ブロックチェーンのレイヤー2とは③くりぷと知っ得情報2月7日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。

シリーズで、ブロックチェーンのレイヤー2について、書いています。

前回までの記事

◻︎くりぷと知っ得情報1月17日号「ブロックチェーンのトリレンマとは」

◻︎くりぷと知っ得情報1月24日号「ビットコインのレイヤー2」

◻︎くりぷと知っ得情報1月31日号「イーサリアムのレイヤー技術『ロールアップ』」


ロールアップとは、メインのブロックチェーンのセキュリティを活用しながらも、トランザクションの一部をレイヤー2=オフチェーン(ブロックチェーン外)で処理することにより、ネットワークの混雑解消を図るスケーリング・ソリューションです。

具体的には、トランザクションはレイヤー2で実行されるものの、トランザクションの正当性はレイヤー1のコンセンサス・メカニズムに依存して検証され、また、トランザクションデータの保存もレイヤー1で行われることを書いてきました。

今回からは、このロールアップにおける正当性の検証技術、オプティミスティック・ロールアップ(Optimistic Rollups)やZKロールアップ(ZK-Rollups)などについて、書いていこうと思います。

Optimistic Rollups

Optimistic Rollups(オプティミスティック・ロールアップ)についてですが、まず、Optimistic(オプティミスティック)とは、「楽観的な」という意味です。

その名の通り、取引データの処理が楽観的に行われます。

楽観的という内容は、レイヤー2で処理されたデータは、一旦レイヤー1に書き込まれ、不正が見つからない限り、そのまま保存されます。

チャレンジ期間

その代わり、Optimistic Rollupsには、「チャレンジ期間」と呼ばれる期間が設定されていて、この期間中に他の参加者が不正な取引を指摘し、証拠を提出することができます。

チャレンジ期間中に不正な取引が指摘されると、その不正が検証されます。
検証の結果、不正が確認された場合は、その取引は無効になり、不正を行った者や不正な取引を提出した者にはペナルティが科せられることになります。

Optimistic rollupは、オンチェーンのコンセンサス(承認)を必要とせず、セキュリティを保証するためにオフチェーンのコンセンサスを使用します。

これによって、トランザクションの処理速度を向上させたり、手数料を削減することが可能になります。

レイヤー2ネットワークMetis(メティス)

この楽観的と訳されるスケーリング技術「Optimistic Rollups(オプティミスティックロールアップ)」を採用したイーサリアムのレイヤー2ネットワークとして、注目されているのに、Metisというファンデーションがあります。

Meteisは、分散型金融(DeFi)アプリケーションに特化した、ロールアップレイヤー2ソリューションとして、注目されています。

2018年に設立されたMeteisは、イーサリアムのセキュリティを高めつつ、迅速かつ手頃な価格で取引を実現することを目指し、分散型金融(DeFi)アプリケーションに特化した、ロールアップレイヤー2ソリューションとして、注目されています。

レイヤー2ソリューションの競合他社と比較しても、潜在的価値が大きく、今後大きく注目されると思われます。

主なレイヤー2時価総額(執筆時)比較

チェーン

ランキング

時価総額

Polygon

14位

1兆1314億円

Optimism

26位

4522億円

Arbitrum

37位

3435億円

Metis    

117位

630億円

Metis投稿から

MetisのX(旧Twitter)に、Optimistic RollupsとZK-Rollupsとの違いが投稿されています。

メインチェーンにデータが送信された後、一定期間中に不正を検知した場合は、誰でも「不正証明(Fraud-Proof)」として、イーサリアムのメインチェーンに訴えることができます。

おわりに

次回は、ZKロールアップ(ZK-Rollups)について、書いていきます。

お読みいただいてありがとうございました。