RWA銘柄アルゴランド(ALGO)について⑥くりぷと知っ得情報9月23日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
シリーズで、RWA(Real World Assets:リアル ワールド アセット)について書いています。

RWAは、株式・不動産・金・国債などの金融資産=「現実世界の資産」をブロックチェーン技術を使って、トークン化する技術・概念のことになります。

🔶RWAが誕生した背景について
くりぷと知っ得情報2月26日号🔶RWAを支える技術=オラクル(Oracle)について
くりぷと知っ得情報3月5日号🔶アルゴランド(ALGO)の概要
くりぷと知っ得情報8月20日号🔶アルゴランド(ALGO)のコンセンサスアルゴリズム(PPoS)
くりぷと知っ得情報8月27日号🔶アルゴランド(ALGO)のファイナリティ(最終性)の速さ
くりぷと知っ得情報9月3日号🔶アルゴランド(ALGO)のファイナリティ(最終性)をビットコイン(BTC)と比較
くりぷと知っ得情報9月10日号🔶アルゴランド(ALGO)が地球環境にやさしいと言われる理由と提携企業について
くりぷと知っ得情報9月17日号

シリーズで、高速・低コスト・環境に優しい次世代型ブロックチェーン「アルゴランド(ALGO)」について書いています。
先回は、アルゴランド(ALGO)の電力消費量と環境への優しさ、さらに、カーボンオフセットや炭素クレジット取引のための提携企業について書きました。

アルゴランド(ALGO)のPPoSおさらい

アルゴランド(ALGO)のコンセンサスアルゴリズム、Pure Proof of Stakeについて、おさらいです。
🔶アルゴランド(ALGO)のネイティブトークン=ALGOを1ALGOでも保有している人は、全員「ブロック提案者や投票者」になれるチャンスがある。(イーサリアム(ETH)だと、最低32ETH(2000万くらい)必要)
🔶暗号関数VRF(Verifiable Random Function)によって、自分の秘密鍵を使って誰でも検証可能なランダム関数で「暗号くじ」を引くことができ、誰にも予測できないランダムな結果が出て、当たりかどうかは本人にしか分からない。
🔶当選した人は「ブロック提案者」や「投票者」になり、そのラウンドで合意形成に参加することができ、他の参加者が投票して、最終的に多数決でブロックが決定します。
🔶PoWPoWやPoSでは、複数のブロックが同時に提案されると一時的に「どっちが正しい?」状態になるのに対し、アルゴランド(ALGO)は、毎ラウンド必ず1つのブロックだけが選ばれ、確定するため、フォークがほぼ発生しない。
結果、最終性(ファイナリティ)が速くなる。
🔶ファイナリティ(最終性)について、ビットコイン(BTC)のように「6ブロック待ち」で様子を見る必要がなく、アルゴランド(ALGO)は即時に最終化される。
一方、ネットワークにバグ(※)や大規模攻撃があった場合、後から「チェーンを巻き戻す」ことが困難という点では、「6ブロック(約1時間)で確定」というルールのビットコイン(BTC)の方が、セキュリティ・価値の保存において「世界一」と言われる所以である。

🔶アルゴランド(ALGO)の年間の電力消費量については、0.4mWh(ミリワットアワー:1ワットの1000分の1)と、数十〜数百世帯レベルの家庭の電力消費に匹敵といわれるほど小さく、多くの企業、プラットフォームと提携してカーボンオフセットに貢献している。

🔶ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)と比較しても、エネルギー消費量が圧倒的に少ないアルゴランド(ALGO)は、世界中の個人や企業がカーボンクレジットを簡単に購入・売却・利用できるようにする、シンガポールのプラットフォーム企業「URECA」と提携しています。


今回は、アルゴランド(ALGO)との提携企業、プロジェクトについて、続きを書いていきます。

主な提携先

Algorand Foundationがカーボンオフセットやサステナビリティの面で提携している主な企業・組織と、その特色をまとめます。

ClimateTrade(クライメートトレード)


