暗号通貨の未来を拓くKaspa(カスパ)④くりぷと知っ得情報11月6日号

クリプトスタディ(クリスタ)の、水野です。
シリーズで、暗号通貨の期待銘柄「Kaspa(カスパ)」について書いています。
先回は、ビットコインとKaspaの違いや、Kaspaのスタートの経緯について、書きました。

🔶Kaspa考案者とその最初の論文について。
くりぷと知っ得情報10月16日号🔶Kaspaの、今日までの主な開発者、論文について。
くりぷと知っ得情報10月23日号🔶ビットコインの違いと、Kaspaのスタートアップについて。
くりぷと知っ得情報10月30日号

ビットコインのセキュリティモデル(PoW)を維持しながら、高速なブロック生成とスケーラビリティを実現するよう設計されたKaspa。
ビットコインの限界を克服するための次世代型の技術を試みているKaspaについて、さらに進めていきましょう。

Kaspaを育てるコミュニティ

Kaspaは、創設者の「ヨナタン・ソンポリンスキー(Yonatan Sompolinsky)氏を始め、アビブ・ゾハール(Aviv Zohar)氏、ヨアド・レーベンベルク(Yoad Lewenberg)氏、シャイ・ウィボルスキー(Shai Wyborski)氏、マイケル・サットン(Michael Sutton)氏といった創設メンバーや、Kaspaの初期の牽引組織であるDAGLabsの元メンバーを中心に、現在では、投資家、暗号通貨愛好者、技術研究者などによって、コミュニティやSNSを通じて、オープンソース(※)を活用して運営されています。

(※)オープンソース(Open Source)とは、ソフトウェアやシステムのプログラム(ソースコード)が公開されていて、誰でも利用、改良、再配布が可能な仕組みです。
オープンソースの概念に基づいて公開されたソフトウェアそのものをオープンソースソフトウェア(OSS)といい、開発者がソースコードを公開し、他の開発者がそれを利用、改良、再配布できるようにしています。
このブログ「くりぷと知っ得情報」に使用している「WordPress(ワードプレス)」も、OSSの中の一つです。

KEF(Kaspa Ecosystem Fundation)

KEF(Kaspa Ecosystem Fundation:カスパエコシステムファンデーション)は、Kaspaのエコシステム拡大と技術普及を目指し、資金面での支援を行うために立ち上げられたもので、2023年9月にスイスで設立されました。
(公式X)


KEFのスタートアップは、ICERIVER Venture(アイスリバーベンチャー)という、Kaspaをはじめとした暗号通貨のマイニングを目的としたASIC(アプリケーション専用集積回路)マイナーを提供する企業からの出資や、暗号通貨取引所OKX(オーケーエックス)が運営する投資部門のOKXベンチャーの協力を得ています。
また、財団の監督的役割として、暗号通貨取引プラットフォームの一つCoinpal(コインパル:公式X)、Kaspaエコシステムに特化したメディアおよびコミュニティプラットフォームのKASMedia(カスメディア:公式X)、ブランディング、ウェブデザイン、コンテンツ制作、ソーシャルメディアマーケティングなどのサービスを提供するRhubarb Media(ルバーブメディア:公式X)といった企業が協力しています。

スマートコントラクト実装に向けて

KEFが進めている中で、現在最も注目すべきは、スマートコントラクトの実装です。
スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で自動的に実行されるプログラムのことです。
契約内容があらかじめコードに組み込まれており、条件が満たされると自動的に実行されるため、第三者を介さずに安全かつ透明性のある取引が可能です。
KaspaのDAG(有向非巡回グラフ)ベースの構造は、従来のブロックチェーンとは異なる設計のため、通常のスマートコントラクトと異なる実装が必要です。
Kaspaの分散性、安全性に加え、高速な処理とスケーラビリティを維持しながら、スマートコントラクト機能を組み込むための技術開発が行われています。
現在、KEFでは、Kaspaのスマートコントラクトの実装に向けて、複数のレイヤーでスマートコントラクト機能を実装する可能性が検討されていて、必要な場合、サイドチェーンや他のレイヤーでスマートコントラクト機能を実装することで、主チェーンの速度を維持しつつ、柔軟に新機能を追加できるとされています。
Kaspaがスマートコントラクトに対応すれば、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)、DAO(分散型自立組織)などの分野でもKaspa上で開発が可能になり、これにより、Kaspaは単なる決済・送金用途を超えて、幅広いユースケースに対応できるエコシステムへと成長することが期待されています。

