暗号通貨の未来を拓くKaspa(カスパ)⑥くりぷと知っ得情報11月20日号

クリプトスタディ(クリスタ)の、水野です。
シリーズで、暗号通貨の期待銘柄「Kaspa(カスパ)」について書いています。
先回は、Kaspaを育てるコミュニティについて書きました。

🔶Kaspa考案者とその最初の論文について。
くりぷと知っ得情報10月16日号🔶Kaspaの、今日までの主な開発者、論文について。
くりぷと知っ得情報10月23日号🔶ビットコインの違いと、Kaspaのスタートアップについて。
くりぷと知っ得情報10月30日号🔶Kaspaを育てるコミュニティについて
くりぷと知っ得情報11月6日号🔶Kaspaを育てるコミュニティについて
くりぷと知っ得情報11月13日号

Kaspaは、創設者の「ヨナタン・ソンポリンスキー(Yonatan Sompolinsky)氏を始め、アビブ・ゾハール(Aviv Zohar)氏、ヨアド・レーベンベルク(Yoad Lewenberg)氏、シャイ・ウィボルスキー(Shai Wyborski)氏、マイケル・サットン(Michael Sutton)氏といった創設メンバーや、Kaspaの初期の牽引組織であるDAGLabsの元メンバーを中心に、現在では、投資家、暗号通貨愛好者、技術研究者などによって、コミュニティやSNSを通じて、オープンソースを活用して運営されています。

🔶GHOST(Greedy Heaviest-Observed Sub-Tree)DAG WHITEPAPER🔶DAGNIGHT WHITEPAPER

レイヤー1プロジェクトに影響を与え続けるKaspa

KaspaのGHOSTルールとDAG(Directed Acyclic Graph:有向非巡回グラフ)は、ビットコインの後から誕生した数多くのレイヤー1(※)銘柄に影響を与えています。

(※)レイヤー1チェーン(Layer 1 Chain)とは、ブロックチェーンの基盤そのものをいい、トランザクションの処理、合意形成(コンセンサス)、スマートコントラクトの実行など、ネットワーク全体の基本機能を提供するブロックチェーンのことです。
独自のブロックチェーンを持ち、その上で直接トランザクションが処理されます。
Bitcoin、Ethereum、Solana、Avalanche、Kaspaなどが含まれ、例えば、イーサリアムのように、レイヤー2などの技術でスケーラビリティを補うものもあります。

GHOST(Greedy Heaviest-Observed Sub-Tree)ルールとは、ブロックチェーンの合意形成アルゴリズムの一種で、通常の「最長チェーンルール」に代わり、より多くの計算リソースが投入された重いサブツリー(※)を選択する方法でした。
サブツリーについて、もう少し掘り下げると‥‥

(※)Sub-Tree(サブツリー)とは、木構造(Tree Structure)における部分的な構造を言います。
サブツリーの「重さ」は、そこに含まれるトランザクションやブロックの数で評価されます。

多くのブロックチェーンプロジェクトがKaspa論文を引用

「ヨナタン・ソンポリンスキー(Yonatan Sompolinsky)氏が提案したGHOST(Greedy Heaviest Observed Subtree)ルールや、DAG(Directed Acyclic Graph:有向非巡回グラフ)については、多くのブロックチェーンプロジェクトに影響を与え、論文に引用されていて、代表的なものとして、時価総額世界2位のイーサリアム(ETH)を始めとして、リップル(XRP)などのプロジェクトでは、これらのルールを引用した変形版がすでに実装されています。

イーサリアム(ETH)のホワイトペーパーに引用

「ヨナタン・ソンポリンスキー(Yonatan Sompolinsky)氏が提案したGHOST(Greedy Heaviest Observed Subtree)ルールは、イーサリアム(ETH)のブロック選択アルゴリズムの設計に影響を与え、論文や技術解説に記載があります。
イーサリアム(ETH)の創業者ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏によるEthereumホワイトペーパー(白書=事業計画書)で、GHOSTルールが初めて紹介されていますが、このルールは、ブロックチェーンの短いブロック生成時間が引き起こすセキュリティの低下(孤立ブロックの増加)を軽減する目的だと記されています。



要約

「Greedy Heaviest Observed Subtree」(GHOST)プロトコルは、Yonatan SompolinskyとAviv Zohar が 2013年12月に初めて導入したイノベーションです。
GHOSTの背後にある動機は、確認時間が速いブロックチェーンは現在、高い古さ率のためにセキュリティが低下しているということです。
ブロックがネットワークに伝播するには一定の時間がかかるため、マイナーAがブロックをマイニングし、マイナーBがマイナーAのブロックがBに伝播する前に別のブロックをマイニングした場合、マイナーBのブロックは無駄になり、ネットワークセキュリティに貢献しません。さらに、集中化の問題もあります。
(中略)
ブロックを迅速に生成するブロックチェーンでは、1つのマイニングプールがネットワークハッシュパワーの十分な割合を占め、マイニングプロセスを事実上制御する可能性が非常に高くなります。
SompolinskyとZoharが説明しているように、GHOSTは、どのチェーンが「最長」であるかを計算する際に、古いブロックを含めることで、ネットワークセキュリティ損失の最初の問題を解決します。

集中化バイアスの2番目の問題を解決するために、SompolinskyとZoharによって説明されたプロトコルを超えて、古いブロックにもブロック報酬を提供します。


GHOST(Greedy Heaviest Observed Subtree)ルールは、今日のイーサリアム(ETH)において、短いブロック時間やスケーラビリティ向上を目指す上で、重要な理論的基盤を提供したということになります。

リップル(XRP)のホワイトペーパーに引用

2018年に公開されたリップル(XRP)の論文「Analysis of the XRP Ledger Consensus Protocol」でも、
GHOSTルールが引用されています。


イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)以外にも、今日のレイヤー1ブロックチェーンプロジェクト(※)がGHOST(Greedy Heaviest Observed Subtree)ルールを引用しています。

(※)Polkadot(ポルカドット)、Chainlink(チェーンリンク)、Filecoin(ファイルコイン)、Fantom(ファントム)、Avalanche(アバランチ)、Monero(モネロ)、Fetch.AI(フェッチエイアイ)、Algoland(アルゴランド)等

おわりに

Kaspaは公平なローンチを特徴としていて、事前のプレセールや開発者・投資家への特別な割り当てが行われていない、ビットコインに次ぐフェアな暗号通貨です。
すでに多くの暗号通貨プロジェクトに影響を与え、昨日(2024年11月19日)、暗号通貨取引所のTier(ティア)1(※)で、アメリカのCoinbaseに次ぐ2番目に大きい取引所「Kraken」に上場を果たしました。

(※)Tier1取引所とは、暗号通貨業界において最も評価が高く、信頼性と取引量でトップクラスの暗号資産取引所を指します。
これらの取引所は、取引ペアの豊富さ、流動性の高さ、セキュリティの強化、および幅広いユーザーベースによって特徴づけられていて、最先端のセキュリティ技術を採用し、ハッキングや資産の安全性に対して万全の体制を整えています。

次回は、Kaspaの今後について、ロードマップを探りたいと思います。
お読みいただいてありがとうございました。