RWA銘柄ステラ(XLM)について⑥くりぷと知っ得情報7月2日号

クリプトスタディ(クリスタ)の水野です。
シリーズで、RWA(Real World Assets:リアル ワールド アセット)について書いています。
RWAは、株式・不動産・金・国債などの金融資産=「現実世界の資産」をブロックチェーン技術を使って、トークン化する技術・概念のことになります。
🔶RWAが誕生した背景について
くりぷと知っ得情報2月26日号🔶RWAを支える技術=オラクル(Oracle)について
くりぷと知っ得情報3月5日号🔶RWA銘柄ステラ(XLM)の概要くりぷと知っ得情報5月28日号🔶RWA銘柄ステラ(XLM)の特徴
くりぷと知っ得情報6月4日号🔶RWA銘柄ステラ(XLM)の特徴と社会実装例
くりぷと知っ得情報6月11日号🔶RWA銘柄ステラ(XLM)の社会実装例
くりぷと知っ得情報6月18日号🔶RWA銘柄ステラ(XLM)の社会実装例
くりぷと知っ得情報6月25日号
ステラ(XLM)は、「誰でも簡単に送金・資産交換ができる世界」を目指すプロジェクトで、特に新興国での利用や金融包摂(貧困や差別などによって金融サービスから取り残され、経済的に不安定な状況にある人々が、基本的な金融サービスにアクセスできるようにする取り組みのこと)に強くフォーカスしています。
リップル(XRP)と似たビジョンを持ちながらも、非営利的でオープン性の高い姿勢が特徴です。
今回は、ステラ(XLM)の社会実装例、提携企業の最新情報と、ステーブルコインの方向性について書いていこうと思います。
PayPalのPYUSD
先月、6月11日。
「ネット決済の先駆け」であるPayPal社が、
自社ステーブルコインPYUSDが、ステラ(XLM)ネットワークに対応
予定、と発表しました。

PayPalの沿革をおさらい
グローバルなフィンテック企業としてブロックチェーン時代へも進化を遂げた決済大手、「PayPal」について、その遠隔をおさらいします。
1998年12月
「PayPal」は、1998年12月に米国カリフォルニア州で、Confinity(コンフィニティ)社として設立、創業されました。
創業者は、Peter Thiel(ピーター・ティール)氏、Max Levchin(マックス・レヴチン)氏等になります。
1999年
Confinity(コンフィニティ)社がメール送金サービスを開始。
これがPayPalの原型となります。
2000年
Elon musk(イーロン・マスク)氏率いるX.comと合併し、PayPal Inc.を設立しました。
2001年
Elon musk(イーロン・マスク)氏率いるX.com(オンライン銀行)と、Confinity(コンフィニティ)社が合併。
その後、X.comのブランドは廃止され、「PayPal」ブランドに正式改称しています。
2002年2月
「PayPal」がNASDAQに上場(ティッカーシンボル:PYPL)。
上場直後、eBay(イーベイ)(※)が買収(約15億ドル)し、eBayの主要な決済手段として「PayPal」は急成長します。
(※)eBay(イーベイ)は、1995年に設立されたアメリカの世界最大級のオンラインオークション&マーケットプレイスで、個人や企業が商品を出品・売買できるプラットフォームです。
2002年〜2015年
オークション取引やECでの支払い需要の高まりとともに、「PayPal」の利用者数と決済額が急増し、世界中で使える決済手段として確立。
2008年にはiPhoneアプリなどのモバイル決済にも進出しました。
2015年
2015年7月、eBay(イーベイ)からスピンオフ(分社化)し、PayPal Holdings, Inc.として再上場。
フィンテック企業として独自路線を歩み始めます。
2020年
暗号通貨の取り扱い開始。
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC) などの購入・保管・支払い対応を米国で開始します。
2023年
独自ステーブルコイン「PYUSD」をイーサリアム(ETH)チェーンで発行。
2024年
独自ステーブルコイン「PYUSD」をソラナ(SOL)チェーンで発行。
2025年
6月11日。
PayPal社は、NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)の承認待ちとして、自社ステーブルコインPYUSDが、ステラ(XLM)ネットワークに対応予定と発表しました。
NYDFS(New York Department of Financial Services:ニューヨーク州金融サービス局)は、アメリカ・ニューヨーク州における金融業の監督機関で、銀行、保険、暗号通貨企業などの許可・監督や、ステーブルコインや暗号通貨の発行・取引の規制を行います。
現在、USDCの取り扱いを正式に承認しているのも、NYDFSになります。
ステーブルコインの進化(〜2020年頃)
Stable(ステーブル)とは、「安定した」という意味で、ステーブルコイン(Stablecoin)は、価格が安定するように設計された暗号通貨です。
通常は米ドルなどの法定通貨と1対1で連動し、暗号通貨でありながら価値の変動が少ないのが特徴です。
そのステーブルコイン(Stablecoin)ですが、「通貨・決済の形を根本から変える可能性を持つ技術」として、特に企業・自治体・国家レベルで、特に昨今、注目が高まっています。
ですが‥‥、2020年頃までは、主に暗号通貨取引所での取引ペアや価値の退避手段として利用拡大されてきました。
USDT(テザー)
香港で設立されたTether Limited(テザー)社が手がけているステーブルコイン、USDTは、2014年に始動、2015年から本格稼働。
世界で最も使われているステーブルコインで、取引の中継や送金手段として欠かせない存在になっています。
USDC
米国のフィンテック企業、Circle(サークル)社が手がけているステーブルコイン、USDCは、2018年に始動。
アメリカ最大の暗号通貨取引所Coinbase(コインベース)を共同設立パートナーとし、USDCは「もっとも信頼されているステーブルコインの1つ」です。
おわりに
2020年頃までは、主に暗号通貨取引所での取引ペアや価値の退避手段として利用されたステーブルコイン。
先述の、PYUSDは、PayPal社の独自のステーブルコインですが、現在そのステーブルコインの進化は著しいものがあります。
ステーブルコインの進化と、ステラ(XLM)のテクノロジーの存在意義は密接に関わっています。
次回は、その辺りに焦点を当て、ステーブルコインの現在と未来について書いていこうと思います。
お読みいただいて、ありがとうございました。