暗号通貨モネロ(XMR)について②くりぷと知っ得情報1月28日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
前号から、プライバシー重視の分散型暗号通貨と言われる「モネロ(XMR)」について書いています。

🔶モネロ(XMR)の概要と誕生の歴史
くりぷと知っ得情報1月21日号

「モネロ(XMR)」は、2014年4月18日、Bytecoin(BCN)からのフォーク(分岐)で、誕生しました。

モネロ(XMR)の創設者、中心人物について

今回は、「モネロ(XMR)」の創業者および、コミュニティの中心人物について書いていきます。

thankful_for_today

初期の創設者は 「thankful_for_today(サンクフル・フォー・トゥデイ)」 という匿名の開発者(または開発チーム)です。
2014年、Bytecoin(BCN)由来のコードを基にしたプロジェクトを立ち上げ、初期設計とローンチ(公開)を主導しました。
匿名の創設者(ハンドルネーム)で、ローンチ後まもなく表舞台から退き、開発はコミュニティ主導へ移行しています。

実名・経歴は不明で、中央管理者を置かない分散型思想を体現する存在でした。

要するに、thankful_for_todayは、

モネロ(XMR)の立ち上げ役を務めた匿名創設者

です。

Riccardo"fluffypony"Spagni

Riccardo “fluffypony” Spagni (リカルド・フラッフィポニー・スパーニ)は、モネロ(XMR)のコアチームメンバーのリードメンテナー(※)として、開発全般、コミュニティ運営、技術的な方向性の推進に大きく寄与し、プライバシーコインとしての基盤を確立した中心人物の一人です。

2019年12月に、モネロ(XMR)の開発現場からは「リード」役を降りていますが、コアチームの一員として影響力・助言的な立場は残っていて、プロジェクトの開発全般、コミュニティ運営、技術的な方向性の推進に大きく寄与し、引き続きバックアップ役として関与しています。

つまり、Riccardo “fluffypony” Spagni は、

プライバシーコインとしての基盤を確立した中心人物の一人

です。

(※)リードメンテナー(Lead Maintainer)とは、オープンソースソフトウェア(OSS)プロジェクトにおいて、開発、メンテナンス、進行状況を統括し、最終決定権を持つ責任者のことです。
単なるコードの作成者ではなく、プロジェクトのビジョンや方向性を定め、コミュニティの運営も担う「指揮者」のような役割を果たします。 

David Latapie

David Latapie(デイビッド・ラタピー)は、Riccardo “fluffypony” Spagni 同様、実名を公表している、数少ないコアチームのメンバーで、現在、モネロ(XMR)のヨーロッパ担当ディレクターです。

主に、匿名技術の実装・最適化、取引サイズ削減やプライバシー技術の実装面など、論文だけで終わらせず、“実際にネットワークで使える形”にする工程を支援しています。

モネロ(XMR)の高度な匿名研究を“現実に使える技術”へ落とし込む技術貢献者

現在の代表的コアチームメンバー

ここからは、現在のコアチームメンバーについて、書いていきます。
たくさんの名前が出てきますが、そのくらい分散してるということかな‥‥って、ことです。
 

モネロ(XMR)の現在の代表的コアチームメンバーは、ハンドルネーム(匿名)中心で、プロジェクト内で使われているニックネームについてのみ、公開されています。

名前の読み方さえ、公開されてないので、読み方はなんとなくで(笑)

公式コアチームは、「リーダーを定めない方針/リーダーレス設計」を重視しており、開発権限は作業単位のワークグループや管理者権限の分散で維持されています。

Artic Mine(アークティック・マイン)

Artic Mine(アークティック・マイン)は、ハンドル名(活動名)で、本名は、Francisco Cabañas(フランシスコ・カバーニャス)です。
モネロ(XMR)のコアチーム、主要理論派メンバーで、主な担当は、経済設計やプロトコル設計で、「発行上限なし=悪」ではないことを数学・経済モデルで設計。
ビットコイン(BTC)型の報酬枯渇リスクを問題提起し、将来のマイナー報酬問題を早期から指摘し、モネロ(XMR)の発行設計=「テールエミッション」の設計を提唱しました。
「テールエミッション」は、マイナー報酬をゼロにしないために、少量の新規発行をずっと続ける仕組みのことすが、詳細は次号で書きます。
Artic Mine(アークティック・マイン)は、

モネロ(XMR)の経済設計の頭脳

です。
 

othe(オース?)

