AI × Crypto銘柄「フェッチエーアイ(FET)」について③くりぷと知っ得情報5月20日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
最近の暗号通貨の新興(トレンド)プロジェクトは、いくつかの「テーマ」ごとに盛り上がっています。
シリーズで、次のサイクルの大きなテーマと言われる「AIと暗号の融合」というテーマで、
AI関連銘柄「フェッチエーアイ(FET)」
について書いています。
🔶フェッチエーアイ(FET)の概要と沿革
くりぷと知っ得情報5月6日号🔶フェッチエーアイ(FET)の連合体「Artificial Superintelligence Alliance(ASI)」について
くりぷと知っ得情報5月13日号
今回は、フェッチエーアイ(FET)の「概念・仕組み・設計思想」な特徴について書いていきます。
自立エージェント(AEAs:Autonomous Economic Agents)
フェッチエーアイ(FET)は、「AI(人工知能)+ブロックチェーン」を組み合わせた分散型ネットワークで、
自律エージェントによる経済活動の自動化
を目的としています。(参考)
“自律エージェント”は、「AEAs(Autonomous Economic Agents)」という「概念・仕組み・設計思想」で、難しそうな言葉ですが、簡単に言うと、
人が毎回操作しなくても、AIが自分で考え、判断し、行動できる仕組み
という意味になります。
自動で情報収集し、判断し、行動し、取引まで行えるAIプログラムのことで、だから、「自律エージェント」と訳されるわけです。
フェッチエーアイ(FET)は、この「AEAs(Autonomous Economic Agents)」をプロジェクトの中核コンセプトとしています。
「自律エージェント」=AI進化の過程
「自律エージェント」(AEAs)は、フェッチエーアイ(FET)の、中核コンセプトになり、特徴の一つになりますが、突然出てきた概念ではありません。
AI業界で昔から研究されてきた考え方、“AIが人の代わりに自分で考えて動く”という考え方をベースにしていて、「自律エージェント」(AEAs)のことを、
🔹「Agentic AI(エージェント型AI)」
🔹「AI Agent(AIエージェント)」
🔹「Autonomous AI(自律型AI)」
など、さまざまな名前で呼ばれています。
整理しておきます。
違いと特徴
🔹「Agentic AI(エージェント型AI)」複数のAIエージェントを統合し、より高度な自律性と意思決定能力を持たせたシステム全体を指します。(参考)
◾️役割:課題の発見、計画立案、ツールの実行、結果の検証までの一貫したワークフローの自動化。
◾️特徴:単一のタスクだけでなく、「売上データを分析して、問題点を特定し、関係部署にレポートを送る」といった複雑な一連の業務を自律的にこなします。
🔹「AI Agent(AIエージェント)」特定の単一タスクを実行するために設計された「個別の機能(部品・ツール)」を指します。(参考)
◾️役割:チャットボットでの予約受付や、ファイル整理など特定領域の自動化。
◾️特徴:あらかじめ設定された範囲内・ルールに従って動作し、人間が設定した手順をこなす「優秀な担当者」のような存在。
🔹「Autonomous AI(自律型AI)」人間が指示を出したあと、介入することなく目標達成に向けて継続的に自己判断・学習を行う「概念」そのものを指します。(参考)
◾️役割:刻一刻と変化する環境下での複雑な意思決定(物流ルートの最適化やサイバー攻撃の防御など)。
◾️特徴:エラーが起きた際に自ら修正方法を考えたり、予期せぬ事態に適応したりと、最も自律性が高い領域です。
OpenAIやGoogleなどの大手企業も研究を進めていて、フェッチエーアイ(FET)の「自律エージェント」(AEAs)も、この流れに沿った概念になります。
生成AIとAgentic AIの違い
生成AI=Reactive
生成AIは、Reactive(反応性)という側面を持ち、 「○○について教えて」「メールの文章を考えて」といった指示(プロンプト)に対して回答やコンテンツを作成します。
Agentic AI=Proactive
一方、Agentic AIは、Proactive(積極性)という側面を持ち、「競合企業の調査から新規企画の提案書を作成し、関係者にメールで送っておいて」といった抽象的な目標を渡し、自ら情報を集めて一連の業務を完結させると言った、進化をしています。(参考)
フェッチエーアイ(FET)の自律エージェント」は何が違う?
例えば、OpenAIのAI Agent「Codex」やGoogle CloudのAgentic Platformなどは、
🔶情報を検索する
🔶タスクを実行する
🔶スケジュールを管理する
🔶自動化する
と言った、
優秀な秘書のようなAI
と言った存在です。
フェッチエーアイ(FET)はさらに一歩進んでいる
フェッチエーアイ(FET)が目指しているのは、「AI同士が取引・交渉・契約まで行う世界」です。
具体的には、
🔶AIが情報を集める
🔶AIが条件を比較する
🔶AI同士が交渉する
🔶AIが支払いする
🔶AIが契約を成立させる
ところまで自動化しようとしています。
例えるなら「AI営業マン」
🔹普通のAI質問に答える店員
🔹AIエージェント仕事を手伝う秘書
🔹フェッチエーアイ(FET)のAEAs
自分で商談して契約まで取ってくる営業マンAI
のようなイメージです。
具体例
具体的な例として、「旅行〜ホテルの予約」で説明します。
普通のAIは、「おすすめホテルはこちらです」と、その内容等を説明します。
一方、フェッチエーアイ(FET)の「自律エージェント」(AEAs)の場合、
🔹空室確認
🔹料金比較
🔹条件交渉
🔹支払い
までAIが自動で行う未来を目指しています。
しかも、AI同士が直接やり取りすることを想定しています。
なぜブロックチェーンが必要?
そうです。
ここがフェッチエーアイ(FET)の大きな特徴です。
AI同士が勝手に取引するには、
🔶誰が支払うのか
🔶契約は成立したのか
🔶データ改ざんはないか
を安全に管理する必要があります。
そこでフェッチエーアイ(FET)は、
ブロックチェーンを“AI経済圏の決済・記録基盤”として利用
しています。
ここが違うフェッチエーアイ(FET)
多くのAI企業の場合、「AIを賢くする」に傾注しますが、フェッチエーアイ(FET)の場合、
AI同士が経済活動する社会を作る
ここがかなり独特です。
フェッチエーアイ(FET)の優位性
AIブーム以前から、「AIエージェント」「分散型ネットワーク」「自動経済圏」を構想していたフェッチエーアイ(FET)は、AI同士の小額決済や自動取引といった、ブロックチェーン決済と相性が良いといった優位性があります。
また、前号で書いた「Artificial Superintelligence Alliance(ASI)」という巨大な連合体(アライアンス)、
🔶SingularityNET(シンギュラリティ・エヌエフティ)
🔶Ocean Protocol(オーシャンプロコトル)
🔶CUDOS(クードス)
と統合を進めており、「分散型AIフルスタック」(※)を目指しています。
(※)フルスタックとは、フロントエンド(ユーザーが直接操作する画面やUIの設計・実装など)、バックエンド(サーバー側でのデータ処理やデータベース管理、API連携など)、インフラ・運用(サーバーの構築、クラウド運用、保守)といった、開発に必要な全領域の技術と工程をカバーできることを言います。
おわりに
フェッチエーアイ(FET)の特徴は、単なる“便利なAI”ではなく、AI同士が自律的に交渉・取引・契約まで行う「AI経済圏」の構築を目指している点にあるということになります。
その実現のために、ブロックチェーンをAIの決済・信頼基盤として組み合わせているのが大きな特徴になります。
今回は、ここまでです。
お読みいただいてありがとうございました。