AI × Crypto銘柄「レンダー(Render)」について③くりぷと知っ得情報3月25日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
最近の暗号通貨の新興(トレンド)プロジェクトは、いくつかの「テーマ」ごとに盛り上がっています。
次のサイクルの大きなテーマと言われる「AIと暗号の融合」というテーマで、シリーズでAI関連銘柄「レンダー(Render)」について書いています。
🔶レンダー(Render)の概要と沿革
くりぷと知っ得情報3月11日号🔶レンダー(Render)プロジェクトの目的、レンダー(Render)とNVIDIAの関係
くりぷと知っ得情報3月18日号
今回は、レンダー(Render)のコンセンサスアルゴリズムについて書いていこうと思います。
コンセンサスアルゴリズムとは、中央管理者のいないブロックチェーンネットワークにおいて、
参加者(ノード)間で取引データの正当性を検証し、合意を形成するルール
です。
これにより、不正やデータ改ざんを防ぎ、分散型台帳の信頼性を担保します。
代表的なものに
🔶Proof of Work(PoWプルーフオブワーク=計算量、マイニング)
🔶Proof of Stake(PoSプルーフオブステーク=保有量、ステーキング)
があります。(参考)
既存のブロックチェーン上のレンダー(Render)
レンダー(Render)は独自のブロックチェーンを持つプロジェクトではなく、既存のブロックチェーン上で動くネットワークです。
そのため、利用しているブロックチェーンによってコンセンサスアルゴリズムが変化してきました。
初期(2017〜2023年)
レンダー(Render)のトークンは最初、イーサリアム(ETH)チェーンの規格「ERC-20トークン(RNDR)」として発行されました。
このため、ネットワークの安全性について、ローンチ(公開)後は、
イーサリアム(ETH)のコンセンサスアルゴリズム
に、依存していました。
2017〜2022年 PoW(Proof of Work)
イーサリアム(ETH)は、当初、Proof of Work(PoW)コンセンサスアルゴリズムを採用していました。
Proof of Work(PoW)と言えば、その代表格として、ビットコイン(BTC)が採用しています。
しかし、Proof of Work(PoW)には大きな課題がありました。
🔹電力消費が非常に大きい
🔹処理速度が遅い
🔹手数料が高くなりやすい
そのためイーサリアム(ETH)コミュニティは、より効率的な方式であるProof of Stake(PoS)への移行を長年計画していました。
2022年 The Merge(ザ・マージ)〜 PoS(Proof of Stake)
2022年9月、イーサリアム(ETH)はThe Mergeと呼ばれる大型アップグレードを実施しました。
Proof of Stake(PoSプルーフオブステーク=保有量、ステーキング)では、マイニングの代わりに、イーサリアム(ETH)をステーキング(保有)したバリデーター(ブロックチェーンの取引が正しいかを確認する検証・承認者)が取引の検証とブロック生成を行います。
その結果、
🔹消費電力:約99.95%削減
🔹マイニング不要
🔹ネットワーク効率の改善
が実現しました。
Render Networkのトークンは、イーサリアム(ETH)上の規格、ERC-20トークン(RNDR)として発行されていましたので、
2022年のThe Mergeによるコンセンサス変更に伴い、自動的にコンセンサスアルゴリズムがPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)へと変化しました。
つまりレンダー(Render)が独自にアルゴリズムを変更したわけではなく、基盤ブロックチェーンであるイーサリアム(ETH)の変更に伴い、変更しました。
2023年〜現在 ソラナ(SOL)への移行
レンダー(Render)はGPUレンダリングの計算ネットワークなので、大量のトランザクション=取引量が発生します。
取引量とは、
GPU計算依頼 → ノードが計算 → 結果提出 → 報酬支払い
といったものです。
先述の通り、Render Networkは2017年〜2022年まで、イーサリアム(ETH)上の規格、「ERC-20トークン(RNDR)」として運用していましたが、当時のブロックチェーンは、
🔹手数料が高い
🔹処理速度が遅い
という問題がありました。
そこで、ガバナンス組織であるRender Network Foundationで、チェーンの変更が提案、投票されました。
チェーンの候補としては、

🔹ソラナ(SOL)
🔹ポリゴン(prev.MATIC)
🔹その他のL1(レイヤー1)などが挙げられました。
コミュニティ投票「RNP-002」Render Network Foundationでは、ネットワークの重要な変更はRNP(Render Network Proposal)という提案(Proposal)制度で決められます。その中でも2023年に行われた「RNP-002」(Layer-1 Network Expansion)のテーマは、Render Networkの基盤ブロックチェーンを「イーサリアム(ETH)からソラナ(SOL)チェーンに変更する」というもので、プロジェクトの歴史の中でも最も重要な投票の一つでした。
投票結果
最終的に、ソラナ(SOL)チェーンへの移行が圧倒的多数で承認されました。

Render Network Foundationによると、ソラナ(SOL)が選ばれた理由は、
🔹高速処理
🔹安いトランザクション手数料
🔹大量トランザクション処理能力
つまり、ソラナ(SOL)チェーンが、
GPU計算ネットワークに必要な大量の取引処理に適している
と判断されたためです。
「RNP-002」の残した意味
「RNP-002」(Layer-1 Network Expansion)は、単なるチェーン変更ではなく、
🔶「ERC-20トークン(RNDR)」から、新トークン 「SPLトークン(RENDER)」(※)に移行、発行(1RNDR = 1RENDER)
(※)SPLトークン(Solana Program Library Token)は、イーサリアム(ETH)のERC-20に相当し、ソラナ(SOL)エコシステム全体で互換性を持つトークン規格です。
🔶BME(Burn-Mint Equilibrium)モデルの導入
これ、次回書きます。
🔶ネットワーク高速化
など、現在のレンダー(Render)の仕組みの基盤を作る決定でした。
つまり
レンダー(Render)がAI・GPUインフラとして成長するための転換点
になった投票でした。
おわりに
続きは次回です。
お読みいただきありがとうざいました。