ハンドルネームのため、本人の発音データが見つかりませんが、多分「オース」と読みます。
otheの主な役割は、プロジェクト運営・調整・意思決定の中枢を担い、主に、モネロ(XMR)の開発や活動に直接資金提供する仕組みである、CCS(Community Crowdfunding System) の管理を監督し、モネロ(XMR)をユーザー自身で支える仕組みづくりに貢献しています。
otheは、

モネロ(XMR)を“誰のものでもないプロジェクト”として成立させ続けている調整役

です。
 

smooth(スムース?)

多分「スムース」と読みます(笑)
モネロ(XMR)のコアチームで、発行設計やインフレ率の分析、マイナー報酬・手数料モデルの検討、ネットワーク健全性の数値的検証といった、「設計が本当に機能するか」を検証する立場で貢献。
smoothは、

モネロ(XMR)が感覚ではなく理屈で設計された通貨”であり続けるための理論支柱

です。
 

binary Fate(バイナリー・フェイト?)

偽ウォレット・改ざん配布の防止、アップデート時の事故リスク低減など、”セキュリティ面の番人”として、ユーザーが「安心してモネロ(XMR)を使える」前提を支えている存在です。
binary Fateは、

モネロ(XMR)を“正しく・安全に・配布し続ける”ことを担う要石

です。
 

luigi1111(ルイージ・イレブンイレブン?)

単に「ルイージ」と呼ばれることが多いですようです。
主な担当は、新バージョン公開の調整、各OS向けビルドの管理、リリース手順の標準化・文書化など、binary Fateと並ぶ「モネロ(XMR)を安定して世に出す側」の人物です。
luigi1111は、

モネロ(XMR)が「きちんと使われ続ける」ための実務責任者

です。
 

NoodleDoodle(ヌードル・ドゥードゥル?)

主な役割は、コアチーム内の調整、権限管理・意思決定の補助、プロジェクト運営の安定化といった、組織が円滑に回るよう支える役わりを担います。
トラブルや意見対立時の調整役・緩衝材で、目立たないが、いないと摩擦が増え、縁の下の力持ち的ポジションといえます。
NoodleDoodleは、

モネロ(XMR)を“個人に依存しないプロジェクト”として保つための調整役

です。
 

moneromooo(モネロ・ムー?)

公式発音はありませんが、コミュニティではこの読みが一般的です。

モネロ(XMR)コードベースのバグ修正、最適化、仕様を始め、大型アップグレード時の技術開発を支えています。

moneromooは、

モネロ(XMR)を”思想ではなく、実際に動く通貨”にしている中心開発者

です。
 

selsta(セルスタ?)

モネロ(XMR)の主要メンテナー、開発者で、主にMonero GUI Wallet の開発・保守、新機能の実装や不具合修正、ユーザー体験(UX)の改善を担当しています。
selstaは、

モネロ(XMR)の高度技術を“日常的に使えるツール”に変えた実務開発者

です。
 

dEBRUYNE(デ・ブリュイン?)

主分野は、新機能・ハードフォーク前の動作確認や不具合の再現・切り分け、問題点を開発者へ正確にフィードバックする役割です。
dEBRUYNEは、

モネロ(XMR)を“安心してアップデートできる通貨”にしている縁の下の力持ち

です。
 

おわりに

モネロ(XMR)は、thankful_for_today(サンクフル・フォー・トゥデイ)を起点に、Riccardo “fluffypony” Spagni (リカルド・フラッフィポニー・スパーニ)が牽引。
現在はothe(オース)ら複数の匿名コアメンバーが分散運営し、特定の創業者に依存しない体制で開発が続いているというわけですね。
続きは次回です。
 

お読みいただきありがとうございました。