Kasplex(カスプレックス)

Kasplexは、Kaspaブロックチェーン上で構築される公式のエコシステムプラットフォームで、Kaspaの成長を支援し、ユーザーや開発者向けのさまざまなサービスを提供することを目的としています。
KASのウォレットやエクスプローラ機能等を提供する他、Kaspaブロックチェーン上で作成されるトークンの標準規格KRC(ケーアールシー)20(※)により、Kaspaエコシステム内で独自のトークンを発行・管理できるようになり、DeFiやNFT、ゲーム内通貨など多くの用途で活用が期待されています。。

KRC20は、EthereumのERC20と同様に、独自トークンの発行や管理が可能で、これにより、Kaspa上でDeFiやDAppsが構築しやすくなり、エコシステム全体の発展を支える基盤となります。
KRCは、Kaspa Request for Commentsの略。
KRC20企画のトークンは、すでに1200種類以上誕生しています。

Kas.Live(カスライブ)

Kas.liveは、Kaspaブロックチェーンの公式エクスプローラーで、ユーザーがリアルタイムでブロック情報やトランザクションを確認できるウェブサイトです。
このサイトを通じて、最新のトランザクションやブロック生成の詳細、アドレスの残高、ネットワーク全体の統計データなどが簡単にチェックできるようになります。
Kas.liveは、Kaspaエコシステムにおいて重要な情報源として、ユーザーや開発者にとって非常に便利なツールです。

KasBay(カスベイ)

Kasbayは、Kaspaブロックチェーンを活用した分散型マーケットプレイスです。
ユーザーはKASトークンを使って商品やサービスを売買でき、取引はスマートコントラクトによって自動的に実行されます。これにより、透明性と安全性の高い取引が可能になり、仲介者なしで直接取引を行うことができます。
Kasbayは、Kaspaエコシステムの成長を促進し、ユーザー同士のコミュニティ形成を助けるプラットフォームです。

KII(Kaspa Industrial Initiative)

Kaspa Industrial Initiative(KII)は2023年にアメリカで設立されました。
Kaspaブロックチェーンの普及と商業利用の拡大を目的としたプロジェクトです。
主要な活動としては‥‥

  • 企業やプロジェクトと提携し、Kaspaの技術を基盤にした商業アプリケーションやインフラの開発を支援する。
  • ワークショップやセミナーを通じて、Kaspa技術の利用方法や利点について学べる機会を設け、Kaspaのエコシステムに参加する人材を育成する。
  • Kaspa関連のプロジェクトやスタートアップへの資金提供を行い、新たな技術革新とユースケースの創出を後押しする。
  • ブロックチェーン規制に関する対話やロビー活動を通じて、Kaspaがより広範に認知されるよう努める。KIIは、Kaspaが実際のビジネスで活用され、信頼されるブロックチェーン技術として確立することを目指しています。

戦略担当(特徴)

KIIの主力メンバーには、ZetaChainプロジェクトにも関わっている人物が多く関わっています。
ZetaChainは、異なるブロックチェーン間の相互運用性(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクトで、異なるブロックチェーンをシームレスにつなぐためのブロックチェーンプラットフォームです。
KIIの会長には、エネルギーやブロックチェーン技術の分野での豊富な経験を活かして、ZetaChainの成長と商業利用をサポートしているPaul van Sonは(ポールバンサン)氏が就任しています。
KIIでは、Paul van Sonのネットワークや知識が、Kaspaブロックチェーンの普及と商業利用の拡大において役立っています。

世界戦略

KIIは、アメリカだけでなく、ヨーロッパやアジアの企業やプロジェクトとパートナーシップを結び、Kaspaブロックチェーンを基盤とした商業アプリケーションやユースケースの開発をサポートしています。
これにより、Kaspaの国際的なブロックチェーン市場での競争力を強化しようとしています。

おわりに

今回は、Kaspaを支えるコミュニティについて書きました。
続きは次回です。
お読みいただきありがとうございました。