暗号通貨の未来を拓くKaspa(カスパ)⑨くりぷと知っ得情報12月11日号

クリプトスタディ(クリスタ)の、水野です。
シリーズで、暗号通貨の期待銘柄「Kaspa(カスパ)」について書いています。
🔶Kaspa考案者とその最初の論文について。
くりぷと知っ得情報10月16日号🔶Kaspaの、今日までの主な開発者、論文について。
くりぷと知っ得情報10月23日号🔶ビットコインの違いと、Kaspaのスタートアップについて。
くりぷと知っ得情報10月30日号🔶Kaspaを育てるコミュニティ
くりぷと知っ得情報11月6日号🔶Kaspaを育てるコミュニティ
くりぷと知っ得情報11月13日号🔶数多くのレイヤー1プロジェクトに影響を与え続けるKaspaくりぷと知っ得情報11月20日号🔶Kaspaの現在と今後
くりぷと知っ得情報11月27日号🔶Kaspaの開発を探る(開発済)
くりぷと知っ得情報12月4日号
Kaspaは、創設者の「ヨナタン・ソンポリンスキー(Yonatan Sompolinsky)氏を始め、アビブ・ゾハール(Aviv Zohar)氏、ヨアド・レーベンベルク(Yoad Lewenberg)氏、シャイ・ウィボルスキー(Shai Wyborski)氏、マイケル・サットン(Michael Sutton)氏といった創設メンバーや、Kaspaの初期の牽引組織であるDAGLabsの元メンバーを中心に、現在では、投資家、暗号通貨愛好者、技術研究者などによって、コミュニティやSNSを通じて、オープンソースを活用して運営されています。
🔶GHOST(Greedy Heaviest-Observed Sub-Tree)DAG WHITEPAPER🔶DAGNIGHT WHITEPAPER
前回は、Kaspaの開発済みの項目について書きましたが、今回からはいよいよ現在計画段階〜開発段階〜テスト中の内容について書いていきます。
DAFKNIGHTプロトコル(開発中)

(翻訳)
Kaspa.orgから引用
DAGKnightプロトコルは、Kaspaネットワークの現在のGHOSTDAGプロトコルを進化させる新しいコンセンサスアルゴリズムですが、現在開発段階です。
このプロトコル(規格)の目的は、リアルタイムのネットワーク遅延に適応する能力を持ちながら、50%のビザンチン耐性(※)を維持することで、従来のブロックチェーンプロトコルを超える速度とセキュリティを実現することとあります。
(※)50%のビザンチン耐性というのは、「もしもネットワークの中で不正をする人が半分いたとしても、システム全体が正しく動く能力がある」という意味になります。
ビザンチン将軍問題について、こちら
DAGKNIGHT更新版ホワイトペーパー
2023年2月23日にDAGKnightプロトコルの更新版ホワイトペーパーが公開され、この文書では、プロトコルのアルゴリズム、ユニークな機能、そして他の研究との関連性が詳細に説明されています。(解説記事=Kaspa.org)


(翻訳)


Kaspa.orgから引用
クラウドファンディングの成功
2022年末にコミュニティによるクラウドファンディングが行われ、約70,000,000KASの目標が達成されました。
この資金はプロトコルの実装に必要なエンジニアの雇用と開発に充てられています。
Rust言語での開発
DAGKnightの実装はRust言語を使用して進行中で、最初の目標は1秒間に32ブロック、最終的には100ブロックを処理する能力を達成することです。(Rust言語については、こちら)
Rust(ラスト)は、コンピューターにとって「かしこくて安全なルールブック」を持った言語で、動きを速くしたり、安全にしたりするのが得意なことから、今後のKaspaの速さと、安全性と、新しい機能の追加、改良によってKaspaを
もっと便利にするために、大事な実装です。
この開発はKaspaをスケーラブルで自動で安定的なパラメーターレス(※)のプロトコルとして進化させるものです。
パラメーターレスとは、「特定の設定や調整が必要なく、自動的に環境や状況に適応する仕組み」を意味します。
通常、システムやプロトコルには「パラメーター」と呼ばれる設定(たとえば、速度、時間、容量など)があり、人が手動で調整する必要があります。
しかし、パラメーターレスでは、これらの設定をあらかじめ固定するのではなく、状況に応じて自動で最適な値を選ぶよう設計されています。
Kaspaの技術者たちはRust(ラスト)を使って、もっとたくさんのデータを速く送れるようにしたり、新しい機能を試したりしていて、これでKaspaがもっと強く、みんなにとって使いやすくなるよう努力していると言うことですね。
kクラスタメカニズム採用
kクラスタメカニズムは、ブロックチェーンやDAG(Directed acyclic graph:有向非巡回グラフ)のネットワークにおける特別な仕組みで、ネットワークの中の「信頼できる情報」を効率的に見つけるための方法です。
「クラスタ」とは、ネットワーク内で似たような意見やデータを共有するグループのことです。
たとえば、いくつかのノードが同じトランザクションを支持していれば、それらが一つのクラスタを形成します。
kの役割
kは、信頼に足るクラスタを決定するための基準となる値(人数やサイズ)を表します。
「最低k人以上が同じ意見を持つクラスタが信頼できる」とすることで、少数派や嘘をついているノードの意見を排除します。
例えば、10人のクラスで「今日の遊び」を決めます。
サッカーがいいと思う子が7人、バスケがいいと思う子が3人いたとします。
「最低5人以上が賛成している意見が選ばれる」というルール(k=5)を設定すると、7人の賛成があるサッカーが選ばれるというイメージです。
kクラスタメカニズムにより、ネットワークが大きくなっても、クラスタの仕組みは簡単に適応可能で、分散型システムの安全性や効率性が向上します。
クレッシェンドハードフォーク(テスト中)

