AI × Crypto銘柄「フェッチエーアイ(FET)」について⑥くりぷと知っ得情報6月10日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
最近の暗号通貨の新興(トレンド)プロジェクトは、いくつかの「テーマ」ごとに盛り上がっています。
シリーズで、次のサイクルの大きなテーマと言われる「AIと暗号の融合」というテーマで、
AI関連銘柄「フェッチエーアイ(FET)」
について書いています。
🔶フェッチエーアイ(FET)の概要と沿革
くりぷと知っ得情報5月6日号🔶フェッチエーアイ(FET)の連合体「Artificial Superintelligence Alliance(ASI)」について
くりぷと知っ得情報5月13日号🔶フェッチエーアイ(FET)の設計思想上の特徴「AEAs(Autonomous Economic Agents)」くりぷと知っ得情報5月20日号🔶フェッチエーアイ(FET)の技術的な特徴「Open Economic Framework(OEF)」くりぷと知っ得情報5月27日号🔶フェッチエーアイ(FET)の技術的な特徴「Colearn(コーラーン)」くりぷと知っ得情報6月3日号
前号では、ブロックチェーンネットワーク上で複数の参加者がプライバシーを保護しながら機械学習モデルを共同構築・トレーニングできる集合学習システム「フェッチエーアイ(FET)」のCoLearn(コーラーン)について、書きました。
今回は、フェッチエーアイ(FET)のトークノミクスについて、まとめます。
フェッチエーアイ(FET)のトークノミクス
トークノミクス(Tokenomics)とは、「そのトークンが何に使われ、どのように価値が生まれるのか」を示す設計図のようなものです。
代表的なブロックチェーンと比較しているとわかりやすいです。
ビットコイン(BTC)
ビットコイン(BTC)は、デジタルゴールドとも言われていますが、用途として
🔹価値の保存
🔹送金
といった特徴があります。
ビットコイン(BTC)は、お金
イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)は、アプリケーションと資産のための分散型プラットフォームと言われますが、用途として
🔹スマートコントラクト実行
「あらかじめ決められた条件が満たされたら自動で実行されるプログラム」でアプリを動かします。
🔹DeFi
「銀行や証券会社を介さずに利用できる金融サービス」
🔹NFT
「唯一無二であることを証明できるデジタル証明書」の発行・売買
など、ブロックチェーン上でさまざまなアプリケーションを動かすための基盤として利用されています。
イーサリアム(ETH)は、アプリ基盤
フェッチエーアイ(FET)
一方、フェッチエーアイ(FET)のFETは、AI経済圏のインフラと言われていますが、主な用途として、
🔹AIエージェントの利用
🔹AIサービスの決済
🔹AI同士の取引
などといったAIエージェント経済圏で使う燃料のようなイメージです。
フェッチエーアイ(FET)は、AI経済圏
FETの用途(ユーティリティ)
もう少し、掘り下げていきましょう。
フェッチエーアイ(FET)のFETは、現在は連合体である、「Artificial Superintelligence Alliance(ASI)」エコシステムの基盤トークンですが、主な用途は次の4つです。(参考)
①ネットワークの維持(ステーキング)
フェッチエーアイ(FET)のコンセンサスアルゴリズム(取引の合意形成)は、「Proof of Stake(PoS)」という仕組みを採用しています。(参考)
「Proof of Stake(PoS)」では、ネットワーク参加者が保有するFETをステーキング(預け入れ)することで、ブロックチェーンの運営や安全性の維持に協力します。
FETを預ける(ステーキングする)ことで、ネットワークの安全性を支えることができ、そのお礼として、報酬としてFETを受け取れます。
「Proof of Stake(PoS)」では、「バリデータ」と呼ばれる参加者が、取引が正しいか確認し、不正なデータを防ぎ、ネットワークを維持するという役割を担います。(※)
ネットワークを維持する人がいなければ、ブロックチェーンは正常に動きません。
そのため、「ネットワークの安全性維持に協力してくれてありがとう」という意味で、新規発行やネットワーク報酬の一部がステーカーへ分配されます。
FETのステーキングは、単なる利回り獲得手段ではなく、ネットワークの安全性や信頼性を支える仕組みで、参加者はFETを預けることでブロックチェーン運営に協力し、その対価として報酬を受け取ることができます。
(※)自分でバリゲータを運営しなくても、保有するFETを既存のバリデーターへ委任(Delegation)でき、ネットワーク維持に参加、報酬の一部を受け取ることができます。
②AIエージェントの利用料
フェッチエーアイ(FET)では、AIエージェント同士が情報収集やサービス利用、データのやり取りを行います。
その際に発生する利用料や手数料の支払いにFETが使われます。
例えば、
🔹AIが天気データを取得する
🔹AIが交通情報を購入する
🔹AIが別のAIサービスを利用する
つまりFETは、
「AI同士がサービスを利用するときに支払うお金」
のような役割を果たしています。
③AIサービスやデータへのアクセス
フェッチエーアイ(FET)では、AIの学習やサービス提供に必要な
🔹データ
🔹AIモデル
🔹計算リソース(GPUなど)
を利用する際の支払いにFETが使われます。
例えば、
🔹AIが市場データを購入する
🔹AIサービスを利用する
🔹AI開発に必要な計算リソースを利用する
といった場面です。
先に書いた、②の「AIエージェントの利用料」少し重なる部分がありますが、②は、AI同士の取引やサービス利用に支払うお金になります。
この、 ③「AIサービスやデータへのアクセス」については、
AIが活動するために必要なデータや計算資源を利用するためのお金
になります。
FETは、AIサービスやデータ、計算リソースなどを利用する際の決済手段として機能し、AIが活動するために必要な「燃料」のような役割を担っているわけですね。
④ガバナンス(投票)
FET保有者は、フェッチエーアイ(FET)ネットワークの運営方針や重要なアップデートについて投票に参加できます。
新機能の導入や、ネットワークのルール変更、今後の開発方針などの重要事項について、コミュニティの意見を反映させる仕組みです。
一般的な企業では経営陣が方針を決めますが、ブロックチェーンでは、
トークン保有者が株主のような役割を持つ
ことがあります。
FET保有者は、プロジェクトの将来に関する意思決定へ参加できる権利を持っています。
FET保有者は、フェッチエーアイ(FET)の運営や将来の方針に関する投票へ参加でき、コミュニティ主導の意思決定に関わることができるわけです。
FETは単なる決済トークンではなく、プロジェクト運営に参加するための投票権としても機能します。
おわりに
フェッチエーアイ(FET)のトークノミクス情報は、ホワイトペーパー・Binance Research・公式ドキュメント・ASI統合資料などに分散しています。
Binance Researchは、世界最大級の暗号資産取引所であるBinanceのの調査・分析部門で、暗号通貨やブロックチェーンプロジェクトについて、投資家向けのレポートや市場分析を公開しています。
今回はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。