RWA銘柄オンド(ONDO)について⑤くりぷと知っ得情報8月13日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
シリーズで、RWA(Real World Assets:リアル ワールド アセット)について書いています。

RWAは、株式・不動産・金・国債などの金融資産=「現実世界の資産」をブロックチェーン技術を使って、トークン化する技術・概念のことになります。

🔶RWAが誕生した背景について
くりぷと知っ得情報2月26日号🔶RWAを支える技術=オラクル(Oracle)について
くりぷと知っ得情報3月5日号🔶オンド(ONDO)の概要と創設者
くりぷと知っ得情報7月16日号🔶Ondo Financeのプロダクト「USDY」について
くりぷと知っ得情報7月23日号🔶Ondo Financeのプロダクト「OUSG」について
くりぷと知っ得情報7月30日号🔶Ondo Financeのプロダクト「OMMF」について
くりぷと知っ得情報8月6日号

オンド(ONDO)は、現実世界資産(RWA)をブロックチェーン上でトークン化し、機関投資家クオリティの金融商品を誰でも利用可能にすることを目指す、DeFiプロジェクトです。

これまでに、USDY(米国債+預金の利回り付きトークン)、OUSG(米国債ファンド)、OMMF(米国マネーマーケットファンド)と、他のRWA系は単一商品が多い中、オンド(ONDO)は複数の実サービスを同時に展開している点を書いてきました。

今回は、オンド(ONDO)の特徴について書いていこうと思います。

オンド(ONDO)チェーン

オンド(ONDO)のネットワーク基盤は、イーサリアム(ETH)チェーンが基本で、トークン規格はERC-20になります。
一部USDYなどは、イーサリアム(ETH)メインネットに加えて、ポリゴン(POL)等のEVM互換チェーンでも発行されるなど、プロダクトによっては複数チェーン対応になっています。
EVM(Ethereum Virtual Machine)とは、イーサリアムの「頭脳」のような仕組みで、世界中のデバイス(情報端末)が同じルールでプログラム(スマートコントラクト)を実行し、結果を共有できる仕組みです。
これにより、誰でも安全に同じ動きをするアプリをブロックチェーン上で動かすことができるわけですね。

特徴

オンド(ONDO)チェーンのコンセンサスアルゴリズム(※)は、許可制のProof of Stake(PoS)を基盤としていますが、他とは一線を画す独自の特徴を備えています。

(※)コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーン上で取引の正当性を検証し、合意形成を行うための仕組みのことです。
分散型のネットワークの場合、参加者全員で取引の承認を行うために必要となります。

Permissioned Validators(パーミッションド・バリデーターズ)

Permissioned Validatorsとは、認可済み検証者と訳されますが、「誰でも自由にバリデータ(検証者)になれるわけではなく、事前審査や承認を通過した組織だけが、取引の承認やブロック生成を行える」仕組みになります。
イーサリアム(ETH)など、通常のProof of Stake(PoS)に関しては、Permissionless(パーミッションレス)型といって、一定の基準はありますが、参加資格はほぼありません。

一方、オンド(ONDO)チェーンなどのRWA系についてのPermissioned型は、参加資格が厳格にあり、銀行や証券会社など、本人確認や資格審査を通った規制対応済みのカストディ企業のみが参加できる仕組みになっています。

メリット

◻︎信頼性とコンプライアンスを確保することで、規制当局にも説明がしやすく、不正や匿名運営のリスクを減らすことが可能。

◻︎許可を受けた検証者がステーキングを行い、取引を承認することで、報酬やペナルティも透明化することが可能。

◻︎大規模な不正やネットワーク攻撃のリスクが低い。

といったメリットがあります。

デメリット

◻︎半中央集権型出、完全な分散性は失われる。
◻︎小規模個人は検証者になれない。
といった、デメリットもあります。

RWA担保をステーキングに利用

オンド(ONDO)チェーンが、「RWA担保をステーキングに利用」というのは、ブロックチェーン上のステーキング報酬の裏側に、米国債や預金といった実世界の安全資産が支えとしてあるという意味になります。
普通の暗号通貨のステーキングは「暗号通貨そのもの」をロックして報酬を得ますが、オンド(ONDO)チェーンの場合は、
◻︎米国短期国債や銀行預金を実際に保有(オフチェーン)
◻︎その保有証明をトークン化してブロックチェーンに載せる(オンチェーン)
◻︎そのトークンをステーキングに使い、報酬を得る
つまり、報酬の源泉が「価格変動の激しい暗号通貨」ではなく、安定した金利収入が出る現実の金融資産になります。

Proof of Reserves(PoR:プルーフ・オブ・リザーブ)

Proof of Reserves(PoR:プルーフ・オブ・リザーブ)とは、資産証明のことで、「ちゃんと裏付け資産を持っていますよ」ということを明らかにすることです。

オンド(ONDO)の場合、例えばUSDY(米国債+預金の利回り付きトークン)なら、

「発行したUSDYの総量=実際に保有している米国債+銀行預金の価値」

であることを証明します。

ブロックチェーン上(オンチェーン)だけでなく、信託口座や銀行の残高証明を監査会社が確認する形で、保有資産の透明性を確保し、不正の抑制や資産裏付けを明示するためのものです。

オフチェーンクオータ公開

オフチェーンとは、ブロックチェーンの外の世界、現実の銀行口座、信託口座などでの資産状況を定期的に公開することです。

たとえば、

💡「米国債が○○億円分、銀行預金が○○億円分」

というような内訳のイメージです。

この開示は、例えば、Ankura Trust Company(アンクラ・トラスト・カンパニー)などの信託会社や監査法人のレポートとし開示します。

クオータ(quarter)は1/4なので、四半期(3か月)毎に、現実世界の資産状況を定期的にレポート化して見せる仕組みです。

ブロックチェーン上の成績(オンチェーンデータ)だけでなく、

💡銀行口座の残高や国債の保有額といった現実の資産成績表を公開する

といったイメージですね。

おわりに

今回まで、オンド(ONDO)について、シリーズで書いてきました。
お読みいただき、ありがとうございました。