(翻訳)

Kaspa.orgから引用
Kaspaの「クレッシェンド」ハードフォークは、ネットワークの効率と機能性を向上させることを目的とした重要なアップグレードです。
このハードフォークにより、現在の1秒あたり1ブロックから10ブロックへのブロック生成速度の向上や、新しいトランザクションサンプリングメカニズムの導入が予定されています。
また、ネットワークのユーザー体験の向上やハードウェア要件の最適化も進められています。
トランザクションサンプリングメカニズム導入
トランザクションサンプリングメカニズムとは、ブロックチェーンやDAGベースのネットワークで、効率的にトランザクション(取引情報)を処理・検証するための仕組みです。
1、トランザクションの優先順位付け
ネットワーク内の多数のトランザクションの中から、重要なものや優先度の高いものを選び出します。これにより、すべてを一度に処理する負担を軽減します。
2、検証プロセスの効率化
選ばれたトランザクションだけを検証することで、全体の処理速度を向上させます。
3、リソースの最適化
ネットワークの計算リソースを無駄に使わず、必要な部分に集中して割り当てることができます。
Kaspaの「クレッシェンド・ハードフォーク」で導入予定の新しいトランザクションサンプリングメカニズムは、ネットワーク内で高速かつ安全なトランザクション処理、トランザクションの遅延や混雑を減らし、ユーザー体験を向上させることを目指しています。
Kaspaのネットワークを「道路」に例えると、この道路が今よりも広くて滑らかになり、車(トランザクション)がもっと速く走れるようにする大工事をするようなもので、この工事がクレッシェンド・ハードフォークです。
アーカイブノードの改善(開発中)

Kaspa.orgから引用
アーカイブノードとは、ブロックチェーンのすべての情報を丸ごと保存しておく特別なコンピューターのことです。
たくさんのデータを保存するために大きな容量や強いコンピューターが必要になることがあります。
Kaspaのアーカイブノードの改善は、ネットワーク全体のデータを安全に保存し、効率よく利用できるようにするための工夫です。
1、ストレージ効率の最適化(データを大事に保管する方法)
Kaspaでは、すべての取引や記録を「大きなノード(端末)」に書き残します。
そのノードをもっと軽くして、必要な情報を探しやすくする仕組みを考えています。
2、同期の簡素化(新しいノードをすぐに使えるようにする)
新しくネットワークに参加するノードが、すぐに最新のデータを手に入れられるような仕組みを作っています。
3、設定の柔軟性(みんなが使いやすい工夫)
保存パスの変更や大容量ディスクの活用をサポートし、さまざまな運用環境に対応可能な設定が用意されています。
アーカイブノードの構築や詳しい設定方法について、公式WikiやKaspaコミュニティ内でのガイドラインを通じて、改善しています。
スマートコントラクト実装(計画中)

Kaspa.orgから引用
Kaspaのスマートコントラクト(※)機能の計画は、現在も開発中で進展が見られています。
最近では、Kasplexによって「KRC-20」トークン標準が導入され、これによりKaspaネットワーク上で基本的なスマートコントラクト機能が可能になりました。
KRC-20の導入は、Kaspaがスマートコントラクトや分散型金融(DeFi)機能を実現するための最初のステップです。EthereumのERC-20と似た概念ですが、Kaspa特有の高速で効率的なGHOSTDAGアルゴリズムを活用することで、より優れたパフォーマンスが期待されています。
(※)スマートコントラクト(Smart Contract)は、契約内容とその実行条件をあらかじめプログラミングしておくことで、仲介者を介さずに契約内容をブロックチェーン上で自動で実行する仕組みです。
また、Kaspaネットワークに新しいプロジェクトやアプリケーションが参加しやすくなることで、より多くのユーザーと開発者を引き付けることが期待されます。
Kaspa公式サイトや、公式YouTubeチャンネルなどでも紹介されています。
おわりに
今回は、Kaspaのロードマップから、現在計画中、開発段階、テスト中の内容について、書きました。
次回は、最終回。
多方面から注目されているKaspaが、未来どうなるのか、その最新記事について書いていきます。
お読みいただき、ありがとうございました。