暗号通貨の未来を拓くKaspa(カスパ)⑩くりぷと知っ得情報12月18日号

クリプトスタディ(クリスタ)の、水野です。
シリーズで、暗号通貨の期待銘柄「Kaspa(カスパ)」について書いています。

🔶Kaspa考案者とその最初の論文について。
くりぷと知っ得情報10月16日号🔶Kaspaの、今日までの主な開発者、論文について。
くりぷと知っ得情報10月23日号🔶ビットコインの違いと、Kaspaのスタートアップについて。
くりぷと知っ得情報10月30日号🔶Kaspaを育てるコミュニティ
くりぷと知っ得情報11月6日号🔶Kaspaを育てるコミュニティ
くりぷと知っ得情報11月13日号🔶数多くのレイヤー1プロジェクトに影響を与え続けるKaspaくりぷと知っ得情報11月20日号🔶Kaspaの現在と今後
くりぷと知っ得情報11月27日号🔶Kaspaの開発を探る(開発済)
くりぷと知っ得情報12月4日号🔶Kaspaの開発を探る(計画中〜テスト中)
くりぷと知っ得情報12月11日号

Kaspaは、創設者の「ヨナタン・ソンポリンスキー(Yonatan Sompolinsky)氏を始め、アビブ・ゾハール(Aviv Zohar)氏、ヨアド・レーベンベルク(Yoad Lewenberg)氏、シャイ・ウィボルスキー(Shai Wyborski)氏、マイケル・サットン(Michael Sutton)氏といった創設メンバーや、Kaspaの初期の牽引組織であるDAGLabsの元メンバーを中心に、現在では、投資家、暗号通貨愛好者、技術研究者などによって、コミュニティやSNSを通じて、オープンソースを活用して運営されています。

🔶GHOST(Greedy Heaviest-Observed Sub-Tree)DAG WHITEPAPER🔶DAGNIGHT WHITEPAPER

今回からは、暗号通貨の期待銘柄「Kaspa(カスパ)」の現状、最新情報についてまとめていきます。


DAG Knightと呼ばれる新しいコンセンサスプロトコルが開発中で、さらなる高速性と安全性を提供、進化するKaspaが、世界中のプロジェクトや企業等から注目され、今後大きなムーブメントが起きつつあります。

Kaspaのマイニング企業戦略

Kaspaのコンセンサスアルゴリズム(※)は、ビットコインと同じPoW(プルーフオブワーク:Proof of Work)を採用していますが、KaspaのPoWは、従来のブロックチェーンではなく、DAG(有向非巡回グラフ)構造を採用していて、これにより、競合ブロックを排除せず、並列で承認することで高速なブロック生成を実現しています。
また、KaspaはkHeavyHashという独自アルゴリズムを使用し、エネルギー効率が高く、ASICマイナーでの最適なマイニングが可能です。
KaspaのPoWは、ビットコインのセキュリティモデルを受け継ぎつつ、高速かつ並列処理にもかかわらず、PoWの本質であるセキュリティと分散化を維持しているので、マイニングに関わる大手企業がすでに参入し始めています。

(※)暗号通貨の取引について、その取引が正しいかどうかを多数のネットワーク参加者(ノード)同士が検証して合意を行い、生成したブロックをブロックチェーンに連結する仕組み。

Dynamite BlockchainのKaspa戦略

CryptoBlox Technologies Inc.(ティッカーシンボル: BLOX)は、2024年12月2日、Kaspa Mining Limitedを約470万カナダドルで買収しました。
また、CryptoBlox Technologies Inc.は、2024年12月6日付でDynamite Blockchain Corp.に社名変更、ティッカーシンボルもKASに変更されました。
Dynamite Blockchainは、Kaspaの技術に特化したブロックチェーン企業で、主にマイニングや再生可能エネルギー活用、Kaspa関連サービスの提供をしている企業です。

