

約35%(T-Bills)/約65%(銀行預金)+3%

ほぼ100%T-Bills

MMF(中身はT-Bills、預金、短期社債など、投資信託)

性質

ステーブルコイン型

債券型(国債ファンド)

投資信託型(MMF)

💡USDYは、利息がつくドル型ステーブルコイン

💡OUSGは、米国債をトークン化した安全資産

💡OMMFは、MMF(投資信託)をトークン化

おわりに

Ondo Financeのプロダクトについて、3回にわたって書いてきました。
次回からは、オンド(ONDO)の特徴について書いていこうと思います。
お読みいただきありがとうございました。