Climate Tradeは、2018年には現在のマーケットプレイスを立ち上げ、ブロックチェーンを活用したカーボンクレジット(炭素排出の削減または吸収を証明する証書)や環境プロジェクトのマーケットプレイスを提供し、企業や個人が自分のCO₂排出をオフセット(相殺)できるサービスを行っている会社です。
スペイン・バレンシア(Valencia)を拠点とし、後に米国にも拠点を設けています。(参考)
Climate Trade(クライメート・トレード:Climate=気候、Trade=取引/売買)の創設者は、Francisco Benedito(フランシスコ・ベネディト)氏が創設者かつCEO(Chief Executive Officer:最高経営責任者)です。
ブロックチェーン技術のインフラとして、アルゴランド(ALGO)を採用。取引手数料が安く、スケーラブルかつ透明性のあるトランザクションが可能なことを評価してのことです。

Global Carbon Holding(グローバル・カーボン・ホールディング)

Global Carbon Holdingは、2020年4月22日に香港で登録された会社(Private company limited by shares)として設立されています。
認証されたカーボンクレジットを保有し、それをトークン化して市場に提供することを目的としている会社で、Algorand Foundationが推進する、ブロックチェーンの透明性・不可変性を活かし、Global Carbon Holdingのカーボンクレジット資産をトークン化し、信頼性のある資産の出所を保証するための協力関係にあります。

Phlogiston Phase I(フロジストン・フェーズ・ワン)


Algorand Foundationが、Phlogiston Phase Iを用いて、アルゴランド(ALGO)のメインネットのカーボンオフセットするためのプロジェクトとして投資しています。
“Phlogiston” とは化学史上の用語で、「燃焼物質」説の仮説的な物質名として使われていた言葉ですが、ここではプロジェクト名として使われています。
アメリカの熱還元プロジェクトなどを含み、排出を確実に減らす技術的なプロジェクトです。

UNITOR REDD+(ユニターレッドプラス)


Algorand Foundationが投資する、森林保全プロジェクトで、ブラジル(アマゾン州)に所在するREDD+(途上国の森林破壊防止プロジェクト)です。
REDD+(レッドプラス)は、国連などが進めている森林減少・劣化に伴う排出削減(Reducing Emissions from Deforestation and forest Degradation)に「プラス(+)」の要素を加えた国際的な気候変動対策の仕組みになります。
わかりやすく言うと、REDDとは、森林伐採(Deforestation)や森林劣化(Degradation)を減らし、温室効果ガス排出を抑える取り組みになります。

「+(プラス)」の意味

REDDに加えて、以下の活動を含むことを示します。
・森林保全(Conservation)
・森林の持続可能な管理(Sustainable management of forests)
・森林炭素蓄積の強化(Enhancement of forest carbon stocks)

森林はCO₂を吸収する「炭素の貯蔵庫」なので、守ることが排出削減につながり、Algorand Foundationは、投資支援しています。

Evergreen REDD+(エバーグリーンレッドプラス)

森林保全を通じてCO₂吸収・排出抑制を図り環境・生態系維持にも貢献する、ブラジル(アマゾン州)に所在する「Evergreen REDD+(途上国の森林破壊防止プロジェクト)にも、Algorand Foundationは投資しています。

おわりに

このように、アルゴランド(ALGO)プロジェクトは、多くの企業と提携、またはプロジェクトに投資をして地球環境、生態系維持に貢献し、また、カーボンクレジット資産をトークン化し、信頼性のある資産の出所を保証するための協力を推進しています。
カーボンオフセット、カーボンニュートラルとか、最近よく耳にしますが、知らないところでトークン化が進んでいるようです。
アルゴランド(ALGO)のRWA(Real World Assets:リアル ワールド アセット)について、まとめました。
お読みいただきありがとうございました。