Kaspaマイニングへのシフト

Dynamite Blockchainは、Kaspa Mining Limitedを買収し、最新のマイニング設備であるBitmain KS5 Proなどを使用して、高性能かつ効率的なKaspaマイニング事業を展開しています。
Kaspa Mining Limitedが採用している高性能ASICマイニング機器、 Bitmain KS5 Proは、Kaspaネットワーク向けに設計されており、エネルギー効率と採掘速度のバランスが優れたマイニングマシンです。
Kaspa Mining Limitedは、Kaspaブロックチェーンの可能性を最大限に引き出すために設立され、Dynamite Blockchain Corp.に買収されました。
このリブランディングNEWSは、同社のKaspa中心の戦略を反映しています。

リブランディングと市場アピール

ティッカーシンボルを「KAS」に変更し、Kaspaコミュニティとの関係を強化したDynamite Blockchainは、世界初のKaspa主導エコシステムを構築し、マイニングからサービス提供までを一貫して行う計画で、Kaspaの可能性を最大限に引き出すため、技術革新と持続可能性を追求する企業といえます。

Marathon Digital Holdingsの参入

マラソン・デジタル・ホールディングス(Marathon Digital Holdings:MARA)は、ビットコイン(BTC)のマイニングで知られるアメリカ企業ですが、2023年9月から新たにKaspaのマイニングを開始しました。

マイニング効果

2024年6月25日までに約9,300万KASを採掘し、これは当時の時価で約1,600万ドル(約24億円)に相当します。
使用機器は、約60ペタハッシュ(※)のマイニング能力を持つKS3、KS5、KS5 ProなどのASICマイナーを導入し、そのうち半分が稼働中で、残りは第3四半期中に設置予定です。(参考)
同社のCEOであるFred Thiel氏によれば、Kaspaのマイニング収益はビットコインよりも高いとされています。
(参考)

(※)ペタハッシュ(PH/s)は、コンピュータが1秒間に行える計算の回数を表す単位です。
ハッシュは、暗号通貨マイニングで使われる計算問題を1回解くことで、たくさんのハッシュを解くことで新しいブロックを作るチャンスが増えます。
1ペタハッシュとは、1秒間に 1,000兆回 計算する能力です。(普通の家庭用PCだと、数千~数百万回くらいしかできません。)
1PH/sを持つマシンは、1秒間に1,000兆個の宝箱を開けて中身を確認している感じです。

マラソン・デジタル・ホールディングスは、収益の多様化とリスク分散を図るため、Kaspaのマイニング事業に積極的に取り組んでいます。

現在のKaspaのハッシュレート

執筆時のKaspaのハッシュレートは、約1.45〜1.5エクサハッシュ(EH/S)を推移しています。

エクサハッシュ(EH/S)は、ペタハッシュのさらに大きい単位で、

1エクサハッシュ(1EH/s) =1,000ペタハッシュ(PH/S)

で、1秒間に1京回(=1,000兆 × 1,000)の計算をする能力になります。
ペタハッシュ(PH/S)が「1秒で1,000兆回計算するスーパーマシン」なら、

エクサハッシュ(EH/S)はさらにその1,000倍のウルトラマシン

みたいなものといえます。

ハッシュレートが高いということは、ブロックチェーンネットワーク全体や特定のマイニング機器が非常に多くの計算を高速で行っていることを意味します。
また、ハッシュレートが高いほど、ネットワークを攻撃(例えば51%攻撃)するために必要な計算能力が増えるため、不正行為が難しくなり、セキュリテイが高くなります。
ですが、ネットワークに参加しているマイナー(競合他社)が増えていることを示し、新しいブロックを追加して報酬を得る競争が激化していることを意味し、個々のマイナーがブロック報酬を得る確率は低くなります💦

Kaspaの金融政策=クロマチックフェーズ

Kaspaの公式サイトで「クロマチックフェーズ」について確認できます。

クロマチックフェーズとは?

Kaspaの独自の金融政策で、12音の音楽スケールに基づき、時間とともに発行量を幾何学的に削減する仕組みです。具体的には、ブロック報酬を年に一度半減し、さらに毎月1/2から1/12の割合で減少させます。
具体的には、Kaspaの発行スケジュールを示したPDFドキュメントに詳細が記載されていて、各フェーズの期間や報酬減少の詳細が記載されています。(参考)

おわりに

次回は、Kaspaの現状について、さらに書いていきます。
お読みいただいてありがとうございました。